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ネプロジャパン、トライエース子会社を完了 ― 2つのメーカーを有したゲーム事業の成長戦略を発表

ネプロジャパンは、トライエースの子会社化を完了し、ゲーム事業の成長戦略を発表しました。

ゲームビジネス その他
ネプロジャパンは、トライエースの子会社化を完了し、ゲーム事業の成長戦略を発表しました。

既報の通り、3月9日をもってネプロジャパンの子会社となったトライエース。ネプロジャパンのゲーム事業が今後どのようなものになっていくか、成長戦略を発表しています。

◆ゲーム子会社2社の概要


■モバイル&ゲームスタジオ(既存のネプロジャパン子会社のゲームメーカー)
・設立:2004年4月
・売上規模(前期実績):約20億円
・従業員数:86名
・開発分野シェア:アーケード25% コンシューマ50% モバイル25%
・主な顧客:
 スクウェア・エニックス、ディー・エヌ・エー、バンダイナムコゲームスなど
・主な開発タイトル:『Lord of Vermillion』シリーズなど
・開発の内製化比率:3:7(内製:外注)


■トライエース
・設立:1995年3月
・売上規模(前期実績):約14億円
・従業員数:129名
・開発分野シェア:アーケード10% コンシューマ70% モバイル20%
・主な顧客:
 セガ、コナミ、スクウェア・エニックス、グリーなど
・主な開発タイトル:『スターオーシャン』シリーズ、『ヴァルキリープロファイル』シリーズなど
・開発の内製化比率:9:1(内製:外注)


2社を比較すると、それぞれで得意分野が異なり、シナジー効果がもたらされることが期待されます。また、売上規模を単純合算すると約34億円、従業員数を単純合算すると215名となり、開発規模や開発体制が充実。顧客基盤も拡大します。


◆成長戦略

親会社となるネプロジャパンは、子会社であるトライエースとモバイル&ゲームスタジオの2社について、経営・組織体制は現状を維持し、事業方針も原則変更を行いません。その中で、以下のようなビジョンを発表しています。

■ネプロジャパン、トライエース、モバイル&ゲームスタジオの三社の体制

【ネプロジャパン】
・子会社2社の管理体制の構築
・子会社2社への資金提供


【トライエース、モバイル&ゲームスタジオ】
・開発ラインの相互提供
・技術ノウハウの共有
・採用・研修業務の共通化
・新領域への進出検討
・相互役員派遣を検討 など


■ビジョン
「規模・質ともにNo.1のゲームクリエイター集団(グループ)に」
・顧客(ユーザー・パブリッシャー)満足度の高いクリエイター集団(グループ)になる。
・新しい技術開発など業界の先駆的な会社(グループ)になる。
・優秀な人材が集まる・育つ会社(グループ)になる。
・規模・収益力No.1の会社(グループ)になる。

■事業戦略
現状は、トライエースはコンシューマに強いメーカー、モバイル&ゲームスタジオはアーケードに強いメーカーとして運営されています。今後は両社の強みを活かしつつ、更にモバイル分野でのゲーム開発を成長させていきたいとしています。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

ネプロジャパンによるトライエースの子会社化によって、モバイル&ゲームスタジオとどのようなシナジー効果が生まれてくるのでしょうか。今後、ネプロジャパンを親会社とする2社の動向に注目です。
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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