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【オトナの乙女ゲーム道】第1回 乙女ゲームの歴史を振り返る ― ネオロマからオトメイト、ハードの変化まで

インサイドをご覧の皆様、こんにちは。ここではイケメンと主人公ちゃんをこよなく愛する女性ライターが独断と偏見で乙女ゲームについて語り尽くす場としてお付き合いいただければと思います。

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◆乙女ゲームは「ゲーム」の枠を飛び越える!


ゲームとは少し話が変わりますが、2011年には「ネオロマンス」シリーズと「オトメイト」、女性向けのゲームやコミックの総合誌「B's-LOG」が乙女のための祭典「JAPAN 乙女・Festival」を、翌2012年には『ときメモGS』10周年を祝う「ときめきメモリアルGirl's Side 文化祭」が開催。それまで声優さんを呼ぶイベントといえば、聖地・パシフィコ横浜を中心とした「ネオロマンス」関連でしたが、徐々にブランドやシリーズものに限らず、個々のタイトルのオンリーイベントも当たり前に行われるようになりましたね。

そして、2003年に始まった人気コミック『テニスの王子様』を元にしたミュージカル、通称「テニミュ」は、若い女性を中心に絶大な支持を獲得。乙女ゲームも2008年に『ネオロマンス・ステージ 遙かなる時空の中で 舞一夜』、2012年にミュージカル『薄桜鬼』、以降も『AMNESIA』『BROTHERS CONFLICT』『STORM LOVER』『CLOCK ZERO ~終焉の一秒~』『遙かなる時空の中で5』など、多数の舞台・ミュージカルが上演されるようになりました。『STORM LOVER』は水着姿まで披露し、『AMNESIA』ではゲームさながらのマルチエンドも再現。先日発表となったばかりの『下天の華』も気になります!



ちなみに乙女ゲームではありませんが、2009年にはカプコンが宝塚とタッグを組んで行った『逆転裁判』シリーズ、2009年から始まった舞台『戦国BASARA』シリーズを展開。このほかにも『BLAZBLUE』『ペルソナ3』『ペルソナ4』『STEINS;GATE』『ファンタシースターオンライン2』とかもありましたね。個人的には『BLAZBLUE』の映像を上手く使った必殺技演出と、展開分かってても号泣した『STEINS;GATE』が好きです!

ゲームのメディアミックスといえばコミック、アニメ、CDが軸となっていましたが、今の乙女ゲームはイベントやライブ、舞台・ミュージカル、ファッションブランド、ショップ、カフェとのタイアップなど、何とコラボレーションしてもおかしくないほど「なんでもアリ」といえる状態に。ファンとしては、とにかく常にお金を貯めて備えておくしかありません。


◆ハードの変遷でみる乙女ゲームユーザーの特徴


2014年3月、「オトメイト」がPS Vitaへの完全移行を宣言。2004年12月にPSPが発売してからおよそ10年、2014年6月3日に国内出荷停止となる直前の出来事でした。すでに発売している人気タイトルも続々とPS Vita向けに移植しています。


ここで少し話の時期が戻りますが、PS2はソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCE)から2000年3月4日に発売され、2012年12月28日に国内出荷停止となりました。出荷停止となる間際、2010年~2012年に発売したPS2ソフトをSCEの公式サイトでゲーム検索してみると、発売タイトルは115作。そのほとんどは廉価版や他ハードで発売済の一方、2006年11月11日発売のPS3に向けたタイトルは650ですから、大半の人気ゲームはPS3へ移行した後、というタイミングでしょう。

しかし、そんな中でもPS2向けに『猛獣使いと王子様』『薄桜鬼 黎明録』『スカーレッドライダーゼクス』など、続きもののファンディスクも含め、新作乙女ゲームは発売され続けていました。そしてPSPが出荷停止となった2014年6月を過ぎ、2015年に入ってもPS Vita版とPSP版を同時発売するタイトル、PSP向けのみの発売は続いています。(もちろん、今発売しているPSPのみのソフトは当初の発売日より延期になったケースもあるので、あえて「PSP向けだけ」にしたかどうかは分かりませんが)

ハードの機能をフルに活用する、いわゆる大作ゲームや美麗なグラフィックを追求するタイトルは新しいハードが出れば早い段階で移行し、プレイヤーもそのゲームを遊ぶためにハードを購入するケースが多いかと思います。しかし乙女ゲームをメインに遊ぶプレイヤーはハードの移行をあまり急がず、持っているハードで出たら遊ぶ、という傾向にあるのかもしれませんね。そんな状況をふまえ、完全移行宣言をした「オトメイト」の決断は、乙女ゲームの歴史に大きな意味をもつと感じています。それにしても「究極形態から愛の大海原へ」とか「革命(メタモルフォーゼ)」とか「僕を眩しいくらいに照らす御来光(アマテラス)」とか考えた人、天才ですか。



私も最初こそPS Vita向けといっても「PSPより画面が大きくなったくらいじゃないの?」と思っていました。でも!遊んでみると本当に「画面がキレイ」なんです。これまで画面内で潰れてしまっていた細部や色のグラデーションなどがハッキリ見える!感動モノでした。「オトメイト」はもちろん、先日発表されたRejetの新作、今後予定されている『うたの☆プリンスさまっ♪』新作も楽しみですね。
《近藤智子》
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