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ゲーム19XX~20XX第10回:ニンテンドーDSソフトが市場を席巻した2005年のゲームをプレイバック

「E3 2019」にて『あつまれ どうぶつの森』の発売日がアナウンスされました。そこで、今回はシリーズ屈指のヒット作『おいでよ どうぶつの森』が発売された2005年のゲームを振り返っていきます。

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モンスターハンターポータブル


発売日:2005年12月1日
機種:プレイステーションポータブル
販売元:カプコン


ハンターとなって強大なモンスターたちに挑んでいく、おなじみの『モンスターハンター』シリーズ。本作はプレイステーション2向けに発売された第2作目『モンスターハンターG』をプレイステーション・ポータブル(以下「PSP」)に移植したもので、シリーズ初の携帯機向け作品です。

他のプレイヤーたちとの協力プレイが『モンハン』シリーズの醍醐味ですが、当時プレイステーション2の『モンハン』は通信を利用する際、特定のサービスを利用するなどの必要があり、一般層にはややハードルが高く感じられたものです。しかし、本作はPSP本体を持ち寄って、友だち同士で気軽に通信プレイを楽しめることから、協力プレイの面白さがじわじわと浸透。徐々に人気が拡大していき、2006年度の日本ゲーム大賞特別賞を受賞するスマッシュヒットとなりました。

本作の成功を機に『モンハン』シリーズは携帯機向けに次々と新作をリリース。2008年発売の『モンスターハンター ポータブル 2nd G』(カプコン)が爆発的ヒットとなるなど、日本のゲームを代表する超人気シリーズのひとつに成長していくことになります。


画像はプレイステーションソフトウェアカタログより

ワンダと巨像


発売日:2005年10月27日
機種:プレイステーション2
販売元:SCE(現SIE)


『ICO』(SCE)、『人喰いの大鷲トリコ』(SIE)などを手がけたことで知られる上田文人氏の監督作品です。主人公の青年ワンダとなって愛馬のアグロとともに謎の巨像を倒していくというもので、幻想的な世界観と巨像たちとのスペクタクルな戦いが話題となりました。

見上げるような巨像たちはいずれも圧倒的スケールで、大空を舞う鳥のような姿のものや地中を進む竜のようなものなど造形やタイプもさまざま。そうした巨像たちにしがみつき、よじ登り、弱点に刃を突き立てて倒していくのですが、攻略法がそれぞれ異なっており、いかにして弱点にたどり着くか探し出していくのも大きな魅力となっていました。

このように巨像たちとの戦いは迫力満点でやり応えたっぷりなのですが、トドメを刺したときに巨像が崩れ落ちるさまはどこか悲しげで、少し罪悪感を抱かせるものでした。本作のキャッチコピーは「最後の一撃は、せつない」というものだったのですが、これが作品世界にピッタリで、実際に多くのプレイヤーが切なさを覚えたものです。広大かつ美麗な世界をアグロとともに駆け巡るのも楽しく、プレイステーション2を代表する名作として、今なお多くの支持を集めています。

こちらの画像はオリジナルのプレイステーション2版。

こちらはプレイステーション4向けにリメイクされたバージョンです(画像はPlayStation Storeより)。

そのほかのヒット作も紹介しておきます。プレイステーション2ではサッカーゲームの定番『ワールドサッカーウイニングイレブン9』(コナミ)、三国志の英傑たちを操作して群がる敵をなぎ倒していくシリーズ第4弾『真・三國無双4』(コーエー:現コーエーテクモゲームス)、ディズニーとの人気コラボタイトル第2弾『キングダム ハーツII』(スクウェア・エニックス)がミリオンヒットを記録。戦国武将をスタイリッシュに描いたシリーズ第1作目『戦国BASARA』(カプコン)、人気RPG『テイルズ』シリーズの第8作目となる『テイルズ オブ ジ アビス』(ナムコ:現バンダイナムコエンターテインメント)なども話題となりました。

西部開拓時代のアメリカを舞台にしたロックスター・ゲームスの『レッド・デッド・リボルバー』(カプコン)の日本版もこの年の発売です。日本では知る人ぞ知るタイトルですが、欧米では絶大な支持を集めスマッシュヒット。傑作オープンワールドゲーム『レッド・デッド・リデンプション』シリーズに繋がっていくことになります。

『真・三國無双4』(画像はPlayStation Storeより)

『レッド・デッド・リボルバー』(画像はPlayStation Storeより ※日本語には対応していません)

ニンテンドーゲームキューブ向けでは主人公をカメラが背後から追う、いわゆるTPSタイプへと変貌を遂げた『バイオハザード4』(カプコン)が人気に。本作はプレイステーション2版なども発売されています。アーケードではプロデューサーとなって女の子たちを人気アイドルへと育て上げていく『THE IDOLM@STER(アイドルマスター)』(ナムコ)が稼働開始。現在まで続くシリーズ人気の火付け役となりました。

『バイオハザード4』(画像はPlayStation Storeより ※プレイステーション4向けに発売されたリマスター版です)

2005年は業界再編が加速した年でもありました。8月にスクウェア・エニックスがタイトーを子会社化。バンダイとナムコの経営統合やトミーとタカラの合併なども相次いで発表されました。ゲームの重厚長大化による開発費の高騰など産業構造の変化に対応すべく、各メーカーが生き残り策を模索する激動期だったと言えるでしょう。

次世代ハードの覇権争いが本格化したのもこの年で、マイクロソフトのXbox360が日本で12月10日に発売。価格は39,795円(税込)で、『リッジレーサー6』(ナムコ)、『パーフェクトダーク ゼロ』(マイクロソフト)などが本体と同時発売されました。日本国内での売れ行きは今ひとつでしたが、海外での人気は高く、全世界で総出荷台数約8,000万台を記録。翌年に発売された任天堂のWiiやソニーのプレイステーション3と互角の戦いを演じました。

画像はWikipediaより


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《仁志睦》
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