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リアルなスーパー系?『スーパーロボット大戦』シリーズに登場する「グルンガスト」の謎に迫る【特集】

いつの世も熱血魂を揺さぶって止まない「スーパーロボット」。ともすれば、いわゆる「リアル系」のロボットとは対をなす存在と考えられがちですが、その実は然に非ず。

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いつの世も熱血魂を揺さぶって止まない「スーパーロボット」。ともすれば、いわゆる「リアル系」のロボットとは対をなす存在と考えられがちですが、その実は然に非ず。

「ゾイドワイルド」や「新幹線変形ロボ シンカリオン」といった現在放送中のロボットアニメなどを見ても一目瞭然。昨今では「リアル」や「スーパー」といった境界線はますます曖昧になっていると言えるでしょう。

とは言え、そのわかりやすさ故にこれらの分類を完全に拭い去ることができないのもまた事実。そして、そんな論争の渦中に当然のように巻き込まれている『スーパーロボット大戦』というゲームの存在を無視することはできないのです。

ご存知、大人気シミュレーションRPGシリーズ『スパロボ』でも、かつてこのスーパー・リアルの分類は大きく幅を利かせていました。以前、当サイトでもご紹介致しました「ゲシュペンスト」や「ヒュッケバイン」というロボット達も、分類としてはいわゆるリアル系の出典なのです。

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ということで今回は一転、それらの対になるスーパー系の雄「グルンガスト」を振り返ってみたいと思います。

◆グルンガストの誕生


画像はAmazon.co.jpより

ヒュッケバインがそうであったように、グルンガストもまたスーパーファミコンソフト『第4次スーパーロボット大戦』にて華々しいデビューを飾りました。モビルスーツのようなスマートなシルエットが特徴的であったヒュッケバインに対して、グルンガストは人間のようなフェイスマスクに派手な装飾、剣にビームを備えたゴリゴリのスーパー系ロボットとしてデザインされていました。

頭頂高50m弱と名だたるスーパーロボットにも引けを取らないその体躯。派手派手な必殺技演出のロボットを自分の分身たる主人公キャラクターがパイロットとして乗り込む……。リアル系のヒュッケバインとは真反対のコンセプトながら、これまた『スパロボ』ファンには大きな興奮を持って迎えられたのです。

当時の設定としては、多くのスーパーロボットを抱える日本に負けじと北米のテスラ・ライヒ研究所が開発したゲシュペンストの後継機、というもの。主人公の父親が開発に携わっており、プレイヤーはこのグルンガストを誕生日プレゼントとして貰い受けることとなります。

◆超闘士の異名


グルンガストは、いわゆる可変ロボでもありました。戦闘機形態のウィングガスト、重戦車形態のガストランダーへの変形機構を備えており、状況を選ばないマルチロールファイターとして数多の戦場を駆け回りました。

また、ヒト型のロボット形態でも多様な武器を装備。いわゆるロケットパンチである「ブーストナックル」や、胸部装甲から熱線を発射する「ファイナルビーム」、そして必殺の「計都羅喉剣」(※)といったヒーローロボらしい熱血系の武装の数々。七面六臂の活躍を見せるグルンガストは、まさに「超闘士」の名にふさわしいスーパーロボットだったのです。

※「喉」の漢字は、正しくは左側が「目」です。

◆リアルなスーパーロボットへ


画像はAmazon.co.jpより

そんなグルンガストもまた、シリーズを跨いでスパロボに出演することが増えていきました。αシリーズでは、グルンガストの量産試作型が主人公機として登場。OGシリーズでは、数少ない味方部隊の特機(スーパーロボット)として大活躍したのです。

この他シリーズへの登場をきっかけに、グルンガストの設定もまたヒュッケバイン同様に作り込まれていきます。現在でも続くOGシリーズの基本設定では、グルンガストは試作機となる零式から参式までの4タイプが存在。一見して無茶にも見える変形機構のため装甲材には活性金属の一種であるVG合金を、その巨躯を支えるため関節にはTGCジョイントをそれぞれ採用している……などなど、他シリーズに登場した技術なども取り入れられ、ひとつのスーパーロボットのカテゴリーとして、リアルに作り込まれていきました。

……もはや現代では、スーパー系やリアル系といった分類自体がナンセンスなのかもしれませんね。

◆現代のグルンガスト


画像はAmazon.co.jpより

そして近年ではPS4/PS Vitaソフト『スーパーロボット大戦V』へもゲスト出演。こちらでは“ニコラ・ヴィルヘルム研究所が建造したスーパーロボット”という肩書にはなっているものの、基本設定はそのまま踏襲。OGシリーズから飛び出したグルンガストは、再び他のスパロボ作品へと登場。その活躍の場を、さらに広げていくことになるのです。



タイトル: 「スーパーロボット大戦T」
対応機種: PlayStation 4/Nintendo Switch
ジャンル:シミュレーションRPG
発売日:好評発売中
希望小売価格:通常版 PlayStation 4 8,600円+税
Nintendo Switch 8,600円+税 (両ハードともダウンロード版同価格)
期間限定版 PlayStation 4 12,600円+税
Nintendo Switch 12,600円+税 (両ハードともダウンロード版同価格)
プレイ人数:1人
権利表記
(C)CLAMP・ST/講談社・TMS
(C)サンライズ
(C)ジーベック/1998 NADESICO製作委員会
(C)創通・サンライズ
(C) 東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ
(C)永井豪・石川賢/ダイナミック企画
(C)永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会
(C)BANDAIVISUAL・FlyingDog・GAINAX
(C)松本零士・東急エージェンシー
(C)1998 永井豪・石川賢/ダイナミック企画・「真ゲッターロボ」製作委員会
(C) 2005 AIC・チームダンチェスター/ガンソードパートナーズ
《ひびき》

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2012年からインサイドにてゲームライターとして活動して、はや十数年。ちょっと古参気取りの何でも屋。Game*Sparkやアニメ!アニメ!にもたまに顔が出ます。ゲーム・アニメ以外では、ホビーやガジェット、バーチャルYouTuber業界が専門。お仕事お待ちしております。

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