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【特集】そして未来へ繋がっていく『ポケットモンスター』…ポケモンゲーム史「ニンテンドー3DS」編

2016年は、『ポケットモンスター』シリーズ、もとい“ポケモン”が世に出てから20周年となる記念すべき年です。今回は連続企画として、本ゲームシリーズの歴史を紐解いていきたいと思います。

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2月27日でシリーズ第一作目の発売から20周年を迎える「ポケットモンスター」シリーズ。今やその世界はゲーム以外にも広がり、世界中の子供たちが普段から慣れ親しんでいるアイコンの1つとなっています。とはいえ、その広がりを作ってきたのは毎回進化し、新しい世界を体験させてくれるゲームシリーズです。20周年を記念して、ゲームをずっと遊び続けてきた筆者が当時を思い出しながらシリーズについて語ります。




第5回目となる今回は、「ニンテンドー3DS」で登場したシリーズ作品を中心に紹介。ついに「メガシンカ」が登場し、あのポケモンたちにも新たな可能性が開かれます。

■ニンテンドー3DSとは


2011年2月26日から発売された携帯ゲーム機。ニンテンドーDSに立体視などの機能が追加されています。後に「ニンテンドー3DS LL」が登場したほか、2014年10月11日には性能が上昇した「Newニンテンドー3DS/LL」が発売されました。

◆『ポケットモンスター X・Y』





■ゲームの特徴


ニンテンドー3DSシリーズにおける初のポケモンが、2013年10月12日発売の『ポケットモンスター X・Y』です。これまで『ポケモン』シリーズは発売時期に地域差がありましたが、世界同時発売(一部地域を除く)が行われたことも特徴のひとつでした。



カロス地方を舞台にした本作では、新たなポケモンのみならず、新タイプ「フェアリー」が登場。ストーリーにも大きく関わる「フラエッテ」や、イーブイの新たな進化形「ニンフィア」も注目を集めました。

ゲームのグラフィックはドットから3Dへと変化しており、ポケモンたちも立体の姿で登場。もちろん、トレーナーたちも3Dになっており、主人公の衣装・髪型を変えるといった要素も用意されています。

また、自分のポケモンと交流できる「ポケパルレ」が追加されたほか、ポケモン育成がわかりやすく楽しくなる「スパトレ」も登場。これまでのポケモンにも“きそポイント”という要素はありましたが、これで可視化できるようになり対人戦に挑戦しやすくなりました。

通信要素も変化し、「プレイヤーサーチシステム(PSS)」でフレンドや世界中の相手とバトル・交換を楽しむのが手軽になりました。中でも見所は、世界中の誰かと条件なしにポケモンを交換できる「ミラクル交換」。どのポケモンがやって来るのかわからない手軽でドキドキな交換です。

そして、忘れてならない最大の特徴が「メガシンカ」でしょう。もはやこれ以上の進化はないと思われていたポケモンたちも、トレーナーとの絆によりバトル中のみ特別な進化を遂げます。中には複数のメガシンカを遂げるポケモンもおり、対戦にも大きな影響を与えました。

◆『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』





■ゲームの特徴


2014年11月21日には『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』が登場。本作は『ポケットモンスター ルビー・サファイア』のリニューアルバージョンで、『ポケットモンスター X・Y』のシステムをベースにホウエン地方が再び描かれています。



新たなメガシンカが存在するのはもちろん、伝説のポケモンたちと出会える島などが増え、追加エピソード「エピソードデルタ」なども登場。レックウザを巡る物語に登場した「ヒガナ」は、多くのトレーナーの印象に残るキャラクターでした。

また、「おきがえピカチュウ」が登場することも忘れてはなりません。新しくなった「ポケモンコンテストライブ!」では、特別なピカチュウが5種類の衣装に着替えることが可能。衣装によって技が変化するのも大きな要素です。

そして、本作で追加された新たなポケモンの変化が「ゲンシカイキ」。伝説のポケモン「グラードン」「カイオーガ」はかつての力を取り戻し、「ゲンシグラードン」「ゲンシカイオーガ」へと変化を遂げます。その力は実に強大で、世界を変えてしまうほどのものでした。

◆ニンテンドー3DS時代に初登場したポケモン


さて、続いては『ポケットモンスター X・Y』の時代に初登場したポケモンを見ていきましょう。

■「メガフシギバナ」「メガリザードンX・メガリザードンY」「メガカメックス」





メガシンカするポケモンたちはどれも印象的ですが、やはり初代のポケモンたちがさらに進化するというのは衝撃でした。メガシンカした姿の迫力もさることながら、バトルでも大活躍するというのだからたまりません。

このメガシンカ以外にも、本作はかつてポケモンを遊んでいた人たちに向けた要素が用意されていました。かくいう私もそれに影響を受けて本作を1,000時間ほどやり込んだトレーナーです。

■「ゲッコウガ」





新登場したポケモンで人気を集めたのが、この「ゲッコウガ」。はじめのパートナーである「ケロマツ」の最終進化形であり、忍者のような姿をしていることから特に目立ちました。また、『大乱闘スマッシュブラザーズ for ニンテンドー3DS/Wii U』にも出演しています。

TVアニメ「ポケットモンスターXY&Z」では、「サトシゲッコウガ」としてさらなる変化を遂げたゲッコウガも登場しています。この新たなゲッコウガが、今後ゲームにも関連してくるのかどうかも気になるところです。

■「ビビヨン」





りんぷんポケモンの「ビビヨン」は、その美しい羽の色が特徴。多くのトレーナーは“みやびなもよう”のビビヨンをはじめに入手したと思いますが、実は国や地域ごとにその羽の色が異なるのです。

そのため、GTSではさまざまなもようのビビヨンの交換が盛り上がっていたほか、特別なもようのビビヨンがプレゼントされるというイベントも実施されました。はたして、全色コンプリートしたトレーナーはどれほどいらっしゃるのでしょう。

■「ギルガルド」





「ギルガルド」は、剣と盾のような姿をしたはがねタイプのポケモン。その武具のような姿にも驚きますが、特性「バトルスイッチ」でバトル中に能力が大きく変化するのも特徴です。

一口にポケモンといってもかっこよかったりかわいかったり、その姿は実にさまざまです。しかし、まさか剣と盾のようなという姿のポケモンがいるとは驚きました。最初は「ヒトツキ」という一本の剣から進化して、より強力な見た目になっていくのも面白いものです。

◆関連したシリーズ作品


ニンテンドー3DSの時代でも、ポケモンの関連シリーズ作品は続々と登場。勢いはとどまることを知りません。

■ニンテンドー3DS『スーパーポケモンスクランブル』


少し時間は戻りますが、2011年8月11日には『スーパーポケモンスクランブル』が発売されました。本作は、『ポケモンスクランブル』シリーズの第2作目です。

前作はWii Wareとして登場しましたが、今回はニンテンドー3DSのパッケージタイトルとして登場。イッシュ地方までの646種類のポケモンが勢揃いしているほか、通信協力プレイやすれちがい通信にも対応していました。

■ニンテンドー3DS『ポケモン不思議のダンジョン ~マグナゲートと∞迷宮~(むげんだいめいきゅう)』


そして、『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズ第4作目となる『ポケモン不思議のダンジョン ~マグナゲートと∞迷宮~』が、2012年11月23日に登場しました。

本作は、ニンテンドー3DSのカメラで丸いものを撮影すると、そこがダンジョンの入り口「マグナゲート」となることが特徴です。また、拠点である「ポケモンパラダイス」を発展させたり、技を成長させることも楽しみのうちでした。

■Wii U『ポケモンスクランブル U』


そして、『ポケモンスクランブル』シリーズ第3作目『ポケモンスクランブル U』がWii Uで登場します。2013年4月24日に発売された本作は、『ポケットモンスターブラック2・ホワイト2』までのポケモンが集合しています。

本作における最大の特徴は「NFCフィギュア」に対応していたところでしょう。ポケモンたちのフィギュアをWii U GamePadで読み込むと、ゲーム内でそのパートナーを成長させることができます。今思えば「amiibo」の原型となったシステムですね。

■ニンテンドー3DS『ポケモンバンク』


ニンテンドー3DSからインターネット上のサーバーにポケモンを預けることができる『ポケモンバンク』は、2013年12月25日から配信が開始されています。

これまでは据置機のゲームソフトなどにポケモンを預けて管理するのがふつうだったわけですが、ついにインターネットのおかげでそれも不要になりました。まさしく「かがくのちからってすげー!」ですね。

■ニンテンドー3DS『ポケモンバトルトローゼ』


また『ポケモントローゼ』の後継作である『ポケモンバトルトローゼ』が、2014年3月12日よりニンテンドー3DS向けに配信開始。ポケモンを3匹揃えて消すという基本的なルールや「トローゼチャンス」といったシステムはそのままに、新たな要素が追加されています。

登場するのは『ポケットモンスター X・Y』までのポケモン。すべてのポケモンを捕まえるには隠された条件を見つける必要があり、なかなかやりごたえのあるタイトルになっていました。

■ニンテンドー3DS『ポケモンアートアカデミー』


2014年6月19日には、ポケモンのイラストの描き方を学べる『ポケモンアートアカデミー』が発売されました。ニンテンドー3DSでは『新 絵心教室』という絵画レッスンのタイトルが登場しており、本作はそのポケモン版といったところでしょうか。

かつて私もこのソフトでイラストを学びましたが、レッスンの効果はなかなかのものでした。何より、絵を描く楽しさを教えてくれるというところが嬉しい作品です。

■ニンテンドー3DS『ポケとる』


2015年2月18日からは、ニンテンドー3DSで『ポケとる』が配信開始。本作はポケモン初のフリー・トゥー・スタート(基本プレイ無料のアイテム課金制)タイトルです。なお、現在は『ポケとる スマホ版』も配信されています。

ポケモンを3匹以上並べると消える簡単なルールでポケモンとのバトル、収集、育成などが幅広く楽しめます。現在も定期的に、伝説のポケモンやメガシンカポケモンが登場するイベントも実施されています。

■ニンテンドー3DS『みんなのポケモンスクランブル』


また、フリー・トゥー・スタートのタイトルといえば『みんなのポケモンスクランブル』も忘れてはなりません。『ポケモンスクランブル』シリーズ第4作目となる本作は、2015年4月8日より配信が開始されました。

『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』までに登場する700以上のポケモンが登場するほか、「ポケダイヤ」を使いさまざまなグッズを購入できる点が特徴。また2015年11月19日には、ポケダイヤがたくさん使えるパッケージ版も発売されました。

■ニンテンドー3DS『ポケモン超不思議のダンジョン』


2015年9月17日には、『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズ5作目となる『ポケモン超不思議のダンジョン』が発売。本作はシリーズ最多の720種のポケモンが登場します。

ポケモン調査団に入った主人公は、ポケモンが石にされてしまうという事件の真相を追うため、パートナーとともにさまざまなダンジョンへと挑んでいきます。ダンジョンは120以上が用意されており、これもシリーズ最多となっています。

■ニンテンドー3DS『ポケモンピクロス』


ポケモンのフリー・トゥー・スタート型タイトル第3弾『ポケモンピクロス』は、2015年12月2日から配信が開始されました。

このゲームは、数字のヒントから答えを導く「ピクロス」を遊ぶゲームで、パズルを解くとさまざまなポケモンたちをゲットすることができます。ついにポケモンのピクロスが登場するということで喜んだトレーナーもいたことでしょう。

■バーチャルコンソール『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』


そして、2016年2月27日には、ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』が配信される予定となっています。

『ポケットモンスター』シリーズの原点が改めて遊べることも嬉しいですが、オリジナル特典の付いたニンテンドー2DS『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』限定パックが同時発売されるのも見所でしょう。私も改めて、この原点を懐かしむつもりです。

◆これからもポケモンの時代は続く


さて、これで『ポケモン』シリーズの歴史を一通り眺めていくことができました。改めてまとめてみると、ポケモンというシリーズのすごさがわかります。

ポケモンが20年間も愛され続けるのは、はじめから“ポケモンを中心としたコミュニケーションを楽しむ”という趣旨がしっかりしていたこと、そして絶えず変化を追い求め続けてきたからなのでしょう。新しいゲーム機になるたびにポケモンたちも徐々に進化を繰り返しており、関連作品もいろいろな方向性のものが登場しています。

そして、これからもポケモンは進化をし続けることでしょう。私も一介のポケモントレーナーとして、ポケモンという素晴らしきパートナーの行く末を見守りたいと思います。

特集 ポケットモンスター20周年

ポケモンゲーム史
1996年2月27日、全てはここから始まった「ゲームボーイ」編
世界はカラフルになった「ゲームボーイカラー」編
アドバンスに進化するルールやシステム達「ゲームボーイアドバンス」編
通信もWi-Fiで進化した「ニンテンドーDS」編
そして未来へ繋がっていく『ポケットモンスター』「ニンテンドー3DS」編

特別インタビュー
ポケモンが現実世界と仮想世界を繋いでいく、20年目の挑戦・・・株式会社ポケモン代表取締役社長・石原恒和氏インタビュー
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