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【プレイレポ】『エルシャダイ』を知らなくても楽しめるの? 『ザ・ロストチャイルド』は伝奇好きに訴える“歯応えあり”な3DダンジョンRPG

今年の5月23日に、角川ゲームスがPS4/PS Vitaソフト『The Lost Child(ザ・ロストチャイルド)』を電撃発表。本作は、2011年に発売された『エルシャダイ』の系譜を継ぐ“神話構想RPG”になると明かされ、大きな注目を集めました。

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今年の5月23日に、角川ゲームスがPS4/PS Vitaソフト『The Lost Child(ザ・ロストチャイルド)』を電撃発表。本作は、2011年に発売された『エルシャダイ』の系譜を継ぐ“神話構想RPG”になると明かされ、大きな注目を集めました。

本作は、発表から発売までの期間がわずか約3ヶ月と非常に短め。そのため新情報が続々と明らかになっていますが、ハイペースな情報公開ゆえに、どのような特徴を備えているのか見落としている方もいるのではないでしょうか。また、『エルシャダイ』との関連性が話題となった影響で、「『エルシャダイ』を未プレイだと、楽しめないのかな?」と一抹の不安を抱えている人も少なくないのでは。

そこで今回は、発売に先駆けて触れてみた『ザ・ロストチャイルド』のプレイレポートをお届け。『エルシャダイ』未経験の筆者から見た、本作を特徴をお届けします。

◆天使と悪魔、そして堕天使が三つ巴! 伝奇モノの血が騒ぐ物語が展開



ゲームをスタートすると、『エルシャダイ』にも登場した大天使「ルシフェル」の語りで幕開けします。公式サイトにて「この世には干渉はしない」と紹介されている通り、少なくとも今回触れてみた約8時間のプレイの中では、幕間に狂言回し的な言葉を紡ぐのみで、本編への直接的な介入はありませんでした。

ルシフェルの迂遠な言い回しは謎めいているものの、『エルシャダイ』を前提としているというよりは、『ザ・ロストチャイルド』に秘められている本質や今後の展開を示唆しているように感じました。いわゆる“ミステリアスなキャラ”といった認識をしておけば、本編を楽しむ上で特に問題はなさそうです。


本作の主人公は、オカルト雑誌「LOST」の新人編集者「伊吹隼人」。また、彼を導く天使「ルア」や、悪魔を捕縛する魔銃「ガンゴール」を隼人に渡したキーパーソン「バルシア」など、『ザ・ロストチャイルド』のオリジナルキャラクターたちが中心となって物語が展開していくので、ご安心ください。


特にルアは、隼人と行動を共にするため、最も近しい立場にあります。神の言葉を絶対としながらも横柄な振る舞いや傲慢さなどは感じさせず、隼人への接し方も(天使という立場を考えると)気さくで柔らかめ。また、神の定めたこととはいえ、「選民」という危険な立場に置かれた隼人を守り抜くと誓う一面を見せるなど、まさにパートナーと呼ぶに相応しい存在でした。


ネタバレを避けるためストーリー面について詳しくは触れませんが、人間界を舞台に暗躍する「邪神」に立ち向かうべく、隼人たちは悪魔や堕天使との戦いに身を投じることとなります。悪魔たちの活動は人間界に様々な影響を与え、時には“怪しげな噂”として話題が広まることも。こうした噂は新たな情報の手がかりになると同時に、編集者としての仕事を隼人が果たすネタにもなります。


表向きには客観的な観察者に過ぎない編集者が、実は悪魔などを使役し事態の究明に挑む。伝奇小説にありそうなこのシチュエーションは、「魔界都市<新宿>」のような伝奇小説や漫画が好きな方には、特に琴線に触れることでしょう。前述の「闇の支配者」として「クトゥルー」「ダゴン」「ハスター」などが登場するのも、実にたまらないポイントです。



ちなみに、物語を進める会話の中で選択肢が発生する時がありますが、その際に選べる方向性は真面目な切り返しからふざけた態度まで様々。知ったかぶりをするようなものもあり、隼人の人物像はプレイヤーごとに異なることでしょう。さらに、『エルシャダイ』体験版で有名になった「大丈夫だ、問題ない」のフレーズが飛び出すことも。こういった面では、『エルシャダイ』を経験しておいた方が楽しいかもしれません。

◆謎めく空間「レイヤー」を舞台に、スムーズなダンジョン探索を展開



物語はADV形式で進みますが、人間界とは異なる次元の狭間「レイヤー」へと挑む際には3DダンジョンRPGとして進行。このRPG部分が、本作のゲーム性の軸となります。操作面については必要な部分が揃っており、移動については前進に後退、正面を向いたまま左右に平行移動なども可能です。また、後退は振り向きに変更できるなど、キーコンフィグも可能なので、好みの操作で楽しむことができます。


3DダンジョンRPGにつきもののマップは、右上もしくは中央に表示可能。OFF表示もできるので、記憶力だけに頼ってプレイしてみるのも一興でしょう。さらに、マップ画面に切り替えて踏破済みのポイントを指定するだけで自動的に移動してくれる便利機能も搭載。敵とエンカウントする場合もありますが、戦闘終了後に自動移動を再開してくれるので、再探索やレベル上げなどが捗りそうです。ちなみに、レイヤーでの移動速度は5段階に調整可能。こちらも嬉しいポイントと言えます。


物語が進むにつれ、様々なレイヤーに挑むこととなりますが、多彩な敵が待ち受けているだけでなく、手強い仕掛けが施されていることも。ダメージを受ける床や一方通行の扉、鍵を開けるためのスイッチといったオーソドックスなものもあれば、時には謎解きが用意されていることも。マップ自体はオートマッピングで埋まっていきますが、メモ帳を手元に置いておきながら冒険するのもお勧めです。

レイヤーは複数階層で構成されており、敵との戦闘も相まって、次の層に移る階段を見つけ出すのは一苦労。広さもありますが入り組んでいるので、じっくり探索して先に進むといった手応えです。しかし、次の層に進む階段の近くにはショートカットが用意されていることが多く、そのルートを確保しておけば次回以降スムーズに移動できます。前述の自動移動機能と合わせて使えば、ストレスフリーで冒険を続行可能です。


ちなみに、レイヤーの最奥には邪神が待ち構えている場合も。ゲームオーバーになっても金やカルマを支払うことでやり直しがきくものの、闇雲に戦いを挑む前に、ショートカットと自動移動を駆使してHP・MPを整え、改めて挑むのをお勧めします。……ええ、舐めてかかったら全滅したことがありまして……。

《臥待 弦》
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