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【GDC 2013 報告会】国際化を進めるIGDA・・・小野憲史氏

国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)は4月13日に毎年恒例となっているGDC2013報告会を開催しました。ゲームジャーナリストでIGDA日本の代表を務める小野憲史氏は、IGDAの活動報告を行いました。

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国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)は4月13日に毎年恒例となっているGDC2013報告会を開催しました。ゲームジャーナリストでIGDA日本の代表を務める小野憲史氏は、IGDAの活動報告を行いました。

■国際化を目指すIGDA

2002年に発足したIGDA日本ですが、去年の12月にNPOとしての手続きが完了して、今年も本格的に活動を開始しております。今年の大きなイベントは昨年に引き続き、福島ゲームジャムが8月3日から4日に行われることが決定しております。震災復興とゲーム産業の新興を目指したゲームジャムであり、多くの参加者のために今年は南相馬市と郡山市の2つの会場と規模を拡大しているそうです。

また本部組織であるIGDA自体にもアップデートがあったそうです。IGDAはアメリカに本部がある世界最大のゲーム開発者コミュニティですが、トップであるエグゼクティブディレクターにKate Edwards氏が就任。Edwards氏はもともとマイクロソフト・スタジオでゲームのローカライズなどに携わって来ましたが、女性としては初のIGDAのトップ就任です。今後はIGDAの国際化に尽力していくそうです。

というのも、現在のIGDAの加入者は圧倒的に北米に多く、全体の8割を占めています。ゲーム産業が成長しているアジアであってもわずか2%という小規模であるため、今後の国際展開が必要だという認識があります。Edwards氏はIGDA日本との交流が古く、小野氏とも親交があるため、今後はますます本部と日本が連携をとってゲーム開発者コミュニティを活性化していくことになりそうです。

国際化に向けた実際の取り組みとしては、「IGDAスカラーシップ」と呼ばれる制度があり、GDCやE3といった国際的なイベントに学生を招待する取り組みです。とはいえ、GDCのスカラーシップには全世界から180人の応募に対して、25人という狭い枠しか与えることができていません。少数精鋭の若い才能に選好が絞られ、残念ながら日本人の学生は選ばれておりません。

他方、日本で行われるCEDECやTGSにも海外の学生を招待する予定です。こちらはIGDA日本が主催する形なので、日本の学生も積極的に参加させたいそうです。またこのスカラーシップ・プログラムには「メンター」制度があり、参加した学生とゲーム業界の方がランチを取ったり、交流したりする試みを行なっています。学生に業界の話がしたい、自分のゲーム開発者としての経験を語りたい方は、ぜひともIGDA日本に連絡していただき、協力をしていただきと、小野氏は述べています。

■GDC2013報告会を振り返って

さて小野氏の報告は以上のように短いものでしたが、IGDAによるGDC報告会の取材全体を振り返って、筆者から感想を述べておきます。まず、会場となったスクウェア・エニックスの会議室は満員御礼であり、日本のゲーム開発者のGDCへの関心の高さがうかがえました。ハードスケジュールな報告会の後には、懇親会が行われ、そこでも開発者同士の親睦が深められたと思います。

報告の内容や量は様々でしたが、GDCに実際に足を運んでいない筆者でも、その片鱗に触れられたような感じがしたため、参加者には非常にコストパフォーマンスが良いイベントだったといえそうです。ご好意にて会場を提供したスクウェア・エニックス(特に会場係の土田善紀氏)他、IGDA日本のスタッフには筆者、個人としてもここでお礼を申し上げます。

また事前に予告されていませんでしたが、CGのクリエイターや教育者として業界に貢献され、先日、逝去された尾形薫氏を追悼するパネルディスカッションも行われました。GDCに積極的に参加され、IGDAにも関わった同氏は、日本人としては珍しくアメリカコンピュタ学会のグラフィックス分科会のSIGGRAPHにも毎年出席していたそうです。大学や専門学校で教鞭をとるほか、カジュアルなゲーム業界人交流の飲み会なども開き、日本のゲーム開発者コミュニティの活性化に尽力されたそうです。

NPOであるIGDA日本は、基本的にボランティアの形で成り立っています。参加者の動機や思いは様々でしょうが、日本のゲーム産業を盛り立てたいという気持ちだけは同じだと思います。そのような気持ちを共有した上で、筆者もライターとして尽力していきたいと感じました。
《今井晋》

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