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『アークザラッド R』2周年記念、開発者特別座談会・前編―トリビュート・アレクの真相、「トキワタリノ方舟」と第6章に秘められた関連性は?

『アークザラッド R』2周年を記念し、原作スタッフと開発スタッフによる特別座談会を前後編でお届けします。

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『アークザラッド R』2周年記念、開発者特別座談会・前編―トリビュート・アレクの真相、「トキワタリノ方舟」と第6章に秘められた関連性は?
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およそ23年ぶりに『アークザラッドI・II』の原作スタッフが再集結し、衝撃的な結末の先を描いたスマートフォン向けゲーム、光と音のRPG『アークザラッド R』の「2周年感謝祭」が8月11日から開催されます。「最大500連ガチャ無料」や原作では謎とされていたウルトゥスがフェスに登場するなど、豪華なキャンペーンやアップデートが盛りだくさん。開発者インタビューを全2回に分けて実施し、今後の最新情報をお届けします。

第1回は、ファンがより楽しめる2周年に向けたアップデートやキャンペーン情報を中心に、第6章の展開や新シリーズ『トキワタリの方舟』、7月22日から実装された新ガチャ「トリビュート」シリーズの狙いを聞きました。

スタッフ紹介


●原作スタッフ

米坂典彦
世界観やキャラクターの設定、シナリオなどのテキスト周り全般を担当。


小山英二
アート原案・監修を担当。土田俊郎氏(※)や米坂氏らと共にキャラクター設定や企画を推進。背景アートなどソースとなる2Dのビジュアルシーン(イラスト)を主に仕上げる。「トキワタリの方舟」のコンセプトディレクターも務める。

今回のインタビューはオンラインだったので、小山英二氏だけスクリーンショットさせていただきました

(※)企画・原案・ゲームデザインを担当。『アークザラッド R』を作り出す上での世界観やゲームデザイン全てを統括する。

●『アークザラッド R』から開発に関わるスタッフ

安藤浩之
『アークザラッド R』のクリエイティブディレクターとして全体を統括


新たなガチャ「トリビュート」は『アークザラッド』シリーズの名場面集



――7月22日より「トリビュート」シリーズが実装され、『アークザラッドIII』のハンター・アレクのストーリーイベントも開催されました。こちらの狙いは何でしょうか?


小山英二(以下、小山)元々、『アークザラッド』シリーズのキャラクターデザインを担当した國末竜一が描き下ろしたガチャシリーズが『アークザラッドR(以下、R)』ではありました。そのコンセプトを強化し、『R』に限定しない『アークザラッド』シリーズの名場面集のような立ち位置をお祭り感でお届けするのが「トリビュート」シリーズです。

今までの名場面集なので、「こんなことがあったよね」とか、「今ならこういう見せ方をしたい」といったストーリーやキャラクターデザインを見せたい狙いがあります。

米坂典彦(以下、米坂)『R』の世界は改変されているため、『アークザラッドIII(以下、III)』以降の原作の話が出てきません。しかし、当然それらファンの方は多くいるので、原作ではどんなキャラクターだったのか興味を持つ人もいると思うんですね。それを「『R』のシステムで再現するとこうなりますよ」と皆さんに提示したいなと思ったんです。もちろん、メインストーリー第6章以降ではトリビュートと何かしら繋がりを感じさせるような展開にする予定です。

――『III』の主人公・アレクをシリーズの最初に選んだ理由は?

小山『アークザラッドI・II(以下、I・II)』のすぐ後の物語ということで『III』のアレクを選びました。『R』ではアルディア帝国の軍人として登場するアレクですが、『III』を遊んだことがない人にハンター・アレクを教えたい意図がありました。そうすることで、『R』で軍人になったアレクのギャップをより楽しんでもらえると思うんです。

――「トリビュート」シリーズのキャラクターデザインのコンセプトはどう決めているのでしょう。

小山國末竜一デザインのガチャシリーズと同じで、当時はドット絵だったので細部までデザインを盛るのが難しかった部分を、現代の解像度に上げて再構築しています。当時のデザインを考えた本人達が描いているので原作のイメージを損なわずにお届けできるはずです。

安藤浩之(以下、安藤)國末竜一氏のガチャシリーズがご好評だった背景があったので、小山さんたちが作った『I・II・III』の世界観を『R』で表現したら面白いというコンセプトを持ったシリーズです。原作を知っている人には「『R』の技術と現代の解釈だとこう定義されるのか」と懐かしんでもらえるし、原作を知らない人には、「このキャラクターは実はこうだったんだ!」と分かっていただける楽しさをご提供したいです。

「トリビュート」シリーズは今後も定期的に出していくつもりで、年内にも2~3回を予定しています。こちらを知っているからこそ楽しめる要素がメインストーリーに出てくるので、そこも含めて期待してほしいと思っています。

メインストーリー第6章の先行情報公開!キーマンはあの忍者!?



――そうなると、メインストーリー第6章が大いに気になってきますね。いつごろ公開されるのですか!?

安藤現状開発中ですが、そんなにお待たせしない予定です(笑)。「記憶浄化」もそうでしたが、「トキワタリの方舟」、「トリビュート」と新しい分派ストーリーを、第6章と一緒に遊んでもらうことで「そういう仕掛けがあったのか」と驚いてもらえるはずです。

米坂第6章は、第5章ラストの「ここからどうなるの!?」という状況をなんとか乗り越えるために、新しいキャラクターが次々参戦して手を貸してくれるような展開を考えています。皆さんお待ちかねの『III』のアンリエッタが登場しますよ。


小山英二(以下、小山)この辺りのキャラクターも、『R』の世界線ではどうなっているのかファンは気になっているので、「この子ならこういう生き方しているよね」という形で落とし込みたいですね。もちろん、『R』で生まれたキャラクターもクローズアップして進められたらなと思っています。

米坂第5章はハルトとミズハが精霊の巫女を探して奮戦するお話でした。第6章はハルトとミズハが引き続き頑張るのはもちろんですが、皆さんが気になっているアルディア帝国側の人間がどうなっているのか、もっと言えば帝国側にいるはずの“重要な忍者”のキャラクターがどうなっているのか(笑)、どんどん見せていく流れにしていきたいです。

小山あいつですね(笑)。

米坂はい。シャンテの「記憶浄化」で、忍者のキャラクターが帝国側で何をしようとしているのかを若干匂わせて描きましたので、それが実際どうなっていくのかを第6章を進めながら皆さんに見ていただければと。

――ストーリー全体で見ると第6章はどの辺の立ち位置になるのですか?

米坂真の敵が明らかになってきて、「じゃあ英雄達はどう動くんだ?」「ハルトやミズハはどうするんだ?」という折り返しが第5章から始まりましたが、いよいよ佳境に入っていくイメージで良いと思います。ただ、散りばめた謎や伏線は当然第6章だけでは回収し切れるはずもなく、その後も様々な展開を見せつつ物語は続いていく形になります。

『R』は全てがメインストーリーであり、独立していない



――「トキワタリノ方舟」や『トリビュート』などの分派シリーズは第6章に向けて準備されていたものですか?

米坂「記憶浄化」もそうですが、分派シリーズはお話として独立して考えているわけではなくて、どれもメインに絡むお話になります。そこは最初から全部が繋がる話として考えてあります。第6章以降は、分派シリーズのお話が重要な鍵として絡んでくるので、第6章と一緒に楽しんでもらえるように組み立てています。

――分派シリーズは決して外伝という立ち位置ではないということでしょうか。

米坂実を言えば、『R』で公開されている様々な物語は、私としてはすべて一本のメインストーリーとして考えていたものになります。ただ、開発期間や運営上の都合もあり、本編で語り切れない部分は別枠で語っていきましょうと分岐したのがキャラクタークエストや「記憶浄化」「トキワタリノ方舟」などになるんです。

小山「早く本編の続きを作って」と言われることがありますが、ストーリーとして見せていく順番通りに作らないといけないんですよ。


米坂例えば、リーザ、シャンテ、エルクという順番で「記憶浄化」シリーズが続いているじゃないですか。これもユーザーとしては早くエルクの「記憶浄化」が見たいというのはあったと思うんですけど、一番良い形で情報を公開していこうと組み立てた順番なんですよ。

「トキワタリノ方舟」もメインストーリーがある程度進まないと、次の話を出し辛いところもあって、全体のバランス取りがなかなか難しいんです。

小山原作と運営で「順番はどうするの?」「ここではどこまで情報を見せる?」と結構話し合うことが多いですよね(笑)。

古の七勇者のメンバーは諸説あるけど、実際はどうなのか?



――「トキワタリノ方舟」は前日譚として、七勇者をバラバラに出していますね。

小山私が『I・II』開発時代に考えた七勇者の話を『R』に落とし込むことを土田さん(※)と以前から打ち合わせていたんですが、いきなり七勇者全員を登場させると情報過多になってしまうので、まずは前日譚でキャラクターの紹介をして繋げていくことを考えています。

(※)企画・原案・ゲームデザインを担当。『アークザラッド R』を作り出す上での世界観やゲームデザイン全てを統括する。

米坂前日譚として七人の物語が揃うのは年明けくらいになりそうですね。

――「トキワタリノ方舟」は3000年前が舞台ですけど、時代考証やビジュアル面のデザインはどのように?

小山「トキワタリノ方舟」に関しては、魔法の力を使った国、機械の力を使った国、自然と精霊の力を使った国と分かれているので、わりとメリハリが立ちやすい世界観で構成しています。元々の原案からすると古代の世界は現代以上に発展していた解釈があるので、デザイン面は現代とそんなに大きく変わらずに描いています。

聖櫃や精霊の力にまつわるものは、ある程度の文明や世界観がなければ大災害(大崩壊)が起きることはないと思うんですよ。また、大崩壊で一回文明がリセットされている意味合いもあります。

――七勇者が誰なのか諸説ありました。

小山まず七勇者は『II』のラストダンジョンで登場したドット絵と、当時刊行していたファン向けの会報誌に國末が描いた七勇者の絵を元にデザインしています。
基本は7人なんですけど、他にもまつわる人達が何人かいたんじゃないかという設定です。例えば、『II』の主人公・エルクは、七勇者の力を受け継ぐアーク達とは立ち位置が違うじゃないですか。でも世界を救った英雄ですよね。

米坂その解釈でいいかなと思います。要は3000年前に色々な人物がいて、七勇者以外にも世界を救うことに関わりのあった人達がいると。そういう人達が文献に名前が残っているけど、3000年間語り伝えられてきた内容が正しかったかどうかは誰も分からない状態で、七勇者が誰だったのかはっきりと残っていないというのが今までの原作でのイメージです。

今回はそれをきれいに整理して、「実際3000年前はどうだった?」「このキャラクターは七勇者なの?」「七勇者はどんな人だったの?」という答えを皆さんに用意していければと考えています。


《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

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