基調講演で明かされたのは、「『風ノ旅ビト』開発中に同社が財政難に陥り倒産していた」という事実です。当初の予定期間の2年を過ぎても完成しておらず、テスターによるゲームクラッシュからさらなるインスピレーションを受け開発3年目へ突入。ソニーは3年目の開発資金を提供することに合意したものの、(ちょっと足りなかったのか)半年ほどスタッフの何人かは無給。昨年には自己資金を溶かし切り破産していたとのことです。
今となってこそ尋常でない高評価を獲得し一躍GoTYにまで上り詰めた『風ノ旅ビト』ですが、プレイ済みのゲーマーならば解るように、既存の「ゲームの面白さ」の枠だけでは少々語り辛い部分があります。しかしながら単なる映像作品とも断じることもできず、説明困難な魅力が詰め込まれた新ジャンル作とすら呼べるでしょう。異端児はえてして極限状態におかれた人と組織から生まれるという好例、ならびに「あとになってからなんかすごく評価されたけど現場は地獄だったんだよ」の事例として、今後も記憶に残る作品になりそうです。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
ソニー アクセスランキング
-
『モンハンワールド:アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと
-
「『モンハンワールド:アイスボーン』で1番好きになった武器種はどれ?」結果発表―ハンターたちが命を預けた“相棒”はこいつだ!【アンケート】
-
『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート
-
テトリスがちょっぴり苦手な『ぷよテト2』プレイヤー向け、テトリス基礎知識!覚えるだけで序盤の動きがグッとレベルアップするぞ
-
「七つの大罪」はもう古い!?『原神』新キャラたちの元ネタとなった“オタクの新教養”
-
『原神』稲妻の各探索ギミックを解説!雷の種から結界まで、新天地の冒険を“13項目”でサポート
-
『原神』稲妻には“自力で”行けるのか?ガイアやボートを駆使し、大海原を進んでみた
-
【インタビュー】“おっぱい”と口にすると胸が膨らんじゃうプロデューサーに『オメガラビリンス』の魅力をたっぷり訊いた
-
『モンハン:ワールド』俺たちの相棒「受付嬢」のかわいい姿を見よう! “全DLC衣装”でじっくり楽しむ受付嬢フォトコレクション【ワールド編】
-
『Ghost of Tsushima』冥人ではなく、武士として蒙古に立ち向かえ! “誉れある武士プレイ”を進めるうえで役立つ「6つの心得」