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【レポート】二次元やVR上のヒト・モノに触れられる“触覚”デバイス「EXOS」を体験 ― 感触をデータ化して共有することも

 

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【レポート】二次元やVR上のヒト・モノに触れられる“触覚”デバイス「EXOS」を体験 ― 感触をデータ化して共有することも
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Oculus、HTCなどを代表に、いまではソニーといった世界的な大企業も注力しているVRの世界。今まで見ているだけだったものが目の前に実在しているかのように、リアリティたっぷりに体感できる次世代デバイスはゲーマーだけに限らず、多くの人々を魅了しています。

「視覚」と「聴覚」を刺激するVRの世界。界隈では次の目標として「触覚」「嗅覚」「味覚」と、いわゆる「五感」すべてへの対応を目指して、日々多くのベンチャーや探求者が研究・開発を進めていますが、今回はそのなかでもユーザーにVR空間にある物体の感触をデータ化して伝える触覚デバイス「EXOS」を紹介します。


この「EXOS」は専用の外骨格型デバイスを手に装着することで、VR空間内にある物体の感触を伝えるというもの。開発しているのはデバイス系ベンチャー企業「exiii」で、グッドデザイン賞・金賞を受賞した筋電義手「handiii」シリーズを開発したノウハウを活かし、現在までに2つの実験モデル・コンセプトモデルが作られています。

縁あって、特別に実験モデルを体験させてもらうことができたので、本稿ではその様子をレポートとしてお届けします。

取材・文:haruyasy(@haruYasy)
企画・編集:栗本浩大(@koudai5511)

◆「感触」をデータ化することで生まれる可能性



「EXOS」はグローブ――というよりも、手甲といった感じのデバイス。手に装着してVR空間にあるオブジェクトに触れると、内蔵したモーターの力で「物に触れた時の抵抗」を再現。VR空間内のオブジェクトに手のひらを当てると指が押し返され、手の甲側から指を当てると押し込まれる感触が味わるというもの。現在の実験モデルはグローブに「HTC Viveコントローラ」が取り付けられており、VR内のオブジェクトと手が接触したところで、グローブが「抵抗」となる力を発生させるというフローで「触覚」が再現されています。

筆者も実際に「EXOS」を使ったVRコンテンツを体験させてもらいましたが、手のひらでペシペシと叩いていたサンドバッグのようなオブジェクトが倒れそうになると、触ったときの「抵抗」が感じられるせいか、「実在しない」とわかっていても、不思議なことに「おっとっと…!」と倒さないように身体が勝手にフォローしようとする動作を取っていました。

また「EXOS」を装着した手の動きを他の「EXOS」と連動させることも可能で、他人の手の動きがそのまま自分の手で再現されるのは不思議な感覚でした。


まだまだ荒削りで、見た目もまさに試作機といった印象を与える「EXOS」。感じられる「触覚」も親指と他4指の2つのみで、5本の指すべてが独立した感触があるわけではありません。

そのため「現実の感触に比べれば大したことはない」と思われるかもしれませんが、たったこれだけの「感触」でも、VR空間への没入度を高める効果は絶大でした。将来的に技術が発展・向上し、現実世界と同じレベルでVR空間の感触をユーザーが感じ取れるようになったとき、それはまさに“新世界”と呼ぶにふさわしいものになるなと確信させられるほどにです。

◆開発期間は約半年、まだまだこれから



「EXOS」の開発は2016年夏頃からスタートしたそうで、半年ほどの期間に実験モデル2つとコンセプトモデルを仕上げています。「EXOS」を手掛けるexiii代表取締役社長の山浦 博志氏に今後の展望について話を聞いてみると、感触(手の動き)をデータ化できる点が「EXOS」の魅力のひとつであると語り、「映画『マトリックス』でネオがさまざまなデータをダウンロードして習得したように、誰かが体験したことを複製・保存・共有できるようになる」という、まさにSF映画のような時代の到来を予見しています。

そのほかにも、陶芸やフィギュア制作といった手作業の多いものを体験するコンテンツであったり、VR空間内で3次元的に描かれた立体イラストを触って楽しむといったエンターテイメント業界での活躍にも期待しているとのこと。「例えばアイドルとの握手をデータ化して、いつでも好きなときに、好きなアイドルとの握手を、好きなだけVR空間内で楽しめるようになったら……いいですよね!」と、新しい可能性を示唆していました。

ふんふん……と話を聞いていましたが、これは突き詰めればミクさんの頭を好きなだけナデナデしたり、ミーア(モン娘)の尻尾をコシコシしまくったり……という、2次元の嫁たちと触れ合うことができるというオタクの夢も叶う日も近いということ……最高ですね。感触をユーザーに伝えるデバイスというのは、これまでも多くの先駆者たちが挑戦してきたジャンル。有名どころで言えば人気ボーカロイド『初音ミク』とVR空間で握手をしようというコンテンツ「MikuMikuAkushu(みくみく握手)」がそれです。

そういったコンテンツを体験できるデバイスは設置型であることが多く、持ち運びに不便で体験するにもスペースが必要となります。しかし、「EXOS」のような手に装着するタイプであれば、それらの制約から解き放たれ、ユーザーにとって楽な体制で楽しむことができるようになるでしょう。

「EXOS」は2017年内に開発者向けキットを用意するべく現在も開発中。exiiiではプロジェクトを発展させるべく、パートナーとなる開発者や企業、アドバイザーなどを募集しており、公式サイトのメールフォームにて受付中です。

今回ピックアップした「EXOS」だけでなく、VRの世界のリアリティをより高めてくれる触覚デバイス界隈の発展に期待です。
《haruyasy》

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