「CEDEC 2012」は、8月20日~22日の3日間「パシフィコ横浜」において開催。今回のテーマは、コンピュータエンターテインメントが持つ多様性を、自らの発展の源泉として積極的に活かしていくことを標榜する強い意思を表明した「エンターテインメント・ダイバーシティ(Entertainment Diversity)」となっています。
「CEDEC AWARDS」は、2008年に第1回が開催され、本年で5回目。ゲームソフト等のタイトルそのものでなく、「コンピュータエンターテインメント開発の進歩へ顕著な功績のあった技術」にフォーカスし、技術面から開発者の功績を称え表彰するものとなっています。最優秀賞は、各部門優秀賞を対象に、CEDEC 2012受講申込者と、CEDEC運営委員会の投票により決定。各部門の最優秀賞授賞者は、以下のようになっています。
■CEDEC AWARDS 2012 最優秀賞
・プログラミング・開発環境部門
新しいゲームデザインを切り拓くオープンな革新的技術
『Kinect for Windows/Xbox 360 Kinect』開発チーム(マイクロソフト)
■ビジュアル・アーツ部門
・引き算から生まれる新しい可能性
『Journey(風の旅ビト)』開発チーム(thatgamecompany)
■ゲームデザイン部門
・複数のゲームシステムとマネタイズを統合した完成度の高さ
『パズル&ドラゴンズ』開発チーム(ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社)
■サウンド部門
・ゲームサウンドの枠を超えた、ゲーム発のJ-POPソング
『アイドルマスター』シリーズ楽曲制作チーム(株式会社バンダイナムコスタジオ)
■ネットワーク部門
・多くの若きゲーム開発者を生み出すゲームエンジンの開発と共有
『enchant.js』開発チーム(株式会社ユビキタスエンターテインメント)
また、「CEDEC AWARDS 2012特別賞」と、ゲーム関連書籍の著者に贈る「同・著述賞」授賞式も、8月21日に行われました。
■特別賞
浜村 弘一氏 株式会社エンターブレイン 代表取締役社長
■著述賞
「テクニカルアーティストスタートキット 映像制作に役立つCG理論と物理・数学の基礎」著者
株式会社オー・エル・エム・デジタル 研究開発部門 曽良 洋介氏、Marc Salvati氏、四倉 達夫氏
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