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『ゲーム19XX~20XX』第2回:日本が初めてW杯に出た年にして、多くの名作が生み出された「1998年」を振り返る

ある1年をテーマに、その年に話題となったゲームを当時の世相やゲーム業界の出来事とともに振り返る『ゲーム19XX~20XX』。今回はFIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会にちなんで、日本がワールドカップ本大会に初めて出場した「1998年」を取り上げます。

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ある1年をテーマに、その年に話題となったゲームを当時の世相やゲーム業界の出来事とともに振り返る『ゲーム19XX~20XX』。今回は今年開催されたFIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会にちなんで、日本がワールドカップ本大会に初めて出場した「1998年」を取り上げます。ロシア大会は日本代表の健闘もあって大いに盛り上がりましたが、日本サッカーが初めて世界に挑んだ1998年はどんな年だったのでしょうか。

この年はスポーツの話題が多く、2月に長野で冬季オリンピックが開催。日本は当時の史上最多となる金5、銀1、銅5の計10個のメダルを獲得しました。6月10日に開幕したワールドカップフランス大会では、日本はグループリーグ3連敗に終わりましたが、中山雅史選手がジャマイカ戦で記念すべき日本のW杯初ゴールを記録。甲子園では平成の怪物・松坂大輔投手を擁する横浜高校が春・夏連覇を達成、特にPL学園との延長17回の死闘は20年経った今も伝説の試合として語り草になっています。

この年のヒット曲はGLAYの『誘惑』、SMAPの『夜空ノムコウ』、ブラックビスケッツの『タイミング』など。映画ではジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』が、全世界で空前の大ヒットを記録しました。漫画では『HUNTER×HUNTER』、『ヒカルの碁』、『バガボンド』といった人気作の連載が開始されています。

このような出来事のあった1998年ですが、ゲーム業界にとってもいろいろなことがあった歴史的な1年でした。この年に発売された、次代に語りつぐべき珠玉のゲームの数々を紹介していきましょう。

『バイオハザード2』


発売日:1998年1月29日
機種:プレイステーション
発売元:カプコン


1998年最大のヒットとなったのが、人気サバイバルホラーのシリーズ第2弾『バイオハザード2』です。ゾンビが大量発生したラクーンシティを舞台に、新米警官のレオンと前作の主人公・クリスの妹であるクレアの戦いを描いたこの作品は、国内においてダブルミリオンを達成。全世界でも累計出荷本数約496万本という記録的なビッグヒットとなりました

前作で話題となったプレイヤーの虚をつく恐怖演出の数々は健在。いきなり大量のゾンビが侵入してきたり、窓を破ってゾンビが腕を伸ばしてきたりと、数々のショックシーンに多くのプレイヤーが肝を冷やしたものです。レオンとクレアのどちらかでクリアすると、もう一方のキャラクターを主人公にした「裏シナリオ」がプレイ可能となり、表のシナリオでの行動によって内容が一部変化するザッピングシステムや、ゾンビの群れの真っ只中をわずかな武器で突破していく高難度の隠しシナリオなど、やり込み要素も多く、シリーズの人気を不動のものとしました。

長くリメイクが期待されていましたが、今年のE3でフルリメイクとなる『バイオハザード RE:2』の情報がついに公開されました。E3にプレイアブル出展されたタイトルを対象にしたプライズ「Best of Show」を受賞するなど前評判は非常に高く、リメイク版ならではの新たなホラー体験が期待できそうです。


画像はPlayStaiton Storeより

『メタルギアソリッド』


発売日:1998年9月3日
機種:プレイステーション
発売元:コナミ


敵の施設に潜入し、敵兵に見つからないように進んでいく。言わずと知れた、ステルスアクションというジャンルを確立した名作です。重厚でハードなストーリー、3D表現を活かした映画的なカメラワーク、シリアスでありながら思わずクスっと笑ってしまうギャグ的要素の数々など見どころ満載ですが、特に注目を集めたのがコントローラーの振動機能やセーブデータを利用して、作中のキャラクターの超能力を表現したゲームならではの仕掛けでした。

こうした演出は現在では当たり前に使われていますが、当時は非常にめずらしく、これらのシーンを見たときのサプライズ感は言葉では表せないほどのものでした。もちろん、現在プレイしても十分楽しめる作品ですが、当時のプレイヤーが感じたような新鮮な驚きは得られないでしょう。このゲームを一切のネタバレなしでプレイできた当時の人たちは、非常に幸運だったと筆者は思います。

主人公であるソリッド・スネークの存在感も見逃せません。皮肉を交えたユーモラスなセリフ回しは、声を担当する大塚明夫氏の演技も相まってスネークの大きな魅力となっており、そのキャラクター性は世界中のゲームファンに支持されました。そして、本作を手がけたクリエイター・小島秀夫氏の名は世界の知るところとなったのです。

今年のE3では、その小島氏の新作『DEATH STRANDING』のプレイ画像が紹介され、圧倒的な映像美が話題を集めました。ゲームのシステムや世界観など、まだまだ謎に包まれた部分が多く、果たしてどのようなゲームになるのか、こちらも注目したいところです。


画像はPlayStaiton Storeより

『ゼルダの伝説 時のオカリナ』


発売日:1998年11月21日
機種:NINTENDO64
発売元:任天堂


「歴代最高」「ゲームの歴史を変えた」「革新的な名作」などなど、あらゆる賛辞をほしいままにした傑作中の傑作です。

おなじみのリンクを操作して、さまざまな敵と戦いながら、ハイラルと呼ばれる世界を冒険していく、いわゆるオーソドックスなアクションRPG。しかし、ボリュームは当時のゲームとしては破格で、歩く、走る、登る、剣を振る、弓を射る、馬に乗るなどアクションの種類も豊富かつ多彩。しかも、ひとつひとつの完成度が恐ろしく高く、本作は以降の3Dアクション表現のスタンダードとなりました。

細部まで作り込まれた3Dワールドやダンジョンも目を見張るほどの出来ばえで、さすがに現在の基準で見るとグラフィックは荒いものの、その3D表現は最新のゲームにも決してヒケを取っていません。ゲームにおける3D表現が本格化したのはプレイステーションとセガサターン発売の翌年、つまり1995年あたりからですが、それからわずか数年で3Dアクションの決定版と言うべきゲームが生み出されてしまったのです。無論、今プレイしても抜群に面白く、生ける伝説・宮本茂氏の偉大さをまざまざと感じることができるでしょう。


画像はWii Uバーチャルコンソール版より

『街~運命の交差点~』


発売日:1998年1月22日
機種:セガサターン
発売元:チュンソフト


渋谷の街を舞台に8人の男女の物語が展開していく、チュンソフトのサウンドノベルシリーズ第3弾。小説のようにテキストを読みながら選択肢などを選んで、さまざまに変化するストーリーを楽しむというものですが、本作では背景画面に実写の静止画が使用されており、役者陣の熱演が見どころのひとつになっています。

8人の主人公たちは一部の人物を除いて瞬間的に交差するだけで、深く関わり合うことはほとんどありません。しかし、主人公たちのちょっとした行動の違いが別の誰かに影響を及ぼし、彼らの運命はさまざまに変わっていきます。ストーリーもシリアスあり、コメディあり、サスペンスありとバラエティに富んでいて、特に隠しシナリオの「花火」はそれまでプレイしてきた人なら心を揺さぶられてしまうことでしょう。

当時は実写ゲーム=駄作というイメージが強く、残念ながら本作もあまりヒットはしませんでした。しかし、独特なシステムとユニークなストーリーはカルト的人気となり、同じく渋谷を舞台にした『428~封鎖された渋谷で~』が、のちに作られるなど現在でも根強い人気を誇っています。さすがに今見ると、いろいろ古臭く感じる部分もありますが、20年前の渋谷の街並みや作中で描かれる90年代の流行・生活風俗などは、当時を知る人には懐かしく感じられるのではないでしょうか。


画像は新シナリオなどが追加された2006年発売の『街 ~運命の交差点~ 特別篇』(プレイステーションソフトウェアカタログより)

この年は他にも数多くの人気作、話題作が発売されました。人気格闘ゲームのシリーズ第3弾『鉄拳3』(コナミ)や同名のホラー小説を下敷きとしたRPG『パラサイト・イヴ』(スクウェア:現スクウェア・エニックス)などがミリオンを達成。盤上のサイコロを押したり転がしたりしながら消していくパズルゲーム『Xi[sai]』(SCE:現SIE)や、大正時代の日本を舞台に少女たちの活躍を描いた人気作の続編『サクラ大戦2~君、死にたもうことなかれ~』(セガ:現セガゲームス)、ワールドカップ人気を受けた『ワールドサッカー実況ウイニングイレブン3』(コナミ)などもスマッシュヒットを記録しました。

音声認識機能を使ってピカチュウとコミュニケーションする『ピカチュウげんきでちゅう』(任天堂)、SF的な世界観と難解なストーリーが話題を呼んだRPG『ゼノギアス』(スクウェア)、音楽に合わせてフットパネルを踏んでいくダンスゲームの元祖『Dance Dance Revolution』(コナミ)などの個性的なゲームも人気となりました。そのほか、『機動戦士ガンダム ギレンの野望』(バンダイ:現バンダイナムコ)や『ダブルキャスト』をはじめとする『やるドラ』シリーズ(SCE)なども、この年に発売されています。

『パラサイト・イヴ』(画像はPlayStaiton Storeより)

『Xi[sai]』(画像はPlayStaiton Storeより)

ゲームボーイの人気もまだまだ衰え知らずで、『ドラクエ』のモンスターたちを育成していく人気シリーズの第1作『ドラゴンクエストモンスターズ~テリーのワンダーランド~』(エニックス:現スクウェア・エニックス)は累計出荷本数約235万本を記録。『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』(コナミ)や『ポケットモンスター ピカチュウ』(任天堂)なども大ヒットとなり、画面がカラーとなった新型機「ゲームボーイカラー」も売り切れ店が続出するなど、携帯ゲーム市場はさらなる広がりを見せました。また、万歩計とゲームを組み合わせた携帯ゲーム『ポケットピカチュウ』(任天堂)も、この年に発売され大ヒットしています。

そして、11月27日にセガの新ハード「ドリームキャスト」が発売。セガの現役役員である湯川専務が出演する自虐的なCMは大きな話題となりました。残念ながら次世代ハード競争を勝ち抜くことはできず、セガの最後のハードとなったのはご存知の通りですが、いち早くインターネット接続機能を標準装備するなど、その先進性は今日でも高く評価されています。この年発売された『SONIC ADVENTURE』(セガ)など秀作・佳作も多いので、ぜひ若い人にも体験してみてほしいところです。

■その他のゲーム業界の主な出来事
2月5日:プレイステーションが世界累計出荷台数3000万台を突破
4月14日:任天堂がバックライト機能を搭載した「ゲームボーイライト」を発売
10月21日:任天堂が画面をカラー化した「ゲームボーイカラー」を発売
10月28日:SNKが携帯ゲーム機「ネオジオポケット」を発売
12月23日:SCEがメモリーカード機能を持つ携帯ゲーム機「ポケットステーション」を発売

ドリームキャストは11月27日、価格29,800円で発売されました

いかがだったでしょうか。アラサーの人はちょうど小学生ぐらいで、特に懐かしかったのではないでしょうか。逆に、アラフォー以上の人には意外と最近のように思えてしまうかもしれません。この機会にプレイし直してみるのも楽しいかもしれませんよ。
《仁志睦》

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