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現役プロパイロットが『STAR WARS:スコードロン』をプレイしたら、あまりスター・ウォーズを知らなくても最高のスターファイターごっこ遊びが楽しめた【特集】

2020年10月2日にPS4/Xbox One/PC向けにリリースされた『STAR WARS:スコードロン』における操縦の楽しさについて本物のパイロットが語ります。

ソニー PS4
現役プロパイロットが『STAR WARS:スコードロン』をプレイしたら、あまりスター・ウォーズを知らなくても最高のスターファイターごっこ遊びが楽しめた【特集】
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エレクトロニック・アーツが10月2日にPS4/Xbox One/PC向けにリリースした、EA Motiveが手掛ける『STAR WARS:スコードロン』は既に多くのプレイヤーに親しまれています。


本作は、タイトルにもある通り映画「スター・ウォーズ」シリーズを舞台に、銀河を二分する勢力「帝国」と「新共和国」の戦いを体験できるシューティングゲームです。プレイヤーは両勢力の宇宙戦闘機パイロットとなり、ストーリーを通じて全14ミッションを生き残っていくのが基本的な流れ。使用できる戦闘機は複数あり、さらにそれぞれの機体パーツもカスタマイズが可能です。

さらに詳しい説明はこちらの記事をご参照ください。いちファンとしての興奮ポイントを絡めながら的確なレビューがされています。基本的な操作系統や世界観、ツボを押さえた部分はどこかといったお話が網羅されており、大変わかりやすいですね。

では僕が書いて、いま皆様が読んでいるこの記事はなんのためにあるんだオメーというツッコミ……当然のことと思います。僕だってそう思います。しかも白状すると「スター・ウォーズ」シリーズは皆様に比べたら、少しだけ見たことがある程度の知識量。うっかり誤った内容を語ってしまったが最後、専門家たちに囲まれて棒(ライトセーバー)で懲らしめられてしまうかもしれません。


という訳で執筆にあたり、スター・ウォーズの大ファンである友人から資料集を借りてきました。内容を確認したところ本作で操作可能な機体はすべて図解が掲載されています。資料とゲーム内のアレンジがどう違うのか、そういった部分でも楽しむことができそうですね。

また僕は普段パイロットとして仕事をしており、Microsoft Flight Simulator』に関する記事も連載しています。そのため、本稿における本作の切り口は航空系のネタから切り込んでみたいと思います。スター・ウォーズ素人が飛び込む遠い昔、はるか彼方の銀河系には何が待ち受けているのでしょうか……。

オンラインで命を砂にされたで御座るの巻き



メニュー画面でよくわからないままボタンを押していたらオンライン対戦が始まりました。最初から全四種類の機体を選ぶことができましたが装備が最低限しかそろっておらず、よくわからないままボタンを押していくうちに一瞬で宇宙のチリとなって消えました。さようなら帝国の若きパイロット。

首をかしげながら今度は新共和国側で参戦。しかし操作系統に慣れないまま機体はデブリ群に衝突、銀河にちいさな閃光を瞬かせて消えました。さようなら新共和国の(以下略

二回戦ともよくわからないままボタンを押すだけだったのですが、ようはフライトシム系操作が持ち込まれたシューティングゲームということだけは掴みました。冒頭での説明通りですね。とはいえこのままオンラインを続けて上級者たちのチュートリアル(やわらかい表現)にされるのも悔しいので、今回はストーリーモードをクリアして操作を完熟させてまいりましょう。

ストーリーモードで練習するで御座るの巻き



ストーリー序盤はチュートリアルも兼ねたプロローグで、帝国サイドからお話が始まりました。


主要人物であるリンドン大尉がリストを読み上げてプリフライトチェックを進めます。指示に従い僕もボタンを押して機体システムを起動。


なんというか……計器類の表示が小ざっぱりしています。左のモニタがレーダー、右が自機とヒットポイント、中央に横並ぶ項目はサブ装備、中央下はターゲットした対象の情報、その左は自機のスロットルとブースターゲージですね。実機と比べるととってもシンプル。個人的にこの設計は、ゲーム的なデザインを無理なくリアルに落とし込んでいるので好きですね。先ほどの資料集と見比べるといくつかアレンジが加えてあるものの、ほぼ原作再現されているのではないかなと思います。


おお……起動する時にプレイヤーキャラクターが腕を伸ばして左、右、上モニターのスイッチをバチバチ押していきます……良い……!この動作に「流れ」を感じる演出にもたいへん好感が持てます。

というのも実際の航空機のプリフライト、とりわけ機内におけるスイッチやレバー類の確認作業はチェックリストに従っていくと、手の動きが上から下や右から左、またはそれらの逆というように「流れ」が出来上がるようになっているのです。これらによってリストの抜けや、手順を間違えた誤操作防止の一助となります。また一部の機体は特徴的なスイッチの形をしていますが、それにもちゃんと理由があったり。

筆者手描きによる図解。なんだかアルバムジャケットっぽい。

例えばわかりやすいのは上記の図のように、フラップレバーが翼型の形をしていたり、ランディングギアの持ち手が飛行機のタイヤを模していたりといったものです。これらはパイロットによるとっさの操作で間違いが起きないようにと、触った時点で気づきやすいようデザインされているのです。他にもミクスチャーやプロップレバーなんかもこの例に当てはまりますね。


少々早口になりかけましたが、つまるところこのタイ・ファイターのパイロットが行ったプリフライトチェックの動作は理にかなっているように見え、プレイヤーである僕はこの時点でとってもワクワクしましたぞ、という感想でした。さあ先導するリンドン大尉を追いかけて発艦します。スロットル全開、いざ!



どうして…………。

操作設定


先ほどの母艦衝突からの大破については、ロールとヨーの対応スティックを勘違いしたまま操作を行ったためにおきたインシデントでした。「操作の完熟が事故を未然に防ぐことに繋がる」と帝国の国家運輸安全委員会(NTSB)代表もため息交じりに語っています。

現実のパイロットとして新しい機体の訓練を受ける際、僕がまずやることは「自分を機体に近づける」ことです。機体の性能を数字で捉えたり、シムや実際の飛行でクセを掴んだり、またはコックピット内部では身体と機体の距離を近づけて接点を多く持つなどなど。

接点を多く持つとは、機体からのフィードバックを得やすくするよう身体のセンサー感度を高める、と言い換えることもできます。具体的な例を挙げますと、シートポジションをなるべく前に寄せたりします。僕だけかな……?いや、友人の機長も同じことをやってらっしゃいました。

ここで「機体の方が俺に合わせろい」と我を通して喧嘩するような操縦をしてはいけません。こちらの命を預ける機体はパートナーとも呼べる相手です。手を引いてエスコートするような気持ちで接すると良いでしょう。映画「パトレイバー」でもおやっさんが仰っていた、人間の側が間違いを起こさなけりゃ機械も決して悪さはしねえもんだというやつです。ちょっと違うか。


そういうわけで、まず自分を操作系に合わせて参りましょう。オプション画面の操作方法を開くと、いくつかのプリセットとカスタムがあるので、その中から合わせやすいものを選びます。僕の場合、カスタム含めて何度か試した結果、アビエーター設定の感覚がちょうどよかったのでそれで進めていきます。

コントローラはXbox 360当時からの相棒をUSB接続で使用。本当は『Elite Dangerous』や『Microsoft Flight Simulator』でも使用している「Thurstmaster Hotas X」を使いたかったのですが、ゲーム側で正常に読み込んでくれなかったため断念。


あ、ちなみに現職パイロットであると豪語するからには男気一発、HUDは不要、「計器類のみ」モードでプレイしていきいます。ただ難易度については申し訳ない、エースでやったらプロローグ以降カトンボのように落とされ続けて詰んだので「パイロット」で遊んでいます。またVRヘッドセットはOculusを所持していましたが、諸事情で手放してしまったので今回使用できないことがたいへん悔やまれる……!

帝国軍リベンジ



無事に発艦して無限の銀河を自由に飛び回ります。いやーすごい!戦艦の周りをくるくる回りながら船体ぎりぎりをかすめて抜けていく操作はとても興奮します。リンドン大尉が「戦艦スターデストロイヤーの噴射系で消し炭にされるパイロットがいる」とジョークを言っていますが……。



いやーすごい、ちゃんと噴射系にも当たり判定があr

二度目の殉職。


オブジェクトはかなり細かいところまで当たり判定が設定されているようで、この画像のように狭いところを全速力で飛びぬけるといった離れ業もやってのけることが可能だったりします。もちろん表面を擦るとそこで引っかかってダメージを受けるのでそこは要注意。


そんなこんだでやってきたのはとある宇宙港。一般商船に紛れ込んだ反体制派こと新共和国のネズミどもを探しすことになりましたが、どうにも港の人々からは歓迎されていないというか、むしろ反抗的な態度を示されてしまいます。そりゃ手あたり次第に船をロックオン&スキャンしては脅して回るとか、我々やってること蛮族そのものですからね……。そういうところだぞ帝国軍。


当たり前のことながら港の防衛タレットから攻撃が来るわ、異常を察知した反体制派からXウィングが送り込まれるわで激しい戦闘になってしまいました。一般港で乱戦となれば何の罪もない民草に被害が出てしまいます。そんな状況に対して指揮官が下した決断は、逃げるやつは反体制派の人間なので撃墜すべし。逃げないやつも反体制派の人間なのでやっぱり撃墜すべし、という平たく言えば皆殺しでした。そういうところだぞ帝国軍!


先ほどの当たり判定の正確さから、立体的に入り組んだ建物の構造を利用したドッグファイトを挑みなんとか反体制派のやつらを蹴散らしました。しかし仲間の様子がおかしい。リンドン大尉、何を…?というところで怒涛の展開が始まり、今度は新共和国側に話が移ります。


以降は両勢力のストーリーを追いかけながら、ミッションとして表示された目標を撃墜/護衛してゲームクリアを目指していきます。面白いのはそろそろ身体が操作に慣れてきたかな?というタイミングで新機体が使用可能になることです。チュートリアルからシームレスに実戦編に移る感じが気持ち良い体験ですね。

機体について



帝国軍のタイ・ファイター(TIE fighter)について、巷ではやれ視界が狭いだの生命維持装置もない棺桶だの割と散々な評判でした。この後ミッションを進めていくにつれて両勢力の色々な機体を乗ることになりますが、こと操縦のしやすさ戦いやすさについては、カスタマイズ込みではありつつもTIEが帝国随一だと個人的に思っています。なお視界については……。


……うーん、たしかに狭いですね。とはいえ戦闘中はほとんどレーダーで敵の方向と動きを割り出し機首を向けていたので、この窓から見える視界自体にはあまり頼ってはいませんでした。フリーカメラで見回すといっても、ロール軸と操作が干渉して機体が回り始めてしまうため結局使わず。ロックしたら、サッと機首を向けてブース―ター全開で接近、からの攻撃そして全速力で離脱といった「一撃離脱戦法」をずっと採用していました。

そうなんですよ。本作における銀河の殴り合いにおいては目の良さというより、機体の小回りのききやすさが大事だと僕は感じます。機体性能の画面で操縦性が強く影響しているのかも……ピッチで機首を向けるより、ヨー操作と合わせて敵を追ったほうが遥かに視界に収めやすかったですね。



一方、新共和国の機体であればRZ-1 A-Wingが勢力随一の操縦性です。とにかく速く、取り回しの良さが尋常じゃない。

ちなみに、どっちの勢力が優れているということは決してありませんが、僕の琴線に触れてきゅんきゅんかき鳴らすデザインは帝国側に多かったですね!中央のコックピットは球体で計器類もほぼ共通、そこから形を発展させていくことができる……TIEシリーズは設計の理にかなってるように思えて本当にかっこいい。


その中でもこのボマーは「そういう発展のさせ方もイエスだね!」と言いたくなります。



機体正面左側のコックピット内部を見ると、計器類のパネルは位置含めてほぼ共通でありながらも、座席背部の空間には乗員用のスペースと隣の部屋(?)にアクセスするドアが取り付けられています。ちなみにドアの向こうにはミサイルなど各種武装などが詰め込まれているとのこと。

なお資料集を読むと、なんとこの機体は帝国製らしからぬ「豪華な生命維持装置」と「緊急脱出装置」が装備されているようです。じゃあ普通のTIEは……?と資料集をさらにページをめくったらそれら装備どころかシールドもハイパードライブ機能も一切無い、速度と機動性だけに集中したステ振りということがわかりました。なるほど、ゲーム中もTIEだけシールドが無いわけです。これは声を大にして言いたいことですが……最高に格好いいですなあオイ!!!

この記事を書き終わったらレゴブロックでも模型でもなんでもタイ・ファイターのモデル探して購入することを誓いました。……売ってるかな……?
※編集註:Amazonに売ってました

機体の操作について



本作の操作系でさらに特徴的なのは、機体によって飛行中(?)に割り振れるパラメータで、「エンジン」「武器」「バリア」に分けられます。これらは通常は均等にバランスされていますが、例えばさらなる加速のためブーストを焚きたいときは「エンジン」のパラメータを設定して、エネルギーをより多くまわす……といったことができます。

チュートリアルの時点で個人的に感じていたことなのですが、本作の宇宙戦において生死を分ける重要な要素はこれらパラメータのコントロールではないだろうかと。もちろんオンラインで対人戦を積み重ねている選りすぐりの戦士たちはもっと様々な戦術を発見して、深みのある操縦をされていると思いますので、あくまで個人的な感覚です。


なおゲーム開始当初は、計器表示のみだったこともあって操作がおぼつかず、ヨーイングのみ触っているつもりがスロットルレバーも弄っていたため機体が思うように動きませんでした。パラメータ配分についても完全に意識から抜け落ちていたため、画面指示が出るまで「?」状態でしたし、画面表示が出た後も「?」状態でした。おかげで操作にやりがいを感じるもののそこまでゲームの楽しみを感じられなかったというのが正直なところ。

しかしストーリー終盤に入る頃には、聴覚をたよりにスロットル出力を整え、視覚とレーダーで敵の軌道を想定しながら先回りし、武器にパラメータを振った高攻撃力のレーザーを叩き込んでから、エンジンに再度ふり直してブースターで脱出……という「いま最高に映画の主人公してる!」と大いに楽しんでいました。また、こういったマルチタスクにおける操作の優先順位付けをする際、若干リアルのパイロット仕事モードでプレイしている自分に気が付いてひとり笑ってしまいました。

おわりに


シリーズ素人が徐々にドハマりしてタイ・ファイターへ恋に落ちる様子がつぶさに書かれた今回の特集は如何だったでしょうか?そんなテーマの特集でしたっけ……?ともあれ、アクションゲームStar Wars ジェダイ:フォールン・オーダーが最高のジェダイごっこを楽しめるのであれば、本作は最高のスターファイターごっこが楽しめると強く感じます。もしこの記事を読んでいる方の中に、シリーズ未経験だし楽しめるかな?と二の足を踏んでる方がいらっしゃれば、プレイを強くお勧めします。是非遊んでみてください。



※UPDATE(2020/10/12 20:32):Steamのウィジェット説明文がハングルだったため、日本語に変更しました。
《麦秋》

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