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ツンデレエムブレマーは青春の夢を見るか?ニチアサ×少年漫画のハイブリッド『FE エンゲージ』が面白すぎて倦怠期のカップルがよりを戻した話

最新作『FEエンゲージ』の評価はどのようなものだったのか?『ファイアーエムブレム』シリーズ34周年を記念して振り返ります。

ゲーム Nintendo Switch
ツンデレエムブレマーは青春の夢を見るか?ニチアサ×少年漫画のハイブリッド『FE エンゲージ』が面白すぎて倦怠期のカップルがよりを戻した話
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◆一生一緒エンゲージ、成立

本作を軟派な雰囲気で敬遠しがちの我々エムブレマーですが、歴代のメインキャラクターが総出演しているからこそ、やはりシリーズファンにこそプレイしてほしいと強く思います。あの頃一緒だった人とまた再会できるんですよ!

筆者自身も、プレイするまでの懸念のひとつで絶対譲れない要素に「思い出補正もかかりまくった好きなキャラが、こんなに軽いストーリーに出演してキャラ崩壊したらどうしよう。耐えられないよ……暴れるかも!!」がありました。うーん厄介エムブレマーですね。

でも大丈夫。ちゃんとその紋章士が出てくるタイトルをプレイしてたら分かる要素まで入れて喋ってくれる。心配しすぎだったんですよね色々と。でも心配になるんです。大切な青春を一緒に過ごした相手なんだから。

紋章士たちは本筋には大きく関わらないので、いうなればキャラ崩壊する場面がないのです。その代わり、出番が少ないといえども各紋章士には先ほども少々触れたファンサービス全開の専用の外伝が用意されています。ここでの紋章士とのやり取りが、これまた当時抱いた紋章士への気持ち…と同時に、再現マップを見て苦しんだ戦況を鮮やかに蘇らせてくれます。

もちろん『エンゲージ』がシリーズ初プレイという方にも影響がない程度に収まっており、この辺は新旧ファンを共存させる上手い手口だと感じます。安心して新規の方も購入して、そして過去作をお楽しみください。

でも「エフラム」の出番のなさは納得いってない。本当にこのカットでしか出番がない。

シリーズ第一作目『暗黒竜と光の剣』の発売から、34周年が経過している『FE』シリーズ。ご長寿タイトルともなれば、新作でファンサービスという名のアプローチを仕掛けてきたところでファン層が入れ替わることは必然といえます。しかも新作が出る度に大幅な変更点があり、毎回最初は賛否を呼んでいる。どこかのタイミングで離れたという方も多いでしょう。実際、筆者も今回は本気で離れかけました。『FE』というシリーズ、なかなか洗練されたシナリオとゲーム性が共存しません。

それならなぜ古いファンを引っ張り込もうとする記事を書いたのか?その答えは、『エンゲージ』が実はシンプルでわかりやすい『FE』だったから。人は見た目で判断してはならないとはよく言ったものですが、オタクに優しいギャルだったんですよね『エンゲージ』は。

この記事で散々多用している「エムブレマー」とは、広義ではありますが『FE』シリーズを多く遊んでいるファンの呼称とされています。新要素もモリモリな本作は、逆に捉えると過去作でルールが固まっているエムブレマーからするととっつきにくいものがあります。

ですが、一度触れてしまうと……もう虜です。むしろ逆に長く続いているSRPGという概念をよくぞここまで完成形にしてくれた。

シナリオという最も前面に出てくる最大の欠点を覆す、完成度の高くわかりやすいシミュレーション性がそこにはありました。とにかくこのゲームは「手強いシミュレーション」をお求めの方におすすめな傑作です。プレイしてると普通に夜が明けてます。「夜明けの~♪」

本作『エンゲージ』は、筆者と『ファイアーエムブレム』シリーズを一生一緒『エンゲージ』させてくれた一作といえます。なんだかんだ言いつつも、毎回スムーズに発売日購入を続けていたのに今回ほど拗れたことは初めてでした。ひと悶着あってハッキリしましたが、結局『FE』が大好きなんです。もう絶対離れないね。

冒頭でも述べましたが、この記事は筆者のような長年のファンである厄介エムブレマーに特に届いてほしい。切実にそう願います。少しでも購入を健闘している方が、このレビューを見て購入に踏み出していただけると、うれぴっぴですぞ!

なんだかんだ『FE』は面白い、やめられない。やり始めたら眠れない、手強いシミュレーション。シリーズへの「愛」と真新しい『FE』に飛び込む「勇気」、まさに「愛と勇気の物語」がそこにはあります。

では最後に、歌いましょう。あのとき脳内でエンドレス再生されたあの歌を。

「買って来るぞと勇ましく!」


《八羽汰 わちは》

たまに絵も描く 八羽汰 わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

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