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ゲーム19XX~20XX第11回:『スーパーマリオブラザーズ』が登場! 新たな時代の幕開けとなった1985年にフォーカス

ある1年をテーマに、その年人気となったゲームやゲーム業界の出来事を振り返る『ゲーム19XX~20XX』。今回は『スーパーマリオブラザーズ』が一大ブームとなった、1985年のゲームを紹介していきます。

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ゲーム19XX~20XX第11回:『スーパーマリオブラザーズ』が登場! 新たな時代の幕開けとなった1985年にフォーカス
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グラディウス


発売日:1985年5月
機種:アーケード
販売元:コナミ(現コナミデジタルエンタテインメント)


横スクロールシューティングというジャンルを代表する名作です。特に革命的だったのが、自機のパワーアップシステムです。特定の敵を倒すと出現する赤いカプセルを入手すると、画面下のパワーアップゲージが点灯。入手したカプセルの数に応じて、自機をスピードアップしたり、強力なレーザーを発射できるようにしたり、自機と同じ攻撃を繰り出すオプションを追加したりすることができます。パワーアップを重ねた機体でのプレイは爽快感抜群で、これが本作の最大の魅力になっていました。

特徴的なステージの数々も見どころのひとつです。上下にスクロールできたり、無数のモアイ像が攻撃してきたり、触手の付いた細胞のような姿をした敵が出現したりと、個性的なステージ構成や仕掛けの数々は秀逸のひとこと。最後に待ち受けるボスが巨大な脳みそというのもSF的で、当時のプレイヤーに強い印象を残しました。

多彩なBGMもゲームの演出に一役買っていたと言えるでしょう。気分を盛り上げてくれる軽快かつポップなサウンドや緊張感をあおる不気味なサウンドなど、本作のBGMはどれも非常にキャッチーで、今も記憶しているという人はけっこういるのではないでしょうか。のちにファミコンにも移植され、さらなる人気を獲得。『沙羅曼蛇』(コナミ)をはじめとする数々のシリーズ作が作られると同時に、多くのフォロワーを生み出しました。


画像は『アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション』(コナミデジタルエンタテインメント)収録の『グラディウス』

三國志


発売日:1985年12月
機種:パソコン
販売元:光栄(現コーエーテクモゲームス)


中国の古典「三国志演義」を題材にした戦略シミュレーションの記念すべきシリーズ第1作目です。開発を手がけたのはシブサワ・コウ氏で、やはり同氏が生み出した『信長の野望』とともに歴史シミュレーションというジャンルを確立。現在に続く人気シリーズとなったことは、よく知られているとおりです。

プレイヤーは三国時代の英雄となり、さまざまな人材を登用。諸葛亮、関羽、張飛らおなじみの武将たちを従え、中華を統一すべく戦っていくことになります。現在のファンから見るとちょっとチープに見えるでしょうが、シミュレーションというジャンルがまだまだ一般的ではなかった時代に、本作の存在は際立っていたと言えます。ことに配下の武将たちを指揮できるシステムは非常に楽しく、名将たちの個性的なセリフ回しはゲームの展開を大いに盛り上げてくれました。

本作の人気を受け、1988年にファミコン版が登場。その人気はさらに広がっていきました。実際、この時代の『三国志』ファンは横山光輝のマンガか、NHKの人形劇か、このゲームのいずれかでハマったという人が大部分ではないでしょうか。それほどの影響力を持った作品であり、ゲームの歴史を語る上で欠かせない一本です。


画像はSteamの『シブサワ・コウ アーカイブス』より。

その他の1985年のヒット作も簡単に紹介しておきましょう。ファミコンではジャッキー・チェン主演の同名映画を題材にした格闘アクション『スパルタンX』(任天堂)、ファミコン初のサッカーゲーム『サッカー』(任天堂)、人気マンガ『キン肉マン』のキャラクターを操作して戦う『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(バンダイ:現バンダイナムコエンターテインメント)がミリオンヒットとなりました。

パソコンで人気を博した堀井雄二氏による推理アドベンチャー『ポートピア連続殺人事件』(エニックス:現スクウェア・エニックス)、1対1で戦う格闘ゲームの草分け的存在『イー・アル・カンフー』(コナミ)の発売もこの年です。また、元祖アクションRPGとして名高いアーケードの人気作を移植した『ドルアーガの塔』(ナムコ:現バンダイナムコエンターテインメント)もゲームファンの支持を集めました。

『スパルタンX』

『キン肉マン マッスルタッグマッチ』

アーケードではカプコンの名作横スクロールアクション『魔界村』(カプコン)や、雲に隠れている鐘を撃ってパワーアップしていくユニークなシステムが話題を呼んだシューティング『ツインビー』(コナミ)、襲い来る兵士たちを撃ち倒していく『戦場の狼』(カプコン)などがヒット。パソコンゲームでは歴史的名作として名高いアクションRPG『ザナドゥ』(日本ファルコム)、ロボットの変形アクションが話題を呼んだ『テグザー』(ゲームアーツ)、堀井雄二氏が手がけたミステリーアドベンチャー『軽井沢誘拐案内』(エニックス)などが人気となりました。

画像は『アーケードクラシックス アニバーサリーコレクション』(コナミデジタルエンタテインメント)収録の『ツインビー』。

『ザナドゥ』(画像はプロジェクトEGGより)

「高橋名人」ことハドソン高橋利幸氏がブレイクしたのもこの年です。きっかけとなったのは銀座松坂屋で開催された「春休みコロコロまんがまつり」で、ハドソンの新作『チャンピオンシップ・ロードランナー』のデモプレイを高橋氏が担当したところ子供たちに大受け。夏休みにハドソンが開催した全国キャラバンにも同社の新作シューティング『スターフォース』の実演者として参加し、かの有名な「16連射」を披露したことから子供たちの人気者になっていきました。

さらに、12月22日に晴海国際貿易センターで行われた『クリスマスファミコンフェスティバル』でも高橋氏は活躍。このイベントの模様が東京新聞で大々的に取り上げられたことから、「高橋名人」は一般の人からも認知されるスター的存在になりました。その人気はさらに拡大していき、翌1986年に毛利名人こと毛利公信氏との対戦を描いた映画『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』が公開。高橋名人が主人公のゲーム『高橋名人の冒険島』(ハドソン)も発売されるなど、さらに活躍の場を広げていくことになります。



いかがだったでしょうか。この時代をリアルタイムで体験した人はもう40代半ば以上になっているはずです。お父さんがそのくらいだという方は、ぜひこの時代のゲームについて聞いてみてください。きっと懐かしそうに話してくれることでしょう。

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《仁志睦》
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