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ゲーム19XX~20XX第8回:平成の世の終わりをかみしめつつ、昭和最後の年となった1988年のゲームを紹介

まもなく「平成」が終わり「令和」の時代が始まろうとしています。ということで今回は、事実上の「昭和」最後の年となった1988年のゲームを取り上げます。

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スーパーマリオブラザーズ3


発売日:1988年10月23日
機種:ファミリーコンピュータ
販売元:任天堂


『ドラクエIII』とともに、この年のゲームファンを熱狂させた超人気シリーズ第3弾です。こちらも発売当日に電気店やオモチャ屋に行列ができ、累計出荷本数384万本(※2)を記録しました。

操作方法などの基本システムは初代『スーパーマリオ』そのままながら、楽しい新要素がてんこもり。特に話題を集めたのが、さまざまな新マリオの登場で、ハッパのアイテムを取ると耳としっぽが生える「しっぽマリオ」や、タヌキスーツを取ると変身できる「タヌキマリオ」はとってもかわいらしく、マリオの新たな魅力となりました。

各ワールドを双六のように表示したマップ画面の登場も本作からです。全8ワールドからなるステージはこれまで以上にバラエティに富んでいて、ドッスン、テレサ、ワンワンなどの新たな敵キャラクターの登場も話題となりました。パワーアップアイテムが手に入る各種ミニゲームなど仕掛けも満載で、その圧倒的なボリュームと完成度の高さに当時のファンは度肝を抜かれたものです。今プレイしても十分に面白い、傑作中の傑作中です。現在、『Nintendo Switch Online』などで配信中ですので、ぜひ一度体験してみてください。

※2:『2018 CESAゲーム白書』より


画像はWii Uバーチャルコンソールより

スプラッターハウス


発売日:1988年11月
機種:アーケード
販売元:ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)


当時人気を博していたスプラッター映画を題材にした、横スクロールタイプのホラーアクションです。「スプラッターハウス」と呼ばれる異様な館を舞台に、某ホラー映画のキャラクターそっくりの主人公を操って、さまざまなモンスターたちを倒していくというもので、ゲームではまだ珍しかったホラーテイスト満載の内容が話題となりました。

ことにグロテスクなグラフィックや演出は不気味のひとこと。描き込まれたドット絵によるモンスターの造形は秀逸で、敵のクビをナタで吹っ飛ばしたりするなどのえげつないシーンも多く、ヘタなホラー映画よりも「おおっ!」と思わされたものです。また、子供向けとは思えないハードな展開も見どころのひとつになっていて、あまりにショッキングな内容にトラウマになったという人もいることでしょう。チェーンソーを駆使する敵やポルターガイストなど、80年代ホラー映画ネタも多く、ホラーファンなら確実に楽しめます。

ちなみに、現在プレイするならアーケード版を収録したニンテンドースイッチの『ナムコミュージアム』がオススメです。


画像はPCエンジン版です( Playstation Store より)

この年はほかにもさまざまな注目作が登場しています。ファミコンでは映画『フルメタル・ジャケット』のパロディCMが話題を呼んだ傑作ウォーシミュレーション『ファミコンウォーズ』(任天堂)、独特の成長システムが注目を集めた『FF』シリーズ第2弾『ファイナルファンタジーII』(スクウェア:現スクウェア・エニックス)、『ダビスタ』シリーズなどで知られる薗部博之氏が手がけたプロ野球シミュレーション『ベストプレープロ野球』(アスキー)などが大ヒットとなりました。

『ファイナルファンタジーII』(画像はWii Uバーチャルコンソールより)

人気ボードゲームのシリーズ第1作となる『桃太郎電鉄』(ハドソン)、原作マンガの魅力を活かした演出が人気となった『キャプテン翼』(テクモ:現コーエーテクモゲームス)も、この年の発売です。また、歴史シミュレーションの草分けである『信長の野望 全国版』(光栄:現コーエーテクモゲームス)、シリーズ最高傑作と名高い『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』(カプコン)、かわいらしい野菜たちが活躍するパソコン向け人気アドベンチャーの移植作『サラダの国のトマト姫』(ハドソン)といったタイトルも話題となりました。

『桃太郎電鉄』

PCエンジンでは圧巻の背景画像が話題を呼んだアイレムの人気横スクロールシューティング『R-TYPE』を前後編に分けた移植版『R-TYPE I・II』(ハドソン)などがスマッシュヒット。アーケードでは名作シューティングの続編となる『グラディウスII GOFERの野望』(コナミ)、人気アクションゲーム『魔界村』の続編『大魔界村』(カプコン)、はっちゃけたキャラクターたちが登場する異色のアクションゲーム『超絶倫人ベラボーマン』(ナムコ)などが人気を集めました。

『R-TYPE I・II』(画像はWii Uバーチャルコンソールより)

『超絶倫人ベラボーマン』(画像はPCエンジン版です)

10月29日にはセガの新家庭用ゲーム機「メガドライブ」が発売されています。家庭用ゲームとしては初となる16ビットCPUを搭載。ファミコンをはるかに凌駕するスペックを擁していたことからゲーマーの間で話題沸騰となりました。残念ながら日本での人気は今ひとつでしたが、北米での人気は絶大で「Sega Genesis」として発売され累計出荷台数3075万台(※3)を記録しました。

※3:『2018 CESAゲーム白書』より

ご存知のとおり、ミニチュア版の『メガドライブミニ』が2019年9月19日に発売予定となっています。誰もが知る傑作からプレミアものの幻の名作まで、40本ものソフトが収録予定となっていますので、リアルタイムで体験できなかった人も、この機会に触れてみてはいかがでしょうか。

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『ゲーム19XX~20XX』 第1回:GB旋風が吹き荒れた「1989年(平成元年)」を平成の終わりに振り返る
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《仁志睦》
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