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『アークザラッド R』2周年記念、開発者特別座談会・後編―真の主人公はミズハ、新キャラ・ウルトゥスは“勉強できるアーク”など怒涛の情報解禁

『アークザラッド R』2周年おめでとうございます!

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『アークザラッド R』2周年記念、開発者特別座談会・後編―真の主人公はミズハ、新キャラ・ウルトゥスは“勉強できるアーク”など怒涛の情報解禁
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およそ23年ぶりに『アークザラッドI・II』の原作スタッフが再集結し、衝撃的な結末の先を描いたスマートフォン向けゲーム、光と音のRPG『アークザラッド R』の「2周年感謝祭」が開催中です(9月11日まで)。


2周年は最大級のおもてなしが用意されており、期間中は毎日無料で対象の10連ガチャを利用可能、精霊石100個と人気投票チケット獲得、キャラクター育成に有利な各種イベントなど盛りだくさんです。同時に「トキワタリノ方舟」前日譚第2幕公開、記憶浄化エルク登場、第6章のキービジュアルと展開が明らかになるなど、3周年に向けてメインストーリーが動き出しています。

2周年を記念した開発者インタビュー第2回では、『アークザラッドR(以下、R)』の真の主人公がミズハであったというサプライズ、「トキワタリノ方舟」で登場したウルトゥスの名が歴史に残らなかった理由、このタイミングでの記憶浄化エルクの実装に、さらには第6章のキーマン・アンリエッタについて深掘りさせていただきました。

インタビュー前編:『アークザラッド R』トリビュート・アレクの真相、「トキワタリノ方舟」と第6章に秘められた関連性は?
<スタッフ紹介>
●原作スタッフ

小山英二
アート原案・監修を担当。土田俊郎氏(※)や米坂氏らと共にキャラクター設定や企画を推進。背景アートなどソースとなる2Dのビジュアルシーン(イラスト)を主に仕上げる。「トキワタリノ方舟」のコンセプトディレクターも務める。

前回に引き続き、今回のインタビューはオンラインだったので、小山英二氏だけスクリーンショットさせていただきました

(※)企画・原案・ゲームデザインを担当。『アークザラッド R』を作り出す上での世界観やゲームデザイン全てを統括する。

●『アークザラッド R』から開発に関わるスタッフ

安藤浩之
『アークザラッド R』のクリエイティブディレクターとして全体を統括。




『R』の真の主人公はミズハだった!?


――2周年を迎えた『アークR』ですが、サービス開始から2年間を振り返ってみて、当時と現在の変化があれば教えてください。

安藤浩之(以下、安藤)『アークザラッドI・II(以下、I・II)』の続編が20数年ぶりに復活するので、まずはその世界観に触れてもらい、幾多の時を得て世界にどんな変化が起きたのかを知ってもらうのが1年目でした。

そこを楽しんでもらった上で2年目は、『アークザラッド』は群像劇なので、様々なキャラクターを掘り下げるために、記憶浄化、「トキワタリノ方舟」、トリビュートなどで奥深い世界を広げていきました。

3年目は、横軸(※)が広がったことで、『R』の世界がどうなっていくのかがユーザーにもある程度見えてきて、更なる盛り上がりに進んでいく段階です。今までの様々な要素が組み合っていく楽しさをリアルタイムに楽しんでいただきたいです。

(※)横軸とは、バージョン2.0のリニューアル以降で掲げているコンテンツ追加方針。
「ストーリー」という縦軸だけではなく、「バトル」「ゲームシステム」「設定(人物、群像劇)」など様々な要素を広げることで横軸でもコンテンツを充実させていくことで『アークザラッド』の世界をこれまで以上に楽しんでもらうことを目的としている。

関連記事:『アークザラッド R』大型アップデート直前!リリース約1年半を振り返った手応えや課題は?
小山英二(以下、小山)1年目で新しい『アークザラッド』だと伝え、2年目は今までのシリーズがあって、『R』が息づいているんだよと続き、3年目は『アークザラッド』の歴史ごと調和していくのでお楽しみいただければ。

――実は、ミズハが真の主人公だったということですが・・・

小山そこは米坂さん(※)がしめしめと思っている所ですね。過去作を知らない人たちの視点がミズハなんですよ。ミズハは英雄たちの活躍をよく知らなかったからこそ、疑問点があれば率直に突っ込めた。世界を渡り歩くミズハを通じて、「ミズハならどうするの?」、「今のプレイヤーたちはどうしたいの?」とユーザーは物語と繋がることができたと思うんです。

それこそが「米坂マジック」ですね。例えばポコなら、「みんなはすごい人だと言ってるけど、そうは見えない」といった率直な意見を言ったり、チョンガラの名前を読み違えたりとか、馬鹿にするわけじゃないけど、「こんな人たちが本当に世界を救ったの?」と半信半疑なわけです。しかし、冒険を通じて彼らを理解し、信頼するようになっていく。

(※)米坂典彦:世界観やキャラクターの設定、シナリオなどのテキスト周り全般を担当。


――『R』においては、フラットな目線を持つ主人公にミズハが必要だったわけですね。章を追うごとにミズハの活躍が増えています。

小山物語の流れで悪の力が強くなれば強くなるほど、ミズハの力にブーストがかかるでしょう。ミズハはキーマンですから。

――逆に、ハルトは『I・II』をプレイしたユーザーの目線だと言えそうですね。

小山:ハルトに関しては土田さん(※)の考えがありました。世界を救った英雄を主人公として最初から出してしまうと、『I・II』知っている人は楽しくても、バックボーンを何も知らない人は共感しづらいと思うんですよ。だから世界を救わなきゃいけないんだという視点を持つ若いキャラクターが選ばれました。英雄たちに関係性が深いところも要素として追加されたわけです。そのハルトを救いたいと未来から半暴走気味にやってきたのがミズハなわけです。

(※)土田俊郎:企画・原案・ゲームデザインを担当。『アークザラッド R』を作り出す上での世界観やゲームデザイン全てを統括する。

「記憶浄化」にエルクが登場


――いよいよエルクが登場しますが、この順番になった理由は?

小山エルクに関しては、『II』がいわゆる記憶浄化になってしまうんですよ。白い家で幼いミリルやジーンたち仲間との別れがあって、成長して再会して、彼らの死を乗り越えた。なので、『R』でもう一回やるの?となってしまう。今までの「記憶浄化」シリーズとは違う形で見せる必要がありました。


――第2覚醒実装の時にもエルクが過去を思い出すイベントクエストがありました。

小山また同じことはやらないです(笑)。今回はエルクがピュルカ村から白い家に連れ去られる話なんですけど、「どんな感じでミリルやジーンと仲良くなったの?」は見たいじゃないですか?じゃあ、お見せしましょうと(笑)。

安藤「記憶浄化」はキャラクターを掘り下げるだけでなく、過去のトラウマを乗り越えて現在があるという点を見せたいんですね。記憶浄化の企画がスタートした時から、エルクはやりたいと挙がっていたんですけど、『II』や『R』でも色々と語られていたために難産な中、このタイミングでやっとお届けできるので期待していただきたいです。

――白い家のエピソードなので難しいと思いますが、幼い3人の楽しかった話が見られるのでしょうか?

小山出るといいですね(笑)。浄化編ではミリルの幻影と対峙します。美しいキャラクターに仕上がっていて、私もお気に入りなのでガチャで出せたらと考えています。ガルアーノもキメラバージョンが出ます。今まで登場した他キャラクターの記憶浄化での伏線が回収されるのではないでしょうか。


――久しぶりに白い家のグラフィックを描いて、当時と心境の違いなどありましたか?

小山悲しい気持ち半々、懐かしい気持ち半々でしたかね。当時と同じようにベースをはやし(※)が、仕上げを私がやっているんですけど。当時のドット絵を、私とはやしとで改めて解釈し直して解像度を上げてデザインしています。

(※)はやしひろし:アート原案・監修を担当し、世界観の設定にも協力。背景アートデザイン全て、あとはメカデザインや一部のNPCもデザインしている。


――記憶と浄化シリーズは、どのくらい続いていくのですか?

小山過去にトラウマとなるエピソードがあったであろうキャラクターに限られるので、原作キャラクターだとあと2~3体くらいではないかと考えています。一番難しいのはアークなんですよね。いわば、『I・II』が彼の「記憶浄化」なので、機会があれば父親との絡みを題材として別の形で考えてはいます。

「トキワタリノ方舟」ウルトゥスがアークに似せてデザインされている意味とは!?


――前日譚第2幕が始まり、ウルトゥスが登場しました。

小山おかげさまで反響が良いですね。私が「トキワタリノ方舟」のコンセプトディレクターとして、最初に担当したデザインがウルトゥスなんです。國末(※)にラフデザインを依頼する時に、ゴーゲンを先生として信頼する勉強熱心な若い魔術師として、できるだけアークに似せてくれと伝えました。髪型はゴーゲンをリスペクトしているので同じですが、勉強ができるアークのようなイメージに仕上がっています。

(※)國末竜一:『アークザラッド』シリーズのキャラクターデザインを担当。『R』でも、國末竜一シリーズ、トリビュートシリーズなどのキャラクターデザインを担当。


――アークに寄せるデザインなんて、今まであり得なかったのではないでしょうか?かなり重要な役割を担っているというわけですか?

小山まぁ、想像していただければ(笑)。特別な意味はあります。ウルトゥスは全てメモをとってしまう癖がありますね。

――でも、ウルトゥスは古の七勇者と比べると、ほとんど名前が残っていませんよね?

小山歴史に名前が残らないのは、名前が抹消される類の行いをしてしまったんでしょうね。でも魔力はトップクラスだし七勇者と同レベルの力は持っています。良い方向に進めばよかったんですけど、真面目すぎちゃって暴走しちゃった・・・。ゴーゲンの優しさが罪だったってやつですよ。


――ものすごく目が離せないじゃないですか!まだ第2幕ですし、このボリューム量は同一アプリ内でも異例ですよね?

小山ここから物語として大変なことになっていきますよ。とりあえず、ウルトゥスもしばらく出番はなく、前日譚の中で古の七勇者を全員登場させたいとは考えています。残りはノル、ハト、ワイト、グラナダですかね。年内にできれば・・・

グラナダ(左)、ワイト(右)

安藤前日譚では物語の主軸というよりは世界をまず分かっていただくことを重要視しています。どういう場所があって、どういう人たちがいたのか予備知識を得た上で、本編に入ってもらいたいんです。なので、ここでもミズハが予備知識のないユーザーの視点で物語に入っているんですよ。


『I・II』を遊んだことがあるユーザーは、名前を知っている古の七勇者が出てくることに興味があると思うんですけど、古の世界に関しては『R』から始めたユーザーと同じで予備知識がほとんどないじゃないですか。

――だからこそ、ミズハがポーンッとトキワタリの世界に投げ込まれたわけですね!

小山そうです。初期は『R』から始めたユーザー目線のためのミズハだったんですけど、「トキワタリノ方舟」に関してはユーザー全員の視点になるわけですよ。そういう意味ではミズハに親近感が急に湧いたのではないでしょうか?

――確かに!ミズハがいることで安心感を抱きました。

小山ここでも米坂マジックです(笑)。だからこその、ミズハの人気急上昇の理由じゃないかなと思っています。ミズハは初期から言動変わっていないんですよね。「トキワタリノ方舟」の世界でも、初期の英雄と接するように失礼なことも言っているんです。でも、そのツッコミがあるから安心感を抱くのかもしれません。そこはユーザーがミズハ視点になれたからだと思います。

初期もミズハは往年のファンから反発があったんですけど、その時からここまで見越してキャラクターを作り上げてきました。



《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

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