9月23日、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下SIE)は、「TGS2017 Special Party! 「Jスタとあそぼう： リアル」」を開催しました。
「Jスタとあそぼう」はSIEのゲーム制作集団 “ JAPAN Studio ”（以下Jスタ）のメンバーがゆるくゲーム情報をお届けする生放送番組。本イベントは初のリアルイベントとして一般ユーザーと同スタジオのクリエイター陣の交流を目的として開催された企画です。Jスタからは50名以上のクリエイターが参加し、ユーザーの方々と笑顔でゲームについて話をしている姿がとても印象的でした。本稿ではそんな素敵なパーティの模様をお届けします。
まずは乾杯の挨拶がSIEJA プレジデントの盛田厚氏とSIEワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏から行われました。ここで盛田氏から「実は今日このイベントがあることを知った。呼ばれてなかったんです。」と驚きの発言が！
たまたま電車に乗っていた時に「Jスタとあそぼう：リアル」の担当者と会い「今日こんなイベントあるから来てもいいですよ！」と教えてもらい飛び入り参加を決めたのだそうです。いきなりの展開に会場は笑いに包まれながらイベントがスタートしました。
乾杯後、各タイトルのクリエイターたちから挨拶ののちに「NEWみんなのGOLF クリエイターVSユーザー 勝つのはどっちだ？3ホール勝負」が行われました。これはその名の通り『NEWみんなのGOLF』のクリエイター陣とユーザーが直接対決を行うというもの。ゲームを「作る側」と「プレイする側」、どちらが強いのか白黒つけるという企画です。
両チームお互いにイーグルを決めあうなど一歩もゆずらない勝負を繰り広げましたが、わずかの差でクリエイターチームの勝利。開発者の面目躍如といったところでしょうか。会場からは白熱した勝負を見せてくれた両チームに大きな拍手が送られました。
惜しくも敗れたユーザーチーム。手に汗握る勝負を展開してくれました。
続いては吉田氏、『SIREN』、『GRAVITY DAZE』などをてがけた外山圭一郎氏、『Bloodborne』、『V！勇者のくせになまいきだR』などの鳥山晃之氏、『KNACK ふたりの英雄と古代兵団』などの渡辺祐介氏が登壇しトークセッションが行われました。
まずは「TGSを見に行った感想、「Jスタとあそぼう：リアル」の感想」というお題からスタート。吉田プレジデントは「『Detroit』のブースですね。プロモーターの樋口くんのクリエイティブ魂を見せてもらいました。」と絶賛。同ブースでは、ゲーム内に登場するサイバーライフ社のアンドロイドたちを展示しているスペースがありTwitterなどのSNSでも大きく話題を呼んでいました。
吉田氏はインディーブースの『ACE OF SEAFOOD』が気になったとも。
渡辺氏は「『KNACK』を真っ先にブースで遊んでくれた親子がいて嬉しくて。後ろでニコニコしながら眺めていたので変なおじさんに見られていたと思います（笑）。」と喜びを語りました。その他にも「女の子の匂いのするVR」が気になっていたようで吉田氏から「仕事のしすぎで疲れてない？（笑）」とツッコまれ会場の笑いを誘っていました。
「Jスタとあそぼう：リアル」については、なかなかユーザーと話す機会がなく励みになる、とクリエイター陣。
「最近の活動・今後の展望」というテーマに対し外山氏は「『GRAVITY DAZE2』を出したばかりなので、今は切り替えの時期。0スタートのつもりで模索しています。」とし、次のプロジェクトへの意気込みを語りました。
鳥山氏はゲーム専門学校にて特別講師を。『Vなま』以外のタイトルにも取り掛かっているそう。続報に期待！
ここからユーザーからクリエイターたちへの質問コーナーに。「『SIREN』が大好きです！ 続編を作って下さい！」というユーザーからの熱い想いに対し、同作をてかげた外山氏は「個人的には大好きな作品。「やる、やらない」は簡単には言えないですが、2次展開など含めてやる気はあります。」とファンには嬉しい発言。どのような形であれ、『SIREN』の次の展開に期待して待ちたいところです。
『SIREN』は何か形にしたい、と語る外山氏
「もし、恋愛ゲームを作るとしたらどんなヒロインを出したいですか？」という質問に対して外山氏は「くさいヒロイン」と即答。『GRAVITY DAZE』のキトゥンのように、実際にいてもおかしくないようなリアルなヒロインを作りたい、と話しました。
鳥山氏は「完璧だけど心に何かを抱えているヒロイン。うちの奥さんがそういうわけでないですよ？！バレたら奥さんに怒られるな（笑）。」と慌てて取り繕う姿に会場からはまたしても大きな笑いが。渡辺氏は「いい匂いがするヒロイン」、匂いから始まる恋愛もあるのではないか、と持論を展開していました。
イベントの最後に、総合MCであるシニアプロデューサー山本正美氏から締めの挨拶がなされました。「こういう機会は本当になくて、皆さんからもらった言葉は次のクリエティブに対しての大きなパワーになります。次に出てくるタイトルには皆さんの想いも入ったデータが世の中に出ていく。今日は皆さんも作り手になってもらえたと思っています。本当に本当にありがとうございました！」と自身の想いを語りイベントを締めくくりました。
総合MC：シニアプロデューサー 山本正美氏
著者はもちろん取材で参加していたのですが、交流を第一に考えられたプログラム構成に非常に温かみを感じました。ユーザーがクリエイターに話しかけやすいよう、クリエイターたちは自身が担当したタイトルの缶バッジを付けていました。更に、クリエイターが出題するクイズに回答するとタイトルロゴの入ったチロルチョコがもらえる、といった企画も行っており「話すきっかけ」を意図的に作り出していたのです。
今回は「TGS2017 Special Party!」ということですが、ぜひ来年以降も開催してもらいたいですね！
SIEワールドワイド・スタジオ プレジデント 吉田修平氏（左）
SIEJA プレジデント 盛田厚氏（右）
SIEJA プレジデント 盛田厚氏（右）
『Detroit Become Human』チーム
SIEローカライズスペシャリストの谷口新菜氏（左）
Quantic Dreamのエグゼクティブプロデューサー ギヨーム・ド・フォンドミエール氏（中）
SIEローカライズプロデューサー石立大介氏（右）
Quantic Dreamのエグゼクティブプロデューサー ギヨーム・ド・フォンドミエール氏（中）
SIEローカライズプロデューサー石立大介氏（右）
『The Tomorrow Children』アソシエイトプロデューサー篠崎 達雄氏（左）
『Bloodborne』プロデューサー山際 眞晃氏（右）
『Bloodborne』プロデューサー山際 眞晃氏（右）
『SIREN』や『GRAVITY DAZE』のシナリオをてがけたゲームデザイナー 佐藤直子氏
トロとクロに囲まれはしゃぐ編集部員すえなが
クリエイターやユーザーからのメッセージボード
『GRAVITY DAZE 2』アソシエイトプロデューサー 和家佐恭介氏直筆のキトゥン
ためらわないことかな
『Bloodborne』匂い立つ血の酒ゼリー
ポテトのトゲトゲがナックのよう
アンドロイドの血は青色
カメラに収まりきらないほどのクリエイターとユーザーが参加したパーティでした。
