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【日々気まぐレポ】第8回 『第2次スーパーロボット大戦OG』で選ばれし勇者よ舞い上がれ!

あか姉ちゃんにビビッド一目惚れしたライター、ひびきによる隔週連載「日々気まぐレポ」も第8回目です。

ソニー PS3
筆者の自軍最高火力
  • 筆者の自軍最高火力
  • DFCスーツいいですよね……
  • くるみ割り人形健在
  • ふぁいあ!
あか姉ちゃんにビビッド一目惚れしたライター、ひびきによる隔週連載「日々気まぐレポ」も第8回目です。

インサイドを御覧の方々、新年あけましておめきちゃんもとい、おめでとうございます。本年もどうぞ、当連載をよろしくぇーでお願い致します。

といっても既に年明け2週間ですよ。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。このお正月、筆者は餅食ったりゴロゴロしたり冬アニメに向けて予習したりと大変忙しい毎日を送っておりました。はい冬アニメ。どうですか。まだまだ出揃ってはいませんが、次々と1話が放送されております中、筆者が一番ビビッときたのは「ビビッドレッドオペレーション」でした。この場でも度々期待しているとは言ってたんですが、いやぁ期待以上でした。特に主人公一色あかねちゃんが元気っ子素晴らしい。CVの佐倉綾音さんの演技がまたぴったりなんですよね。変身シーンにしてもファンタジーな感じかとおもいきやわりとメカメカしくて自分の中では大変ツボにハマりました。

と、アニメの話ばかりしているのもアレなので早々に本題。なんの脈絡もありませんが今回取り上げますソフトは『第2次スーパーロボット大戦OG』でございます。

この『第2次スーパーロボット大戦OG』、第2次と冠しているだけに前作『スーパーロボット大戦OG外伝』の続編にあたります。ハードがPS3に移行しただけあってHDクオリティで激しく動きまわる戦闘アニメが大きな特徴の一つとなっています。

さて、ここからは少し踏み込んだ内容について触れていきたい思いますのでネタバレ注意でお願いいたします。


■主軸となる複数のストーリー
OGシリーズはそれぞれ別々に展開されてきた所謂「版権スパロボ」のオリジナルキャラクター達が一堂に会した作品です。ということは、それぞれ原作となるストーリーが存在します。

過去作を例に取ると、ゲームボーイアドバンスソフトとして発売された初代『オリジナルジェネレーション』では主に『第2次スーパーロボット大戦』のDC戦争編と『スーパーロボット大戦α』のL5戦役編が、『オリジナルジェネレーション2』では『第3次スーパーロボット大戦』からインスペクター事件が『スーパーロボット大戦COMPACT』シリーズからアインスト争乱がそれぞれの主軸ストーリーとして展開されてきました。もちろんその他のスパロボ作品からも様々な要素が取り入れられひとつのストーリーとして組み上げられてきました。

そして今作『第2次スーパーロボット大戦OG』の主軸ストーリーとなるのが『第2次スーパーロボット大戦α』の封印戦争です。その他にも『スーパーロボット大戦EX』の地上人召喚や『第4次スーパーロボット大戦』、『スーパーロボット大戦D』、『スーパーロボット大戦MX』、さらにスーパーロボット大戦シリーズ以外からも『リアルロボットレジメント』などが大筋のストーリーとして組み込まれています。

特に『スーパーロボット大戦D』のストーリー上での扱いは破格であり、前作『OG外伝』にて展開された『スーパーロボット大戦R』の原作再現度と比べても目を瞠るものがあります。また、初代『オリジナルジェネレーション』から張られていた『第4次スーパーロボット大戦』に登場する敵勢力「ゲスト」についても約10年越しに伏線が回収されています。
原作では曖昧にされていたゲスト、インスペクターらが属するゾヴォーク関連についても詳細が語られ、ファンには嬉しいOG参戦ならではの細かいディテールや設定が楽しめるものとなっていました。

■登場する新たなロボット
もちろん、今作にも新たに参戦するスパロボ作品から様々なロボットたちがたくさん登場しますが、既に『OG外伝』から鋼龍戦隊に配備されているSRXチームやATXチームの機体については原作でのパワーアップイベントをあらかた経ていることもあり大きな刷新ありません。しかし、オクト小隊については「量産型ゲシュペンストMk-II」が「改型」にバージョンアップされており、見た目にも他チームに負けないものとなっています。

また、新たに参戦するするロボットたちについても設定が強化されており、例えば『リアルロボットレジメント』に登場する「フリッケライ・ガイスト」はインスペクター事件でシャドウミラーに持ち去られたアルトアイゼンの四肢が流用されているといった設定になっていたりと、OGシリーズに参戦するにあたって明確な繋がりが持たされています。

■美麗な戦闘アニメーション
ハードがPS3になったこともあり、戦闘画面はHDクオリティにて大迫力で描かれています。一見、『スーパーロボット大戦OGs』からそう大差ないと思われるようなアニメについてもHD画質に対応していることでより滑らかに、細部まで鮮明に表現されていることが窺えます。

今作から追加されたアニメ演出に関しては「コックピット内部」が『スーパーロボット大戦OGs』などよりも頻繁に描かれていることがひとつの大きな特徴としてあげられるかと思います。カットイン演出もパイロットキャラクターに焦点を当てているものが多く非常にドラマチックに描かれているのが印象に残りました。

また、今作から大きく変わった点としてMAPWがマップ上での簡易アニメーションになったという点が上げられます。前作まではMAPWも通常武器と同じ戦闘アニメーションが流れていたのですが、今作では従来作のようにマップ上で表現されるタイプのアニメーションに変更されています。3Dモデルのロボットたちが動きまわる様は『スーパーロボット大戦NEO』などでも見られましたが、それに負けず劣らず通常の戦闘アニメと変わらないような大迫力のアニメーションを楽しむことができす。

■マキシマムブレイク
新要素、新システムについては様々な場所で語られ尽くしていると思いますのでここではその中から一点、マキシマムブレイクについてお話したいかと思います。マキシマムブレイクは専用の技能を持ったパイロットが発動することにより条件を満たした2つのツインユニットが一斉に攻撃をしかけるというものです。発動条件が厳しく、パイロットの気力が10低下するというデメリットがありますが、それを補って余りある攻撃力を叩き出します。

通常ツインユニットがフルで攻撃する場合は援護攻撃を活用して、攻撃側味方ツインユニット攻撃→敵の反撃→援護側味方ツインユニット攻撃という流れになり、援護に回った味方ツインユニットは多少攻撃力が減退します。その分マキシマムブレイクはでは全機の武器に加えて支援武器も追加されるので後々のことを考えなければ最高の火力を叩き出せるシステムとなっています。

「ランページ・ゴースト」「ツインバードストライク」「ロイヤルハートブレイカー」「フォーメーションR」などという組み合わせにすれば総勢9機のロボットが入り乱れる戦闘アニメとなり圧巻です。


総評としましては、これぞ「スパロボOG」という骨太なストーリーを楽しめる久々のOGという感じでした。『スーパーロボット大戦D』や『スーパーロボット大戦MX』といった各作品の原作ストーリーや要素が非常に大切に扱われており、それを踏まえた上でOGという枠組みの中で整合性が取られているのは見事でした。

しかしながら、その分余計に前作『OG外伝』参戦作品の扱いに対する扱いが疎かではなかったのか、という疑問も再浮上する結果となってしまいました。『スーパーロボット大戦R』に対しては今回「エクサランス・レスキュー」という形で原作終了後ながらも続投しており、ある種ファンサービス的な救済措置が取られていたように思いますが、「一度世に出された作品を見ないフリするわけにはいかない」というのを改めてファン視線からも実感することとなりました。

『第2次スーパーロボット大戦OG』は好評発売中。価格は通常版が8,379円(税込)、限定版が41,790円(税込)です。

(C)SRWOG PROJECT


■筆者紹介:ひびき
ゲームやアニメが大好きな駆け出しライター。
『第2次スパロボOG』のラストマップを好きなロボット単機で攻略しようとして貴重なお正月休みの時間を丸々2時間消費した。

Twitter:hibiki_magurepo
《ひびき》

バーチャル関西の何でも屋さんです ひびき

2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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