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【特集】『ファイナルファンタジーXIV』は本当にギスギスしているのか

突然ですが皆さん、『FFXIV』を遊んでいますか?オンラインゲーム暦の長い人からMMORPG初心者まで、色んな層の人がいて楽しいですよ。

ソニー PS4
【特集】『ファイナルファンタジーXIV』は本当にギスギスしているのか
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◆ギスギス&ほっこりエピソード


回復してくれないと死ぬんだけど?




これはストーンヴィジルという、レベリング(レベル上げ)で訪れるダンジョンでの出来事です。普段は別ジョブを使っている筆者が、慣れない白魔道士の練習&レベル上げで参加した際、最初のモンスターでなぜか操作に手間取ってしまい、回復魔法を使わずに盾役のナイトを死なせてしまったときに言われたセリフです。

一緒に参加していたフレンドからはテンパリ具合を爆笑され、同じパーティになった見知らぬ外国人プレイヤーからも「大笑いする」のエモート(感情表現)をされて何とかなりましたが、このときはギスギス経験がなかったので正直ちょっとびびっていました。皆さん、誰かがミスしてギスギスしそうだったら笑って流してあげてください!

コミュニティの温かさ




『FFXIV』にはFC(フリーカンパニー)というシステムがあります。これはほかのオンラインゲームでいうギルドやクラン、もっと簡単に言えばチームみたいなものでしょうか。筆者は一緒にダンジョンへ行ったプレイヤーの方に誘われ、ゲーム序盤に深く考えずホイホイとFCに入ったのですが、これが良い出会いでした。

オンラインゲームにおいて、FCのようなコミュニティに参加したり、気の合うフレンドと出会うことは非常に重要です。もちろん、ソロプレイが好きという人もいますし、その気持ちも分かるので人との繋がりを持つことが絶対に正解とは言えないのですが、少なくとも筆者がずっと『FFXIV』を続けているのは、今のFCとの出会いがあったから、というのが理由のひとつになっています。



細かいエピソードや普段のチャットなど、FC内での出来事を挙げていけばキリがないぐらいですが、我がFCでは立ち上げのメンバーたちが独自イベントを考案して盛り上げてくれています。例えばこのマップのどこかに隠れているマスター(リーダー)を探せであったり、あえて歩きでエオルゼア中を移動してみたり、ゲーム内イベントに合わせて集会してみたり。最近だと、主観視点でバトルコンテンツに挑んでみる、といった試みもありました。

バトル大好き人間な筆者にとって、ゲーム内に用意されているものだけでなく、自分たちで何かを考えて遊ぶということが新鮮でした。一口にFCといっても攻略系から雑談系、身内の集まりなどさまざまですが、これからプレイを始める人も、すでにプレイをしている人にも、よき出会いを探してほしいと思います。

FTしたやつ覚えてろよ




『FFXIV』には、FT(フォーカスターゲット)という便利な機能があるのですが、それとは別に、オンラインゲーム全般でも使われるFA(ファーストアタック)という言葉もあります。FAは文字通り、最初にモンスターに攻撃することです。リスキーモブという、結構報酬がおいしいフィールドボスがいるのですが、それに誰かが攻撃を仕掛けると、集まっていたほかのプレイヤーも一斉に攻撃を始めるので、すぐに倒されてしまうという状況がありました。

リスキーモブから得られる報酬は、どれだけ攻撃をしたかといった貢献値によって決まるため、出現場所に向かっている途中で倒されてしまうと、当然報酬が得られないわけです。そのため、shout(シャウト、同じフィールドにいる人に聞こえるチャット)で「待ってください」という人もいるのですが、一度攻撃が始まってしまえば基本的に手遅れ。

参加できなかった人は残念な気持ちを抱えてその場を去るわけですが、中にはshoutで文句を言う人もごくごく稀にいたのです。このセリフはその文句を見かけたときのものなのですが、「FA」ではなく「FT」と誤字したままshoutしたものですから、「FTってフォーカスターゲットかよw」「FAって言いたかったんじゃない?w」と笑いのネタに。

こうしたShoutや、24人で挑むコンテンツで使えるAliance(アライアンス)チャットなど、大勢の人に聞こえるチャットで堂々と文句を言う人って、ある意味で勇気がありますよね。一度だけでしたが、まさに24人で挑むクリスタルタワーで、ほかのパーティに対して「Bアラ、クソ?」なんて直接的な罵倒をする人に遭遇したこともありました。言われた人はそりゃ辛いですが……仮に下手だったとしても、発言者以外の人はまず気にしていないものです。

むしろ普段は平和過ぎて、「ギスギス怖い…」なんて構えていくと、30分前の恐怖はなんだったのかと思えてきます。クリスタルタワーは24人の大人数で挑戦するものですし、不慣れな人が数人か混ざっても問題なくクリアできるレベルなので、何度もプレイして慣れた人の中には、面白い自作のエモートを披露して笑いを取ろうと考えている人もいるんじゃないでしょうか。結構ネタに走った言動を見かけますし、筆者も作ってありますよ。「○○さんの前で鼻からパスタを食べた」とか。……微妙ですね!

アホなことする人いっぱい!




世の中には「愛すべきバカ」なんて言葉がありますが、オンラインゲームにおいても、変わった人たちとの出会いは面白さに満ち溢れています。男女問わず布面積の少ない姿で踊ったり、攻撃や回復などバトル関連のエフェクトを使って面白画像の撮影を試してみるのは定番ですよね。



開発側から見ると複雑かもしれませんが、感情表現のモーションをして壁にめり込んでみるのも、バカ騒ぎにはもってこいです。プレイしているサーバーによってそれぞれ奇抜なことをしている人がいると思いますが、筆者のいるところですと、ひたすら正座するだけの「正座の会」なるものを開いている人を良く見かけます。

モニタの向こうにいるのも自分と同じ人間ですから、ゲームであっても節度やマナーというのは重要ですが、ネット上だからこそ出来るアホなこともなかなか乙なものです。そもそもロールプレイングゲームな訳ですから、アホな人をロールプレイするのも、また楽しみのひとつです。

石化当てないで^^^^^^




エンドコンテンツである「大迷宮バハムート」では、様々なギミックがプレイヤーを待ち受けています。そのひとつに、敵からの嫌がらせ攻撃を受けた際に、仲間を石化させてしまうビームを自分の前方に放出してしまうものと、自分を中心に石化ビームを全方向に放出してしまう、なんていう極悪なものがあります。そのため、前方に放出する際はマップの端に移動して誰もいないマップの外を向いてビームを放出、全方向のビームの場合には、自分と仲間たちの間に石化した障害物を挟んでビームを遮断したりします。

これだけ聞くとやりがいがあるように思えますが、不慣れな攻略当時はボスの動きをはじめ、色んなものに対して100%の意識を向けてしまうので、意識の切り替えを忘れ、ついつい石化ビームを味方に当ててしまっていました。しかも嫌がらせ攻撃はある程度ランダムで襲ってくるものですから、パーティメンバーがミスをしても「次は自分かもしれない」という恐怖もあり、フォローまで気が回らず重苦しい雰囲気に…。

冒頭で即死ギミックが多いと書きましたが、大体は「自分のミスで自分が死ぬ」「自分のミスでパーティ壊滅」のどちらかだったものが、ここでは「自分のミスでパーティメンバーが死ぬ」になったものですから、“石化テロ”なんて言葉も生まれたぐらいです。



そんなギミックが待ち受けている場所ですが、アップデートが進んで緩和された後に、サブジョブで参加したときのエピソードがこれです。少し具体的に書くと、筆者がフィールドの中央に取り残された状態で石化ビームを外周に向けていたのですが、周囲に石化をばら撒くギミックを持った人がその目の前を横切りタイミング悪く石化。

周囲に石化をばら撒いてしまったため「石化当てないで^^^^^^」と煽ってきた訳です。今は石化しても即死には繋がらないため、短気だなあ…なんて思って悲しくなりましたが、でもいいんです。その分、もうひとつの重要なギミックである、凶悪な追加モンスターの誘導係を買って出たので、別の人から「助かります、ありがとうございます!」って感謝されていますから。責任が重いギミックがあるということは、逆に活躍のチャンスとも言えるわけですね。

サブキャラで遭遇、親切エピソード




ギスギスエピソードも面白エピソードも紹介してきましたが、ゲーム内の雰囲気だけではなく、オンラインゲームを始めるにあたって気になるのが「今始めても楽しめるのか」という心配事がありますよね。

『FFXIV』では新規ユーザーや休止ユーザーでも装備が追いつきやすいシステムになっていたり、拡張パック「蒼天のイシュガルド」のラインナップのなかにオールインワンパックがあるので……とか宣伝すべきこともあるのですが、一旦置いておきます。

ここで取り上げるのは、記事でコミュニティの大切さをどうこう言いつつ、すでにコミュニティが形成されていて新規は入りづらいのでは?というところです。まあ、付き合いが長くなるほど絆も深まっていくので、すでに仲良いメンバーたちの間には当然入りづらさというのは存在します。

ただ、新規プレイヤーを歓迎しているコミュニティがたくさんあるのも事実です。shoutやゲーム内のパーティ募集掲示板で「新規プレイヤーのお手伝いコミュニティを作りました」という告知はちょくちょく見かけます。拡張パックが発売されれば、そのタイミングから始めようと思っていた人同士での出会いが増えるチャンスでもあると思います。



また、筆者が前回のNPC特集に向けてサブキャラクターを作ってスクリーンショットを撮影していたときも、新規プレイヤーである証の“若葉マーク”が付いていたため、そうしたコミュニティの主催者からtell(プレイヤー個別に向けたメッセージ)で「うちのFCに入りませんか?」とかなり丁寧に話しかけてもらいました。

「これは記事のネタにするしかない!」と思いつつ、サブキャラクターなのでと辞退しましたが、なんだかんだ話が色んな方向に盛り上がり、そのまま30分近くチャットしていました。『FFXIV』にはコンテンツファインダーというシステムがあり、行きたいダンジョンなどを選んで申請すると、プレイヤー同士をマッチングしてくれます。ダンジョンをクリアすると自動解散され、気軽に利用できて便利です。その反面、便利すぎてフレンドを作りづらいという意見も見かけます。でも、ふとした出来事からフレンドが増えていくこともたくさんあります。

誤爆注意報


メールでもチャットでもそうですが、宛先を間違える“誤爆”だったり、途中送信って怖いですよね。特に重要な話をしようとしたときとか、面白いことを言おうとしたときとか、ネタを振ろうと思ったときにやってしまうと、なかったことにしたい後悔が一気に押し寄せてきます。

この話は実録というよりも、フレンドの人がやってしまったエピソードなのですが、バトルコンテンツを攻略中に「この白さん(白魔道士)が頑張ってくれる」と冗談で言おうとしたところ「この白」で途中送信してしまい、悪態をついたようなセリフになってしまったのです。慌てて途中送信であることを伝えたのですが、当の白魔道士さんはそれ以降無言に……。

この出来事があってから、そのフレンドの周りでは、途中送信してしまった人が何かするたび「この○○」と言っていじられることになりました。「この白」と言われた覚えのある方、どうか許してあげてください。

◆ギスギスの先にあるもの




『FFXIV』に限らず、難易度の高いゲームをプレイしているとイライラが募ることもありますし、ゲームをあまりやらない人から見れば「なんでゲームでストレス溜めてるの?」と思われがち。ですが、ゲーム好きならばやはり、今まで出来なかったことができた、勝てなかった敵に勝てたなど、“何かを乗り越えた先の達成感”の心地よさを知っていると思います。

『FFXIV』のエンドコンテンツは基本的に8人パーティなのですが、ボスの残りHPが数%のところで仲間がバタバタと倒れていき、今回もダメか……と諦めかけたものの、一人だけ生き残ってクリアできたときなどは最高です。



筆者は結構こうしたエピソードに恵まれて遊ぶことができました。上の画像がまさにそんなエピソードの一場面です。

ワンミス即全滅――ギスギスの原因を表すならこんな言葉かもしれません。エンドコンテンツはクリアが難しい分、真剣になりますからなおさらです。ただ、ミスしないように集中する、緊張のあまり手汗が酷いことになる、難しいのに何度も挑戦してしまうというのは、それだけゲームに対して本気になれていることの証だと思います。ギスギスが話題になるのも、それと表裏一体になった面白さがあるからこそ、ではないでしょうか。簡単にクリアできたら感慨も沸きづらいですからね。



実録エピソードを紹介してきたように、筆者もギスギスを体験してきたので怖い気持ちも分かります。でも遭遇するか分からないギスギスにおびえるよりも、気の合う仲間との出会いだったり、ありきたりですが手に汗握る展開だったり、ゲームでしか味わえない体験を求めたほうが、きっとお得だと思います。

それにエンドコンテンツに挑戦する場合は、同じ目的の人を探すパーティ募集で人を集めることが多いです。「ギスギス上等、指摘しあって改善していきましょう」という本気の人たちをはじめ、「3回全滅で解散します」というアッサリしたもの、「ギスギス× 楽しく行きましょう」といった気楽なものまで、募集内容はさまざまです。

結局は、「ギスギスすることもある。でも、それが全てじゃない」という結果に落ち着きますし、これだけ長く原稿を書いても言いたいことは「興味があったら遊んでほしい」の一言だけです。で、自分に合わなかったり、もし嫌な思いをしたらスッパリ止めてしまってもいいじゃないですか。ゲームにおけるストレスは楽しむためのスパイスでもありますが、無理をして遊ぶものでもありませんからね。それでは皆さん、よきエオルゼアライフを!
《山口浩介》
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