会場入口を入ってすぐに目に飛び込んでくるのは、Appnoriが手がけるVRタイトル『Ping-Pong Kings VR』『Baseball Kings VR』のプレイアブルブースです。
ブースには多くの人が列をなし、VR体験を心待ちにしている様子でした。本タイトルはその名が示すとおり「卓球」、「野球」をVRを用いて体験できるタイトルとなっています。
本ブースには『Ping-Pong Kings VR』のHTC Vive版が展示されており、ゴーグルを装着し、コントローラーを利き手に持ち、CPUとの対戦がはじまります。
操作方法は至ってシンプルで、自身の頭や体を動かすと画面内の視点も左右上下に動き、コントローラーを卓球のラケットのように振って飛んでくるピンポン玉を打ち返します。
筆者も実際に体験をしてみましたが「ラケットを振る速度」によって、打球がスマッシュ(早い球)になったり、「ラケットを振る角度」を変えて打球を変えすと「カットボール」、「ロビング」などさまざまな球種に変化することが確認できました。逆に言うとCPUが打つピンポン球に「ただ当てる」だけでは、アウト(テーブル内にボールが入らないこと)になってしまうようでした。
打球にカーブをかけられるかまでは確認ができませんでしたが、何より驚いたのが手に持つコントローラーに伝わる「振動」が、ショットに応じて強弱の変化があり、よりピンポン玉を打ち返している感触を実感することできました。
プレイアブルではCPUとの対戦でしたが、オンラインを通じて他のプレイヤーと対戦ができるようになってくると、白熱した試合を展開することができそうです。
VRと言えば視界を完全に遮断されるため周りの状況が分からなくなり「興奮しすぎて壁や近くのものに激突…」ということも多々あったりします。筆者はかなりの広範囲を動き回ってみたのですが、HTC Viveは周りに設置しているBluetoothを用いて画面内にバーチャルの壁を表示することが可能なこともあり、興奮しすぎて壁に近づいても「あ、透明な壁が見える。きっとすぐそばに壁かなにかがあるな…。ちょっと元の位置に戻ろう」という思考を持つことができました。
「卓球」という誰もが知っているスポーツを題材にしているためか、ブースには老若男女問わず多くの人が訪れ『Ping-Pong Kings VR』を楽しんでいる様子でした。
また同ブースでは『Baseball Kings VR』も展示されており、こちらも名前の通り、手に持つコントローラーを振ると画面内のバットも振られ、CPUが投じる野球ボールを打ち返し得点を競い合うタイトルとなっていました。
さまざまなVRタイトルの発表が控えていますが、こういった誰でも楽しめるようなタイトルが徐々に増えていくことで今後の「VR市場」の拡大に繋がっていくのかもしれません。
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