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「レトロスタジオ回顧録」概要

N-SiderとIGNのコラボレーションで、レトロスタジオの設立から現在までを数多くのスタッフの証言で構成した「A Retrospective: The Story of Retro Studios」という記事がIGNに掲載されています。レトロスタジオに関しては当初から内部のゴタゴタが囁かれていましたがそれらが詳細に書かれている11ページに渡る大作です。その内容を本当に簡単に紹介してみたいと思います。

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N-SiderとIGNのコラボレーションで、レトロスタジオの設立から現在までを数多くのスタッフの証言で構成した「A Retrospective: The Story of Retro Studios」という記事がIGNに掲載されています。レトロスタジオに関しては当初から内部のゴタゴタが囁かれていましたがそれらが詳細に書かれている11ページに渡る大作です。その内容を本当に簡単に紹介してみたいと思います。

レトロスタジオはJeff Spangenberg氏によって1998年に設立された会社です。その際にSpangenberg氏から働きかけ任天堂は50万ドルを出資しました。同氏は『テュロック』を開発したイグアナの創業者で、後にアクレイムに売却し、アクレイムのゲームを統括する立場にありましたが解任され、その後にレトロスタジオを設立しました。設立当初は任天堂は離れた立場で見ていて自由に経営が行われていたそうです。

レトロスタジオは幾つものタイトルに挑戦しました。「アクション・アドベンチャー」・『Retro NFL Football(仮に付けたタイトル)』・『Car Combat(Thunder Rally)』・『Raven Blade』がそれらです。結局これらは全て開発中止になり『メトロイドプライム』に注力することになります。

2000年4月に宮本氏が始めてレトロスタジオを訪れました。その時の様子は「デススターを歩く皇帝のよう」とEGMが伝えたように、特に興味をそそられるタイトルは無かったそうです。しかしながら、その中では「アクション・アドベンチャー」は多少は印象に残ったようです。しかし悪い事にそのゲームも開発キットの不具合から最初からエンジンの開発をやり直さなければならなかったそうです。更にサードパーソンからファーストパーソンへの変更も行われました。

しかしながら任天堂は2000年8月のゲームキューブ発表の数週間前に「メトロイド」のライセンスを無名の先行きの怪しい開発スタジオに与える決定をします。こうして『メトロイドプライム』に繋がるゲームを開発することになりますが、この際に「アクション・アドベンチャー」のチームは解散されて新しく始まったようです。この「アクション・アドベンチャー」の画像も掲載されています。

『Retro NFL Football』は1999年に開発が開始されたタイトルで、実はレトロスタジオは『マリオキックオフフットボール』として開発しようとしていたそうです。しかしこれは任天堂がリアルなタイトルを望んだことによって没となります。更にゲームキューブの同発タイトルとして考えていたのが発売日が11月となり同発とするとシーズンオフとなってしまうこと、EAやセガがフットボールゲームを開発することとなり、開発中止となります。ゲームの出来としては任天堂はレトロの中では最も評価していたようです。ムービー

『Car Combat(Thunder Rally)』は自動車格闘でした。開発は順調でした。しかし任天堂はレトロが多くのプロジェクトを抱えていることに苛立ち始めていました。『NFL Football』はシーズン中に発売することが難しくなっていました。加えて任天堂はこのゲームも開発中止にすることとして20名を解雇しました。この開発は『メトロイドプライム』よりも進行していたといいます。

2002年5月、任天堂はJeff Spangenbergが持っていた残りの株式を子購入してレトロスタジオを傘下に置きます。『メトロイドプライム』の完成が見えてきたので、という見方も出来ますが、どうやらSpangenbergを追放することに重きを置いていたようです。多くの報告書は彼が会社の経営を放り出したこと、それによって任天堂との意思の疎通にも事欠いたとしています。更に匿名の従業員は「部屋には従業員を監視する為の監視カメラが20フィート毎に置かれ、インターネットの使用状況を事細かく報告させられ、食事の時間まで管理されていた」また「新人が2、3週間で辞めていくことも珍しくなかった」と空気が悪くなっていたことを話しています。少し前にはSpangenbergと裸の女性の写真がレトロのサイトに掲載されたこともありました。兎も角彼が辞めた後のレトロはマシになっていたようです。

『Raven Blade』は1999年に開発がスタートしたRPGで、2001年のE3に出展されました。RPGの理想を追求したタイトルだったそうです。匿名のソースは2001年7月にIGNに「開発チームは理想の戦闘システムを作ろうと永遠に取り組んでいる」と伝えています。任天堂はいつ完成するかも検討がつかないプロジェクトに愛想を尽かし、7月24日までに納得させられるものを用意するように通告し、その5日前の19日に任天堂とレトロスタジオは開発を中止したと発表しました。このチームのスタッフも多くが解雇され、小所帯になったレトロスタジオは唯一残された『メトロイドプライム』に全力を向けます。

2001年11月18日に『メトロイドプライム』は完成しました。多くの賞賛を浴びたことで報われたとも言えますが、それまでに4つのプロジェクトが中止され、多くのスタッフが辞め又は解雇され、2人の社長が解任されました。それでも良いゲームを作ってしまうのはさすが才能ある開発者を集めただけはあるとも言えるかもしれません。先に米国で『メトロイドプライム2 エコーズ』が発売され、続編についても研究を始めているのではないかと推測されますが、新しい作品も見てみたい気がします。『マリオベースボール』があるのだから、『マリオフットボール』も悪くないと思いますが・・・。

簡単と言いましたが長くなりました。原文はもっと詳しく書かれているのでどうぞ。
《土本学》

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