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【今どきゲーム事情】杉山淳一:『SOCOM:CONFRONTATION』と「FragFX Ver.2」を触っていろいろ思ったこと

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【今どきゲーム事情】杉山淳一:『SOCOM:CONFRONTATION』と「FragFX Ver.2」を触っていろいろ思ったこと
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日本では流行らない」と言われたFPSやTPSなどのシューティングゲームがようやく定着しつつあるようです。Xbox 360の『HALO』は日本でもプレイヤーが多く、有志主催のゲーム大会も盛り上がっていることは前回もお伝えしました。昨年の日本ゲーム大賞では、特別賞に『コール・オブ・デューティ4 モダン ウォーフェア』が選ばれました。同作はWindows用だけではなく、プレイステーション3、Xbox 360でも発売されました。しかもMacintosh用やニンテンドーDS用まであります。ニンテンドーDSにはビックリです。

でも、私はニンテンドーDS版の『メトロイドプライム ハンターズ』を持っています。私の携帯電話には『機動戦士ガンダムU.C.0079』が入っています。小さい画面、小さなコントローラでも意外と遊べますね。

■PCゲームにこだわる私が、PS2で『SOCOM』シリーズをプレイし始めた理由

もう半年も前になりますが、ゲームとは関係のない仕事でお伺いした会社で、本業はゲームライターですと自己紹介したら、相手の皆さんもゲームが大好きでした。そこまではよくある話。MMORPGやモンスターハンターの普及率のすごさ、ドラクエ、FF世代も社会人になってます。携帯ゲーム機の普及率もすごいな、と思うばかり。

ところがその会社の皆さんはちょっと違いました。プレイステーション2のTPSゲーム『SOCOM』シリーズのファンで、『SOCOM 2』では職場の仲間でチームを組んでゲーム大会にも参加していたとのこと。『SOCOM 2』が早期にサービスを終了したことをとても残念がっていました。そんなとき、『SOCOM 3』が発表されました。私たちはその話題で盛り上がり、みんなで『SOCOM 3』を買ってチーム結成。私の仲間に入れてもらいました。初めてクランに参加しました。

『SOCOM 3』は、アメリカ、イギリス、ドイツの特殊部隊とテロリストの戦いが舞台。ゲームモードはデスマッチ、チームデスマッチだけではなく、爆弾解除や人質救出など、チーム戦略が活きる場面がたくさんあります。PCゲームの不朽の名作『カウンターストライク』のような楽しさが詰まっています。

シリーズ最新作『SOCOM:CONFRONTATION』


PC用のFPSが好きな私は、TPSをプレイステーション2で遊ぶことに違和感を持っていました。自分が見えるという状況はリアリティに欠けるし、視界を自分の身体が塞ぐという画面も納得できません。しかし、遊んでみるとTPSも良いシステムだと思いました。確かに視界は身体で塞がれますが、その範囲はFPSの銃の大きさとほとんど同じです。また、ゲームで戦うという目的から考えると、背後からの画面はFPSよりTPSのほうが視野が広くなって、自分の周りの状況を把握しやすいようです。

TPSの楽しさを再発見し、大画面テレビの迫力もいいなと思いました。何より、クランの仲間とボイスチャットをしながら遊ぶ楽しさ。私はいままでEスポーツライターとしてチーム戦やクランを取材しました。しかし、自分自身のチーム参加は初めてです。いままではインタビュー取材を元にチーム戦の楽しさを語っていました。自分で体験して、その楽しさがよくわかりました。

■スティックコントローラには納得が行かない

でも、納得できない要素があります。コントローラです。ラジコンのような、プレイステーション2の2本のスティックコントローラには、どうしても馴染めません。動きにくいし、射撃も当たりません。思ったところにピタッと停められません。もともと射撃は得意ではありませんが、PCで遊ぶときよりも当たらない。焦れば焦るほど当たりません。これでは楽しくないし、チーム戦にも貢献できません。

操作に慣れない原因はスティックの“反力”です。PS3に限らず、スティック型コントローラには、常に中立位置に戻ろうとするバネが仕込まれています。これが自分の意思を邪魔します。しかし、このバネがなければ、自分で中立位置に戻す操作はさらに難しくなり、キャラクターや照準を止められないでしょう。

PCゲームではマウスとキーボードを使います。キャラクターはキーを押している間は動き、押さないときは停まります。照準も、マウスを動かしているときは動き、手を止めれば停まります。そこに余計な力はかかっていません。PCでゲームプレイをしている人はここに戸惑うのではないでしょうか。また、テレビゲーム機で遊ぶ人は、PCゲームの操作に違和感があることでしょう。ただし、テレビゲームからPCゲームに“転向”する場合、PCの周辺機器にはゲーム機のようなコントローラがあります。テレビゲーム機のコントローラをPCで使う方法もあります。

さらにプレイステーション3になると、コントローラは無線式ですが、充電コードとの接続はUSBです。PS3はWindows用のマウスやキーボードを接続できるらしい。それなら、PCと同じくWASDキーとマウスでコントロールできそうです。たしかにPC用キーボードやマウスには、「プレイステーション3対応」と表示している製品もあります。しかし、システム画面やWebブラウザーにおける文字入力やマウスカーソルの利用を想定したもののようです。十字ボタンがWASDキーに対応したり、○△×□ボタンがマウスクリックボタンなどをゲームで使えると書かれたものはありません。コントローラの右手部分が操作できるボタンに比べて、マウスのボタンは少ないですし、ボタンの多いゲーム用マウスも、プレイステーション3用にカスタマイズできる機能はなさそうです。そんなマウスがあったらいいのに…。

■探すと出てきたプレイステーション3用マウス「FragFX Ver.2」

「きっと同じ悩みを持つ人がいるはず」とネットで「PS3マウス ゲーム」で検索してみたら、ありました。プレイステーション3用マウスコントローラ「FragFX」です。最近ファームウェアがバージョンアップされたとのことで、現在はアップデート済みの製品が「FragFX Ver.2」という名で販売されています。製造はアメリカのSPLITFISH社です。日本ではクイックリンク社が輸入しています。販売価格は7,980円。通信販売が主ですが、ソフマップの秋葉原アミューズメント館2Fでデモ販売が行われているとのこと。さっそく買ってきました。購入時の価格は6,980円でした。

「FragFX Ver.2」は、マウスとレフトハンドグリップとマウスパッドのセット。使用するUSBポートは1つ。


「FragFX Ver.2」のパッケージ内容は、右手用マウス、左手用コントローラ、マウスパッドに関連ケーブルとなっています。マウスはPC用マウスとほぼ同じ大きさ、ちょっと細身で背が高く「かぶせ持ち」になります。大きさのわりには軽く70gでした。もうちょっと重い方が安定すると思いますが、ウェイトを貼ればいいでしょう。最初から重すぎても軽くする方法はありませんから、これでいいと思います。左手用コントローラは「レフトハンドグリップ」といいます。握って持ち、親指で十字ボタンとスティックの両方を操作できる仕組みです。

マウス部。細身で背が高い。


マウスの特長は左サイドの○△×□ボタンです。ここを見ればプレイステーション用だとすぐにわかりそう。マウスの左クリックボタンがプレイステーション3コントローラのR1ボタンになっています。ほとんどのシューティングゲームではR1ボタンが射撃のようなので、特に設定しなくてOKらしいです。ちなみに『SOCOM:CONFRONTATION』はそのまま遊べました。買ったまでは遊べなくても、ゲーム側でボタンをカスタマイズする機能があれば問題ないですね。右クリックボタンはプレイステーション3コントローラのR2ボタン、マウスホイールの位置には2個のボタンが縦に並んでいます。前がプレイステーション3のR3ボタン(スティックボタン)に相当します。後ろはSTARTボタンです。マウスの動きはもちろんスティックに対応しています。

左サイドには○△×□ボタンを装備。
右サイドにはボタンなし。
PCマウスではスクロールボタンになる位置に2つのボタンを装備。


レフトハンドグリップは、プレイステーション3コントローラの左手側のボタンが集められています。先ほども紹介した十字ボタン、スティック。その横にSELECTボタンがあります。人差し指、中指が当たる位置にボタンが3つ。上から「Fragボタン」、L1ボタン、L2ボタンです。スティックにボタン機能があるので、こちらには独立したL3ボタンはありません。

「Fragボタン」はプレイステーション3コントローラにはない独自のボタンです。このボタンを押すと、マウスの動きが遅くなります。スナイパーショットのように、小さなターゲットを狙うときに使います。これはなかなか気が利いています。ただコントローラの左側のボタンを移植しただけではないんですね。ちゃんとシューティングゲーマーの気持ちをわかって作られています。

レフトハンドグリップにはモーションコントローラも組み込まれているので、傾ければキャラクターが反応します。『SOCOM:CONFRONTATION』は、傾けると上半身だけ真横に倒せますから、これが意外と便利でした。ただし、プレイステーション3コントローラと違って、水平に持つという状態がわかりにくいです。仕方ないことだと思いますが。

機能が盛りだくさんのレフトハンドグリップ。しかし、これはちょっとやり過ぎかなあ、という気もします。キーボードでよかったのに。WASDキーにスティック、その他のキーにL1〜L3ボタンを割り当てられるキーボードがあればそれで良かったと思います。おそらく、「FragFX」のコンセプトは、PCゲーマーのためのテレビゲーム機用コントローラーではなく、テレビゲーマー向けにマウスの要素を提案する新しいコントローラーだと思います。

レフトハンドグリップにはモーションコントローラも搭載。
レフトハンドグリップ先頭部。L1/L2の他にFragボタンがある。
レフトハンドグリップにはマウス感度調整ダイアルがある。


■カスタマイズ自由自在。「右クリックでスコープ」に変更できる?

レフトハンドグリップは、かつてスーパーファミコン用などに出ていた「片手コントローラ」に似ています。『ドラゴンクエスト』など、十字ボタンとABボタンだけで成立するゲームの場合に、寝っ転がって片手で操作できるアレ。私はあのコントローラの愛用者でしたから、なんとなく懐かしくなっちゃいました。ちなみにレフトハンドグリップは、右手用コントロールとして使えます。マウス側のSTARTボタンを長押しすると、マウスとレフトハンドコントローラの機能がそっくり入れ替わる仕組みです。これは左利きの人に朗報かもしれません。

マウスのところで「左クリックボタンはR2ボタン」と書きました。しかし、R2ボタンはたいていのPC用FPSで「スコープ」や「照準拡大」に割り当てられています。これは納得がいきません。でも、ゲーム側にボタンのカスタマイズ機能があれば大丈夫。R2ボタンに照準拡大を割り当てましょう。ただし、『SOCOM:CONFRONTATION』は、ボタン配置のパターンを変更できるだけで、ボタン1つ1つを変更できません。

そんなときはどうするか。実は「FragFX」側のボタンを自在に設定できるツールがあります。SPLITFISH社の英語サイトからダウンロードできます。ただし「FragFX Ver.2」のコーナーにはなく、「FragFX」のほうに「Tweak Utility」という名でありました。試したところ、私の環境では残念ながら設定できませんでした。ユーティリティは起動しました。しかし、PCのUSBポートに繋いだ「FragFX Ver.2」へ設定内容をセーブしようとすると、USBポートに「FragFX」を接続してくださいという英語のメッセージが出ます。たしかに接続したし、Windows側では接続音がしました。「FragFX Ver.2」側のランプもついているのですが…。私の環境が悪いのか、それともツールのほうがまだ「FragFX Ver.2」に対応していないようです。これはもうちょっとがんばってみます。まあ、ここまで便利にしてくれたのだから、多少のボタンの違いは慣れてしまおうと思います。

各ボタンをすべて設定できるユーティリティ。使いこなせればカスタマイズは完璧だ。


■操作性改善!やっぱりマウスのほうがいい!

さて、「FragFX Ver.2」をゲットして、次のクラン練習日になりました。二手にわかれて紅白試合です。いつもの私はグダグダの戦績で「いやあ、コントローラに慣れなくてつらいっすよー」なんて言い訳をしていました。これで私の本領発揮です。ボイスチャットで「秘密兵器を買っちゃったからガンガン行きますよ」と声高らかに宣言。「そんなすごいコントローラあるんですかー」などと言われ有頂天。

そしてゲーム開始。当たります。いやーおもしろいくらい当たります。今まで当てられなかった遠くの敵にも当たります。俄然おもしろくなってきました。FPSに関してはPCゲーム派だったくせに「テレビゲームっておもしろいなー」と言い出す始末。いままではお付き合いのつもりで練習日だけジョインしていました。しかし、これからは暇を見つけて練習しようと思いました。こんなにもゲームに前向きな気持ちになれるなんて。「FragFX Ver.2」よ、どうもありがとう!

しかし、やっぱり辛いのは移動の部分。レフトハンドグリップのスティックの移動は、実はプレイステーション3コントローラとなにも変わっていません。「FragFX Ver.2」が改善してくれた操作は射撃だけ。移動についてはどうも感覚がつかめません。とくに、接近戦になったときの移動は慌ててしまい、自分がどこにいるかわからなくなってしまいます。結局、中長距離からの射撃は改善されたものの、懐に入られると撃ち負けます。劇的なスコア改善とはならず…。いや、これは「FragFX Ver.2」のせいではないかも。

「道具のせいじゃなくて、もともと腕が悪かったんですね」
「うるせー!」

これからも精進していく所存です(コントローラ探しを)。
《杉山淳一》

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