人生にゲームをプラスするメディア

『ゲーム19XX~20XX』第3回:アニメ『ハイスコアガール』の物語の始まりにして対戦格闘ゲーム元年となった1991年を振り返る

押切蓮介原作のアニメ『ハイスコアガール』が人気です。そこで、今回の「ゲーム19XX~20XX」では、この『ハイスコアガール』の物語が始まる1991年のゲームを紹介していきます

その他 特集
『ゲーム19XX~20XX』第3回:アニメ『ハイスコアガール』の物語の始まりにして対戦格闘ゲーム元年となった1991年を振り返る
  • 『ゲーム19XX~20XX』第3回:アニメ『ハイスコアガール』の物語の始まりにして対戦格闘ゲーム元年となった1991年を振り返る
  • 『ゲーム19XX~20XX』第3回:アニメ『ハイスコアガール』の物語の始まりにして対戦格闘ゲーム元年となった1991年を振り返る
  • 『ゲーム19XX~20XX』第3回:アニメ『ハイスコアガール』の物語の始まりにして対戦格闘ゲーム元年となった1991年を振り返る
  • 『ゲーム19XX~20XX』第3回:アニメ『ハイスコアガール』の物語の始まりにして対戦格闘ゲーム元年となった1991年を振り返る
  • 『ゲーム19XX~20XX』第3回:アニメ『ハイスコアガール』の物語の始まりにして対戦格闘ゲーム元年となった1991年を振り返る
  • 『ゲーム19XX~20XX』第3回:アニメ『ハイスコアガール』の物語の始まりにして対戦格闘ゲーム元年となった1991年を振り返る
  • 『ゲーム19XX~20XX』第3回:アニメ『ハイスコアガール』の物語の始まりにして対戦格闘ゲーム元年となった1991年を振り返る
  • 『ゲーム19XX~20XX』第3回:アニメ『ハイスコアガール』の物語の始まりにして対戦格闘ゲーム元年となった1991年を振り返る
格闘ゲームブームが巻き起こった1990年代を舞台に、ゲームが大好きな少年とふたりの少女の恋愛模様を描く押切蓮介原作のアニメ『ハイスコアガール』が人気です。当時、一世を風靡した人気作から知る人ぞ知る怪作まで。さまざまなゲームの実際の映像が随所に登場するので、往時を知る人はノスタルジーを感じずにはいられないでしょう。

そこで、今回の「ゲーム19XX~20XX」では、この『ハイスコアガール』の物語が始まる1991年をピックアップ。この年に人気となったゲームの数々やゲーム業界の出来事を紹介していきます。

【関連記事】
『ゲーム19XX~20XX』 第1回:GB旋風が吹き荒れた「1989年(平成元年)」を平成の終わりに振り返る
https://www.inside-games.jp/article/2018/06/20/115587.html

『ゲーム19XX~20XX』第2回:日本が初めてW杯に出た年にして、多くの名作が生み出された「1998年」を振り返る
https://www.inside-games.jp/article/2018/07/29/116431.html

1991年の最大の出来事といえば湾岸戦争でしょう。1月17日未明にアメリカを中心とした多国籍軍がイラクに攻撃を開始。2月28日に当時のアメリカ大統領であるジョージ・ブッシュが勝利宣言を出し、戦争そのものは短期間で終わりました。しかし、この出来事を遠因として2001年9月11日にアメリカ同時多発テロが発生。イラク戦争へと発展し、テロ組織・ISが生まれるなど現在に続く大きな禍根を残しました。

日本では5月に長崎県雲仙普賢岳が噴火。6月と9月の2度にわたって火砕流が発生し、多数の死者を出す大惨事となりました。宮沢りえの写真集『Santa Fe』の発売も、この年の大きなトピックのひとつです。人気絶頂アイドルのヘアヌードということで発売前から話題沸騰。一大ベストセラーとなりました。

また、この年はトレンディドラマの人気が絶頂期で『101回目のプロポーズ』、『東京ラブストーリー』が高視聴率を獲得。主題歌である小田和正の『ラブ・ストーリーは突然に』、CHAGE&ASKAの『SAY YES』も記録的ヒットとなりました。映画では『ターミネーター2』、『ホーム・アローン』などがヒット。板垣恵介の人気漫画『グラップラー刃牙』も、この年に連載が開始されています。

1991年はこのような年でした。それでは、この年に発売された名作ゲームを紹介していきましょう。

ストリートファイターII


発売日:1991年2月
機種:アーケード
発売元:カプコン


1991年を代表するゲームといえば、やはりコレに尽きます。『ハイスコアガール』でも描かれているとおり、アーケードゲームとして登場し、稼働直後から爆発的ヒットを記録。対戦格闘というジャンルを確立したのは誰もが知るところでしょう。

それぞれ特徴の異なる操作キャラクター。彼らの繰り出すド派手かつ個性的な技の数々。通信対戦台の導入など、本作がヒットした要因はさまざまですが、一番の要素は上下2列の6つのボタンと8方向スティックを駆使する操作システムではないでしょうか。これにより必殺技やコンボなどの多彩かつ戦術的な操作が可能となり、対戦における駆け引きがグッと広まりました。

しかし、コマンドを覚えて実戦で使えるようになるのは簡単ではありませんでした。当時のプレイヤーにとって「昇竜拳を出せるか」が最初のハードルになったというのは有名な話ですが、対戦で勝てるようになるには相応のトレーニングが必要でした。そこにはある種のスポーツ性があり、ゆえに対戦で勝てるプレイヤーはヒーローとして崇められ、そうした人がプレイしていると周囲に人だかりができたものです(勝てない人がキレて、リアルファイトに発展する場合もありましたが)。

こうした光景はそれまでほとんどなかったもので、ゲームセンターの雰囲気を変えた作品とも言えるでしょう。本作の登場により対戦格闘は人気ジャンルとなり、以降さまざまな傑作が生みだされていくことになります。


画像はスーパーファミコン版です(WiiUソフトウェアより)

ファイナルファンタジーIV


発売日:1991年7月19日
機種:スーパーファミコン
発売元:スクウェア(現スクウェア・エニックス)


累計出荷台数143万本を記録するなど、この年発売された家庭用向けゲームで最大のヒットとなった作品です。シナリオ、グラフィック、BGMとも当時としては圧巻で、冒頭の飛空艇が編隊を組んで飛ぶシーンには多くの人が度肝を抜かれました。

特に注目を集めたのが操作キャラクターをはじめとする登場人物たちです。主人公のセシルを何度も裏切るカインや小生意気だけどかわいいパロム・ポロムの姉弟、セシルたちの前に立ちはだかるゴルベーザと四天王など、敵味方ともキャラが立っていて、ハードなストーリー展開もあいまって多くのプレイヤーが彼らの魅力のトリコとなりました。

CMも大きな話題となりました。チョコボのテーマをバックにダチョウの顔のアップや海岸を走ったりするところを見せるというもので、全然ゲームの内容に触れていないため、初めて見たときは「なんだ、これは?」となったものです。しかし、それだけにインパクト絶大で、今思えば初心者やライトユーザーがプレイしてみる、きっかけのひとつになっていたような気がします。

ちなみに、今の人には少々意外かもしれませんが、当時『FF』は初心者には「ちょっと難しいゲーム」というイメージで見られていました。実際、RPGに慣れていない人が詰まってしまったこともけっこうあったようで、のちにライトユーザーに向けて難易度を下げたバージョン『イージータイプ』も発売されています。


画像はWiiUソフトウェアより

次のページ:あのアクションRPG代表作も、1991年!
《仁志睦》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

その他 アクセスランキング

  1. 『ウマ娘』人気の影響は一過性? それとも……昨年盛り上がった「ナイスネイチャ」誕生日寄付の“今”に迫る

    『ウマ娘』人気の影響は一過性? それとも……昨年盛り上がった「ナイスネイチャ」誕生日寄付の“今”に迫る

  2. 【インタビュー】『エストポリス伝記II』作曲者・塩生康範が語る、音楽制作秘話と活動再開に至った想い

    【インタビュー】『エストポリス伝記II』作曲者・塩生康範が語る、音楽制作秘話と活動再開に至った想い

  3. ニコニコ動画の「@ピザ機能」が提供終了へ…往年の歴史を彩った名(迷)機能が16年の歴史に幕を下ろす

アクセスランキングをもっと見る