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上海アクセスブライトに聞く、中国スマホゲーム市場と中国展開の秘訣・・・中村彰憲「ゲームビジネス新潮流」第30回

ゲームビジネス 市場

柏口之宏氏
  • 柏口之宏氏
  • Comceptの稲船敬二氏と
  • 上海アクセスブライトに聞く、中国スマホゲーム市場と中国展開の秘訣・・・中村彰憲「ゲームビジネス新潮流」第30回
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上海アクセスブライトは、China Joy初日の7月25日夜、宝馬国際CLUBにおいて、オフサイト懇親会、「通耀之夜(アクセスブライトの夜)」を開催しました。当日は、中国ゲーム配信プラットフォーム関係者、メディアならびに日本のゲーム開発企業の人々30数名で賑わいました。

アクセスブライトは、セガで10年以上ゲーム開発に携わり、セガ中国の立ち上げ時から上海に赴任し総経理まで勤め上げた柏口之宏氏が独立し、2007年に立ち上げた会社です。セガ上海でのオンライン運営業務に深く携わった経験を生かし、当初は日本で開発されたオンラインゲームを中国展開する業務に従事。『ストリートファイターマウスジェネレーション』や、『エミルクロ二カルオンライン』を担当しました。

今回は、スマートフォンコンテンツの市場拡大が進むものの、日本のソーシャルゲーム系企業が中国撤退するといった逆境がある中で敢えて大きく前進するといった策をとりました。

■今しかない!スマホゲーム中国展開の可能性

当日はマーベラスAQや、ドリコムならびに稲船敬二氏率いるComceptが開発した作品、全5作品が中国展開されることが発表され会場を沸かしました。

日本企業によるゲームタイトルの中国展開が難しいと言われる中、一度に5作品の展開がリリースされるというのは過去に例がありません。このような形で大胆な戦略を進めている背景を柏口氏に確認すると、「いまがチャンスだからです」 と一言。

同氏によれば、中国では、「iOS、Android、そしてJail Breakと3つの大きなOSに対しスマホゲームは提供しなければならない」とのこと。Jail Break(海賊版 iOS)も主要OSと認めざるを得ないところがミソですね。これについては、Windows用PCのWindowsも不正に改造されたOSを使っていることが多いようです。

結局、中国におけるゲームプラットフォームは「400社が群雄割拠で発展しており、1社あたりのシェアが大きいほうでも10%しかない」と柏口氏。つまり、現在中国でコンテンツを展開するうえで重要なのは、いくつかののチャンネルではなく全てのチャンネルで展開するということ。

中には、中国展開するうえで、あるパブリッシャーに委託すると、自分自身の関連会社に販売を委託してしまう場合もあるようです。「これでは成功のチャンスを狭めてしまう」と柏口氏は問題を指摘します。「私はこれまでのネットワークを使ってあらゆるチャンネルに対しコンテンツを展開していく」と柏口氏。

これは特に中国では重要です。なぜなら「中国においてゲームアプリのほとんどがアンドロイド携帯から購入されている」と柏口氏。従ってApp Storeのランキングも中国全体における売上のトレンドとしてはあまり当てにならないようです。これは、Android向けゲームダウンロードランキングもそれぞれのポータルごとにかなりの違いがあるため同じこと。かつて自身で中国展開した『Zombie Street』をiOS 無料アプリで5位まで導いた企業としての言葉だけに説得力があります。

■ビジネスモデルもカルチャライズが必要/b>

そこで「やるなら全てのチャンネルでというのが上海アクセスブライトの戦略です」と柏口氏は断言します。7月末での発表は6作品でしたが、この他にも既にいくつか発表出来ない作品を控えているとのこと。同社の展望も明るいようです。

また、中国における今後のスマホ市場の展望について聞くと、「出荷台数については既に世界一になっています」と柏口氏。「課金率は確かに低いですがグローバル市場においては一番大きくなるポテンシャルを持っています」と自信を見せます。

ただ、中国進出は、一筋縄では行かないとも。「拙速なサービスインをせず、カルチャライズすることがポイント」と柏口氏は断言します。「例えば課金傾向。日本人の場合は、少額を広くたくさんの人から得る傾向にありますが、中国の場合は、1%の課金ユーザーと99%の無課金ユーザーに分かれており、サービス会社はこの1%が何を欲しているか見抜かなければならない」と注意を促します。

この点について、アクセスブライトとコラボレーションして中国展開することについて、「我々は日本制コンテンツをチューニングすることでより課金ユーザーが喜ぶしくみを作り上げられるんです」と自信を示しました。

あるキャリアが展開していたAndroidゲームのポータルは、昨年度は500億円規模だったものの、半年で1年間分の売上を達成したと発表しています。市場は一気に膨らむ可能性も秘めています。つまり、拡大が見込める今が進出のチャンスというわけです。
《中村彰憲》

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