人生にゲームをプラスするメディア

【特集】ゲームブックはオワコンなのか ― 「ドルアーガの塔」を電子書籍化した幻想迷宮書店が語る今と未来

名作ゲームブック「ドルアーガの塔」三部作を電子化し、一躍注目を集めた“幻想迷宮書店”。その後も意欲的なリリースを続けると共に、電子書籍としてのメリットを生かした「ゲームブックの進化」にも取り組んでいます。

その他 全般
 
  •  
  •  
  •  
-14-

なんということだ、ここへ飛んできてしまうとは! 敢えて飛んできたのか? それとも気付かずに来てしまったのか? いや、どちらにしても、ここで待ち受けている運命に変わりはない。君は、インタビューを通り過ぎてしまったのだ。ここで、棺桶の釘のように横たわるしかない。


既にご存じの方にとっては無粋な説明となりますが、補足させていただきます。「14へ進め」というのは、名作ゲームブック「グレイルクエスト」シリーズでお決まりの、いわゆるデッドエンドパラグラフです。重要な選択肢を間違えてしまったり、戦闘中に死んだ場合に、決まって「14へ進め」と指示されており、そこで死の宣告を受けることになります。

このことから、一部のゲームブックファンの間では「14へ進め」=ゲームオーバーという不文律が出来上がり、またネタとして広く活用されました。ちなみに「棺桶の釘」の下りも「グレイルクエスト」の第一巻に当たる「暗黒城の魔術師」に出てきており、「死んでしまった。棺桶の釘のように死んでいる」との衝撃的な一節に盛り込まれています。

ただしこの14は、死を宣告すると同時に、次のプレイに導く役割も持っています。生と死が混在した境目とも言えるかもしれません。

さあ、うるさい注釈に耳を傾けるのはもうここまでだ。著者の図々しさに見切りをつけ、新たな冒険へと出かけよう!

・もう一度この記事を読み直す
1へ進め

・インタビューは終わりだ。自分だけの冒険に踏み出そう
→ 現実へ進め
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

その他 アクセスランキング

  1. PS4純正コントローラーが「魔改造」で化けるキット、試す価値ありです

    PS4純正コントローラーが「魔改造」で化けるキット、試す価値ありです

  2. マクドナルドが『ドラクエ』とコラボか?なじみ深い「はい」「いいえ」のメッセージウィンドウで匂わせ

    マクドナルドが『ドラクエ』とコラボか?なじみ深い「はい」「いいえ」のメッセージウィンドウで匂わせ

  3. 矢吹健太朗先生が「To LOVEる」古手川唯のクリスマスイラストを投稿!仏頂面のサンタコスチュームが最高に可愛い

    矢吹健太朗先生が「To LOVEる」古手川唯のクリスマスイラストを投稿!仏頂面のサンタコスチュームが最高に可愛い

  4. ニンテンドーミュージアムがライトアップ!アートギャラリーや『マリオ』40周年記念イベントなど期間限定施策を見てきました【レポート】

  5. 「ウマ娘 シンデレラグレイ」連載完結にアプリ、他漫画からお祝いイラスト続々!作者・久住先生「競馬と同じく、ウマ娘の物語はまだまだ続いていくのです」

  6. ロジクールの「ラピトリ」キーボード、マウスパッドとセットで2万円台はアツい。0.1mmの精度を手に入れるチャンス

  7. 漫画「機動戦士ガンダム サンダーボルト」最終巻直前までの全話無料キャンペーン開催!12月17日0時より48時間限定

  8. 深夜のゲーム音が気になる人に。静音ボタン搭載の多機能コントローラー、今なら3,000円でお釣りがきます

  9. お前はガンダムではない…ガンプラコンテストに「中国製プラモ」がミキシングと偽って応募され騒動に

アクセスランキングをもっと見る