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【オトナの乙女ゲーム道】第34回:恋&友情を拳でつかみ取る『喧嘩番長 乙女』プレイレポ

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【オトナの乙女ゲーム道】第34回:恋&友情を拳でつかみ取る『喧嘩番長 乙女』プレイレポ
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インサイドをご覧の皆様、こんにちは。独断と偏見で乙女ゲームについて語り尽くす「オトナの乙女ゲーム道」第34回では『喧嘩番長 乙女』のプレイレポートをお届けします。



◆攻略キャラとの男の友情or恋愛、どちらを選ぶ?




スパイク・チュンソフトの人気シリーズ『喧嘩番長』が乙女ゲームとなった『喧嘩番長 乙女』。相手を威圧する「タンカバトル」なども取り入れつつ、攻略キャラクターと友情を育んだり、恋愛要素を楽しんだりできます。


天涯孤独だと思っていた主人公・中山ひなこ(名前変更可/名前呼びあり)の前に、生き別れた双子の兄・鬼ヶ島ひかるが現れるところから物語はスタート。施設の方針でさまざまな格闘技に精通した主人公はひかるに代わり、鬼ヶ島家の子供に与えられた“県下一のヤンキー高校「獅子吼(ししく)学園」をシメなくてはならない”という掟を果たすため男装して入学することに。そこで出会う5人のヤンキーと友情を育むか、恋愛を楽しむかはプレイヤー次第となります。



本作は前半が共通ルート、マップからキャラクターを選んで個々に交流していくと後半は個別ルートに突入。さらに「漢度」「乙女度」というパラメータが設定されていて、漢度が高いと女の子だとバレずにストーリーが進む「友情ルート」、乙女度が高いと途中で女の子とバレる「恋愛ルート」に分岐していきます。


私の一押しは、やはり漢度を高めた上での友情ルートです。乙女ゲームでの友情ルートといえば、友達以上恋人未満な雰囲気のもの、お互いに好意を抱いているのにあと一歩が足りず両片思いな状態で終わってしまうもの、攻略キャラクター同士の男の友情といったものなど、主人公の恋が実らなかった結果いうパターンが少なくありません。

それもそれで悪くはないのですが、やはり主人公と攻略キャラクターの揺るぎない友情も見てみたいもの。本作ではさまざまな困難を仲間たちと一緒に乗り越え、なんのためらいもなく「俺たちダチだろ!」と助け合える関係が描かれていて、見ていてとても清々しい気持ちになれました。



もちろん、恋愛ルートではドキドキのシチュエーションも用意されていますが、ただの恋愛ではありません。そもそも、主人公は攻略キャラクターと同等以上の腕っぷしの持ち主ですから「お前を守る!」なんていうお約束の台詞に対しても「いや、主人公のほうが強いから!」となってしまいますからね。恋愛ルートでも女の子としての可愛さだけでなく、強さもきちんと堪能できるのが嬉しいところです。


◆メンチを切ってタンカバトル!ヤンキーを拳で倒す喧嘩バトルも


続いては、システム面をご紹介。アドベンチャーパートではマップにキャラクターのアイコンが表示され、彼らとの会話イベントを発生させることで個別ルートへ入ります。ストーリーを進めるには指定された条件をクリアし、攻略キャラクターやヤンキーたちを相手に発生する「喧嘩バトル」に勝利する必要があります。



喧嘩バトルでは、まず相手を威圧し、殴り合うという喧嘩の作法を正しく行わなくてはいけません。具体的には全9種類のメンチ顔を選び、表示されたセリフを正しく選ぶ「タンカバトル」を実行。そして、画面中央に流れてくる指示に合わせてボタンを押す喧嘩バトルで、相手の体力をゼロに出来れば勝利です。




タンカバトルで上手くいけば相手の体力を減らせた状態でスタートできますが、逆に失敗すると自分の体力が減った状態に。メンチ顔の選択時に「殴りかかる」を選ぶとスピーディーな喧嘩バトルになるので、リズムゲームなどでボタン操作に自信のあるプレイヤーは選んでみてください。タンカバトルのセリフにはユニークなものも多いですし、特殊な「裏タンカ」も隠されているので、色々選んでみるのも面白いですよ。


喧嘩バトルで勝利するとストーリーが進むだけでなく、漢度がアップ。会話イベントでは漢度と乙女度どちらも上げるチャンスがあります。このほか、まるで洋画のワンシーンのように本作を盛り立てまるロックな雰囲気のサウンドも魅力の1つ。個人的なおすすめはバトル中ですが、プレイ中はあまりじっくり聞いていられる場合ではないと思いますので、後で「音楽鑑賞」モードやサウンドトラックCDで聞いてみてください。

◆獅子吼学園に集う5人のヤンキーたち


■箕輪斗々丸(CV:KENN)


斗々丸は、同じ獅子吼学園の1年生。獅子吼のトップを目指していましたが入学式で主人公に敗北し、その後は友人として主人公が獅子吼をシメる手助けをしてくれる気の良い少年です。明るく真っ直ぐで裏表がなく、一見単純そうにも見えますが、意外にも頭の回転は速い斗々丸。主人公や金春に試験勉強を教えるだけでなく、さまざまな事件で彼の着眼点が事態を大きく動かすことも。個別ルートでは中学時代の親友、そして斗々丸が獅子吼に来ることになったある事件が大きく関わってきます。


■金春貴之(CV:蒼井翔太)


主人公や斗々丸と同じく、獅子吼学園1年の金春。やや低めの身長をものともしない戦いぶりで注目されながら、現在はプロの格闘家を目指しているため獅子吼のトップ争いには興味がありません。強さを追い求めるストイックな性格ですが、弟や妹、母をとても大事にする家族思いの優しさも持ち合わせています。クールに見えますが仲間といる時は子供っぽい一面も見せますし、ちょっと勉強嫌いなところが微笑ましいですよ。個別ルートでは格闘家としての夢、そして彼の家族を巻き込んだある事件が発生します。


■吉良麟太郎(CV:細谷佳正)


2年生でナンバーワンといわれるもののトップ争いには関心がなく、自ら喧嘩を仕掛けることはない吉良。幼い頃に出会った少女と主人公を重ね、真偽を確かめるために接触してきます。口数も少ないため何を考えているか分かりにくいですが、親しくなると年相応の部分も見えてきます。個別ルートでは、何故施設にいた主人公を知っていたのか、彼の家族や生い立ちが明らかとなります。


■未良子裕太(CV:柿原徹也)


吉良と並ぶ実力を秘めている2年生の未良子は、人気アイドルとして活動中。女の子には甘く接するもののチャラい雰囲気はどこか表面的で、深い部分には立ち入らせない空気をまとっています。主人公が女の子であるとすぐに気付き、その正体を暴こうとする危険な存在でもありますが、個別ルートでは彼のアイドルとして頑張る真摯な一面も描かれていますよ。また、ある出来事がきっかけで周囲を信用しなくなった未良子が、少しずつ変化していく様子にも注目です。


■鬼ヶ島鳳凰(CV:前野智昭)


主人公とひかるの腹違いの兄であり、獅子吼学園を入学1カ月でシメたという伝説の存在・鳳凰。ひかるが鳳凰を激しく嫌っていたため、主人公が兄としてごく普通に接するだけで異様なほど喜びます。義理人情に厚く、鬼ヶ島組をはじめ周囲に信頼されているようですが、詳しい経緯は謎に包まれています。個別ルートをプレイし終えた際は「ずるい!!」と叫ばずにはいられない内容となっていますのでお楽しみ。


このほか、ストーリーを進めると鬼ヶ島ひかる(CV:代永翼)の完璧な女子高生っぷりや口の悪さを堪能できたり、世話係の坂口春生(CV:近藤隆)による主人公&ひかるの溺愛ぶりが拝めたりと、コアな層にはたまらない要素もばっちり。獅子吼学園の生徒も愛すべきヤンキーが揃っていて、つい気になってしまいました。



◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

主人公と攻略キャラクターの恋愛だけでなく、純粋な信頼関係で築かれた友情も楽しめる『喧嘩番長 乙女』。可愛いだけじゃなく強い主人公ちゃんが大好きなプレイヤーや、つい攻略キャラクターを物理でぶっ飛ばしたくなるプレイヤーなど、一般的な乙女ゲームにはもう満足できない人に全力でおすすめしたいタイトルです。
《近藤智子》

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