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ちょうど20年前にサターン版『クロス探偵物語』が発売に! 古き良き、そして色褪せない名作ADV

昨今のアドベンチャーゲーム(以下、ADV)と言えば、ホラーテイストを盛り込んだものや、キャラクターを直接操作する作品なども数多く、多彩な広がりを見せています。

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昨今のアドベンチャーゲーム(以下、ADV)と言えば、ホラーテイストを盛り込んだものや、キャラクターを直接操作する作品なども数多く、多彩な広がりを見せています。

もちろん、そういった方向性は昔からありましたが、それ以上に推理モノも数多く、探偵を主人公とした作品も多数登場。そんな王道とも言える推理モノの中で、ひときわ高く評価されていたのが、セガサターンソフト『クロス探偵物語 ~もつれた7つのラビリンス~』です。

本作が発売されたのは、ちょうど20年前となる1998年の6月25日。奇遇にも、プレイステーションソフト『ダブルキャスト』と同日にリリースされました。『ダブルキャスト』は、フルアニメーションでサスペンスホラーを描いており、その切り口や姿勢は当時目新しく、大きな注目を集めました。その一方で、『クロス探偵物語』のシステムはコマンド選択式アドベンチャー。ゲーム性においても王道と言える作りでした。

ですが、本作の知名度・存在感ともに、『ダブルキャスト』にまったく劣っておらず、今も名作ADVのひとつとして語り継がれているほどです。そこで今回は、20周年という節目を記念し、『クロス探偵物語』の特徴や魅力などを紹介させていただきます。

◆ユーザーを魅了する物語を、「マッハシーク」の快適プレイが支える



名探偵を目指す「黒須剣」を主人公に据え、男勝りながら良きパートナーを務める「西山友子」や、温和そうな見た目とは裏腹のベテラン探偵「冴木達彦」など、“まさに推理モノ”といった布陣で、冴木探偵事務所に舞い込む様々な事件を描いた本作。

物語は全7話で構成されており、殺人事件に関わるものも少なくありませんが、中には“自分の恋人が宇宙人かも知れない”と考えて事務所の扉を叩く、第四話「依頼者」といった話も展開。これだけ聞くとギャグやコメディかと思われるかもしれませんが、この「依頼者」も含めて事件そのものはシリアスに進行します。

また、一部の話によってはゲームシステムが変化。第四話「依頼者」は、分岐やコマンドがなく、物語以外の部分を極力そぎ落とした形に。また、第六話「満月の夜に」では3Dダンジョンのような舞台で物語が展開します。この大胆な切り口は、それぞれ賛否が分かれる点ではありますが、コマンド選択式ADVという枠組みの中でメリハリをつけるためと見る向きもあります。

それでいて、第四話や第六話も込みで、全体的な物語の完成度は高く、推理系ADVの中でも屈指の作品として今も知られています。特に最終話となる第七話「タランチュラ」は、大胆で陰惨な殺人事件が、プレイヤーの選択次第でルート分岐して展開。ひとつの事件内でルートが分岐する推理モノは当時珍しく、その点でも高い評価を受けました。

定番ながらも魅力的なキャラクターや、読み応えのある物語面なども好評な『クロス探偵物語』ですが、本作の特徴はそれだけではありません。当時は、プレステやセガサターンなど、CD媒体のタイトルが数多くありましたが、それは同時に読み込みの問題を浮き上がらせます。様々な場所を調査するため移動が頻繁になりがちなので、ADVにおいてもロード時間は大きな課題でした。

ですが『クロス探偵物語』は、「マッハシーク」と呼ばれる技術を採用しており、ロード時間の短縮どころか、“体感ではほとんど感じない”というぐらいに快適なプレイを実現。ロード待ちのストレスがほぼ撤廃され、プレイヤーが調査と推理に没頭できる点も『クロス探偵物語』の大きな魅力ならびに特徴と言えるでしょう。

◆2度あることは3度ある! 何度も蘇った『クロス探偵物語』



ちょうど20年前の本日6月25日に、セガサターンソフトとして登場した『クロス探偵物語 ~もつれた7つのラビリンス~』。その完成度の高さはすぐに知られ、ADVファンを中心に大きな関心を集めました。そして、プレステしか持っていないユーザーからは、羨望の眼差しも寄せられる形に。

ですが翌年の8月1日に、プレイステーション版『クロス探偵物語』が発売。ボイス面やゲーム面で様々な調整が施されたほか、第4話「依頼者」がドラマCDとなり同梱されるなど、他に類を見ないようなパワーアップが施され、今度はセガサターンユーザーが羨む番に。無論、両方手に入れたコアなファンも数多くいました。

そんなプレステ版『クロス探偵物語』も当然のように高い人気を誇り、店舗によっては品薄。中古市場も高値で安定していました。ですが、その状況を打破する廉価版が、2000年9月28日にリリースされました。ちなみに、この廉価版は前編と後編に分かれており、各1,500円で販売。両方購入してもドラマCD同梱版の中古相場よりも安かったため、「プレイしたいけど手が出ない…」と諦めていたユーザーも、『クロス探偵物語』を楽しめるようになりました。

その人気ぶりから、装いを変えて再登場を果たした『クロス探偵物語』。そんな本作には、実は続編の構想がありました。残念ながら、現時点では頓挫する形となっており、新たな発表などもないまま。そのため、未だに残念に思う声がSNSなどに上がることも。オリジナル版が登場してから、プレステ版、廉価版と2度の新展開を迎えただけに、「2度あることは3度ある」を期待したいものです。



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※画像は、プレステーション版『クロス探偵物語』のものです。
《臥待 弦》

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