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『アークザラッド R』の世界を救った勇者アークと聖女ククル!伝説ではなく年齢相応の素顔と出会いを紐解く

『アークザラッドI』から登場するアークとククルはどういう人物だったのか。今こそ、彼らの出会いまで遡って伝えたいと思います。

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『アークザラッド R』の世界を救った勇者アークと聖女ククル!伝説ではなく年齢相応の素顔と出会いを紐解く
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(※本記事には『アークザラッドI』のネタバレを若干、含んでいます。ご注意ください)

「アーク、あんた何のために死んだんだ。こんな絶望しかない未来を、俺達にみせるためなのか?」(エルク)。

勇者アークと聖女ククルが自ら犠牲となることで闇の支配者を封印したものの、大崩壊によって世界の大陸の半分が海に沈み、人類はその半数以上を失ってから10年後が舞台のスマートフォン向けRPG『アークザラッド R』。軍事帝国「アルディア」が世界統一のために戦争を始めたことで、新主人公ハルトとヒロインのミズハを中心に、かつての英雄たちが立ちあがります。

『I・II』の続編である本作は、かつての主人公アークの誕生日である8月23日に配信開始。わずか6日間で50万DLを突破し、現在は3章まで公開されていますが、往年のファンだけでなく初めてシリーズを遊ぶ人も多くいることでしょう。一緒に世界を救った英雄たちよりも一つ上のレイヤー“神話”にまで昇華されたアークとククルはどういう人物だったのか。今こそ、アークとククルの出会いまで遡って伝えたいと思います。


「生命は絶えていない。全て失われたわけじゃないの…」(ククル)、「この世界を、もう一度生まれ変わらせるのは君たちの子供なんだ」(アーク) 。

◆アークとククルの最初の出会い


■ククル18歳、神の血を引く一族としての運命に抗う

とにかく望まない結婚は嫌だったククル

アークとククルの出会いは、スメリアのトウヴィルにある精霊山でした。 精霊山を代々守護している神官ワイト家の長女として生まれたククルは、時の権力者(すなわちスメリア国王)と結婚しなければいけない習わしに大反発。自由になりたいがため、そうとは知らずに村長に騙されて魔を封印していた精霊山の炎を消してしまいます。


■アーク15歳、行方不明となった父を探して精霊山へ登る

お父さんに会いたくてしかたがないアーク

一方その頃、10年前に消息不明となった父を探すためにアークは、父が消息を絶った精霊山に登ることを決意。母の反対を押し切って、ククルが炎を消したことで異変が起きた精霊山に向かうのでした。実はアークの父はスメリア現国王の兄であり、アークは王族の末裔です。運命は皮肉なもので、何もなければアークとククルが普通に出会って結婚する世界もあったのかもしれません。

◆勇者として覚醒したアークを追いかけるククル


■勇猛果敢なアークだが精霊山で復活した悪魔に瞬殺される


明らかに異変を感じ取ったククルは自分がしでかしたことを後悔し、再び炎を灯そうと精霊山の入り口まで来ていました。普段は勝ち気な性格ですが、恐怖を感じてなかなか山に踏み入ることができません。そこにやって来たアークは、父親の手がかりを探すついでに「炎は俺がつけてきてやるよ」と勇猛果敢に山に登ります。


しかし、復活したアークデーモンにあっという間に倒されます。あっけない幕切れ…とはいかず、伝説の勇者として預言されていたアークは精霊に力を授けられて復活し、アークデーモンが気付かないうちに再び炎を灯して封印に成功するのでした。

アークの代名詞的な必殺技「バーングラウンド」

■ククル「あなたのあとを追いかけていくわ」


精霊によって「世界は崩壊に向かっている」と知らされたアークは、精霊山での活躍を聞いたスメリア国王に呼び出されます。旅立ちの朝、見送りに来たククルは「世界が終わりかけた時に現れる勇者を助けて働くことがワイト家の使命」だと伝え、戦う力を付けて追いかけると約束します。

精霊山での過ちを後悔したからか、アークに惹かれたからか、本当の動機はハッキリしません。ククルはあくまでも、「別にあなたのことが好きだからとかそういんじゃないの。わたしには分かる。あなたはたて糸で私のしたがう道なのよ」と言っています。

精霊に勇者としての運命を教えられたアークにすれば、世界の滅亡にピンときていないようで、「俺、父さんに会いたいんだ」と自分の気持ちを素直に伝えます。ここからわずか数年のうちに世界を救うため命すら投げ出すことを決意する2人。この時点では、ごく普通の思春期の少年少女でした。

◆アークとククルは似たもの同士、冒険を通して気が合う姿がしばしば見られる


■毒舌なアーク

清々しいほどの弱虫っぷりを見せてくれたポコ

新主人公エルクたちが登場する『II』では、世界の危機を防ぐために戦い続ける勇者としてどこか達観したアークですが、『I』はまだ成長途中なのもあって、カッとなりやすかったり、毒舌だったりと、年相応の姿が見られます。


スメリア王国の兵士であるポコとの出会いでも、モンスター討伐に出かけたのに恐ろしくて1人だけ隠れていたポコを「だらしがない兵隊だなぁ」と叱ります。ポコが「僕は楽隊だから武器は持ってないよ」と食ってかかると、「だったら楽器で戦え!」と容赦しません。『R』では頼れる男として成長を遂げているポコですが、楽器を使って戦うようになったのはアークの一言があったからです。

■拳で戦うモンク・ククルは人を見る目あり


戦う力を付けてアークを追いかけて来たククルは、モンスターのスメリア城襲撃を受けて戦闘デビュー。勝ち気な性格通りに殴る蹴るといった素手での戦いを得意とし、回復魔法や「天の裁き」といった光属性の強力な魔法を得意とします。


ククルは本当に勝ち気です。ある時、訪れた地でアークたちは戦う力を証明しろとモンスター討伐を命じられるのですが、ククルは案内人の兵士を気絶させ、「あなたは、行かなくていいわよ。ここで眠ってなさい。私達だけでモンスターを倒さなきゃ意味ないでしょ」と言ってのけます。アークも「その通りだな」みたいなすまし顔で文句すら言いません。冒険では意外と強引な2人にほかの仲間は引っ張られていったのです。


しかし一方で、行方不明の父を想って落ち込むアークを「お父さんが生きていればきっと会えるよ」と励まし(アークに対してとても優しい)、スメリアの兵士に連行されたトッシュを初めて見た時も、周りが罪人だと言うのに対して、「罪人?きれいな目をしていたわよ」と人を見る目の確かさを証明していました。

連行されるトッシュ。初登場はまるで無頼漢のよう。今ではシリーズ屈指の人気を誇る

◆友だち以上、恋人未満のまま…突然の別れ


■ほとんど一緒にいられなかった2人
闇の支配者に従うロマリア王国の暗躍で世界が崩壊に向かって進むのを防ぐため、世界各地を飛び回ったアークやククル、ポコ、トッシュ、ゴーゲン、イーガ、チョンガラの7人。彼らは世界を救うべく戦う運命を背負わされていました。

『I』でアークは、ロマリア王国の大臣アンデルの企みによって、スメリア国王殺害の容疑者として指名手配されるのですが、飛行船シルバーノアに乗ってスメリアを離脱する際に、ククルだけは神官としての責務を果たすためにトウヴィルの神殿に残ることを強いられました。1人でシルバーノアを見送ったククルの心境は描かれていませんが、最後に「アーク!」「ククル!」と叫んだ2人を見ると察するに余りあります。

■10代の思春期よりも世界を救う勇者と聖女に徹した2人


トウヴィルでの別れから1年後を描いた『II』では、シルバーノアで世界を股にかけるアークたちと、1人神殿に残ったククルのその後が描かれています。

成長したアークたちは、同じく世界を救うために戦う決意をしたエルクたちの兄貴分に。ククルもポニーテールから髪の毛をおろした神官の衣装姿で、言葉遣いまで丁寧になり、まるで別人のように神官として人々を導く姿が見られました。一方で、アークとククルの会話のやり取りは、お互いが避けているのかと勘ぐってしまうほど少ないです。プレイヤーとしては、2人が己を律しているように見えて辛かったのを覚えています。

一緒にいられた時間はごくわずかで、想いを伝える機会もなく、最後まで恋人未満だった2人。当初は運命に抗ったククルと運命はどうでも良かったアークの2人が、冒険を通して運命に従う決意をするまでの期間はとても短い。自分の気持を封じて勇者と聖女に徹した2人だからこそ、多くのプレイヤーの心を打ちました。

◆新ヒロインのミズハにククルを重ねてしまう




『R』のヒロインであるミズハは、時にわがままにすら見えるほど自分の気持ちに素直で、かつての英雄を目の前にしても物怖じしません。しかし、周囲の人を思いやる気持ちが感じられる言動もあって、憎めないどころか、不思議と惹かれてしまいます。


そんな彼女の姿にククルを重ねて見る人も少なくないでしょう。『R』の世界では聖女や聖母と呼ばれる存在のククルですが、実はミズハと同じように勝ち気で自分の気持ちにまっすぐな女性でした。


ハルトが大好きなのを隠さないミズハを見ていると、アークへの気持だけには素直にならなかったククルを思い出し、胸が締め付けられるのです。ミズハはこのままハルトに対して素直であり続けて欲しいと願います。

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《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

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