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教育・医療にゲームを活用する「シリアスゲーム」に関する現状調査が公開される

日本機械工業連合会、デジタルコンテンツ協会は、「シリアスゲームの現状調査報告書」と題する資料を発表しました。

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日本機械工業連合会、デジタルコンテンツ協会は、「シリアスゲームの現状調査報告書」と題する資料を発表しました。

同協会は「シリアスゲーム」を、ゲームに教育や医療・リハビリテーションなどエンターテインメント以外の目的を結びつけた「社会に役立つゲーム」と捉え、日本と海外における実例を研究しています。

ニンテンドーDSの『脳を鍛える大人のDSトレーニング』『英語が苦手な大人のDSトレーニング えいご漬け』や、セガの鈴木裕氏が監修、自動車教習所向けにサービスしている『セガ・ドライビングシミュレータ』、ナムコが福祉用に開発した『ドキドキへび退治RT』といったシリアスゲームの活用事例や、ゲームの効能を研究する「ゲームの処方箋」プロジェクトの研究報告、国立科学博物館と上野動物園がPSPにクイズ形式のガイドプログラムを導入して行った実験結果など盛りだくさんの内容となっています。

米国では軍事産業の需要と非営利団体「シリアスゲーム・イニチアシブ」の活動がシリアスゲームを牽引。欧州ではシリアスゲームが地域の産業振興政策に組み込まれているなど、海外の事例を分析。その上で、日本ではシリアスゲームというコンセプトやジャンルが定着していないが、他分野との相互作用によって、ゲームの出荷本数をさらに伸ばせると結論。日本ゲーム業界は欧米に対し、インターフェースをデザインするノウハウをアドバンテージとして活用していくことが望ましいと提言しています。

日本ではニンテンドーDSとPSPという携帯用ゲーム機を中心に起こるシリアスゲームのムーブメント。「ゲーム脳」を始めとし、とかく偏見の目にさらされがちな娯楽だけに、日本におけるさらなるシリアスゲームの取り組みが期待されます。
《水口真》
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