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【特集】『ガンヴォルト 爪』開発陣インタビュー ― 「このゲーム死なないけど大丈夫?」が「すごく面白い」「続編作ろう」に変わるまで

ゲームクリエイター・稲船敬二氏とインティ・クリエイツがタッグを組んで生み出したアクションゲーム『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト』。ロックオンを併用する強力な攻撃「電撃鱗」と絶対回避の「電磁結界」による爽快なゲーム性が好評を博しました。

任天堂 3DS
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◆『ガンヴォルト3』の構想は? 今後の展開は!?



──ここまで、『爪』でパワーアップした面をたっぷりと聞かせていただきましたが、仮に『3』を作るとしたら、これを更に超えてるのは相当大変になりそうですね。

津田氏:モルフォとかどうなるんだろうね。

荒木氏:全ては津田さん次第なところがあるので、僕は知りません(笑)。

山田氏:そもそも『3』でGVいるんですかね?

津田氏:そこもありますよね。『爪』は『爪』で、なんだかんだありながらも物語として綺麗にまとまっているんですよ。だから次どうするのと聞かれたら、まったく違う世界にするのもアリかもしれません。300年後くらい先がいいんじゃないかなって僕は思います。ただ、この話をするとみんな冷たいんですよ(笑)。

──津田さんの気持ちも分かりますし、周りの方々の反応も納得できますね(笑)。ちなみに『爪』で実現できなかったことはありますか? それを『3』でやってみたい、みたいな。

津田氏:実現できなかったというと大げさなんですが、最初企画を立てた時に「プレイヤーキャラは3人にしよう」って言ってたんです。でも開発に入る以前の段階で「それは無理」とハネられまして(笑)。

なのでもし『3』が出るとしたら、それも再考してみたいですね。とはいえ、現時点では全然何もありません(笑)。『1』はいくつか考えていたものがあって、そこから作り上げていったんですが、今回の『爪』ですら、最初はほとんど何もありませんでしたしね。

荒木氏:何も決まってないのに、ボスのデザインだけは始まってましたからね(笑)。


山田氏:ロロに和風な要素があるというのもあんまり理解してなくて、曲が出来上がった後にその話を改めて聞いたんです。で、それを前提として聞いてみると、結構ハマってる感じだったので、「ああ、良かったな」と思いました(笑)。

津田氏:知らなかったんですか!(笑)

山田氏:作詞を担当した人がデザインから読み解いてくれたようで。「これ、巫女デザインでしょ?」みたいな。

荒木氏:おお、そういう形で伝わっていたんですね。デザインでモメた甲斐がありました(笑)。

山田氏:色々あったけど、最終的には収まるところに収まってくれた感じになりましたね。

──『3』も、そういう形で上手くハマってくれることを願ってます(笑)。ちなみに続編ではなく、『爪』自体の今後の展開などはありますか?

山田氏:前作ではコンサートなどやらせていただきましたが、最初から決めていたわけではないんですよね。前にお話した通り、イベントでの成功がきっかけとなって動き始めたわけでして。だから『爪』の展開も、ネタやタイミング、ユーザーさんからの要望がハマった時にやれればなと考えています。

津田氏:前作関連ではアニメ化が進んでいますので、そちらも楽しみにしてもらえると嬉しいです。今、すごくチェックしてます(笑)。


──『ガンヴォルト』『爪』ともに、今後の展開も楽しみにしています。それでは最後になりますが、読者の方々に向けたメッセージをお願いします。

津田氏:シナリオ、アクション性、キャラクター、音楽、いずれも高いレベルでまとまった作品になりました。特にシナリオは、“アクションゲームなのに泣けるストーリー”に挑戦しましたので。こういうゲームはあまりないと思うので、ぜひ最後まで遊んでもらって、本当に泣けた時はTwitterに「泣けた!」と書いてもらえると嬉しいです(笑)。ともあれ、楽しんでいただければなによりですね!

荒木氏:僕も、お話を楽しんで欲しいと思ってます。イラストやデザインというのは、その入り口でもありますから。そこから入った新しいユーザーさんが、物語を楽しんでくれれば幸いです。あとユーザーさんがTwitterとかで、『ガンヴォルト』のイラストとか書いてくれてるのを見ると嬉しいですね。結構見てたりするので(笑)。『爪』や「ストライカーパック」をご堪能ください。

山田氏:自信作になったと思います。『ガンヴォルト』から『爪』になったことで確実にパワーアップしてますし、前作でちゃんと終わった物語にしっかりと上乗せする形で新たなストーリーが紡がれています。前作を遊んだ人にも気になる内容になってますし、初めて遊ぶ方は「ストライカーパック」で一気に楽しむ絶好の機会なので、『ガンヴォルト』世界にたっぷりと満喫してください。

──本日はありがとうございました!

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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