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愛され続けるケモノ系ACT『テイルコンチェルト』が20周年! 世界観を共有する新たな展開にも期待大

本日から数えてちょうど20年前あたる1998年4月16日に、プレイステーションソフト『テイルコンチェルト』が発売されました。

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本日から数えてちょうど20年前あたる1998年4月16日に、プレイステーションソフト『テイルコンチェルト』が発売されました。

発売元はバンダイ(現バンダイナムコエンターテインメント)が担当し、開発を行ったのはサイバーコネクト(現サイバーコネクトツー)。サイバーコネクトは、のちに『.hack』シリーズや、「NARUTO -ナルト-」をモチーフとしたアクションなどを多数手がけ、多くのユーザーに知られるようになりますが、デビュー作として生み出したのが本作『テイルコンチェルト』です。


本作の舞台となるのは、浮遊群島から成る国「プレーリー王国」。そこには、5万人の“イヌヒト”と2千人のネコヒトが暮らしており、主人公もイヌヒトのひとり「ワッフル・ライブレッド」。幼なじみであり、またネコヒトの集団「黒猫団」のボスでもある「アリシア・プリス」との関わりを通じて、この世界の謎に迫っていきます。

イヌヒトやネコヒトは、人間に犬や猫の耳を生やした程度ではなく、人と獣の両面を取り入れたキャラクターデザインに。そのため、ゲーム雑誌の記事や広告などでもよく目につき、一部のファンから熱い注目を集めていました。

そんな『テイルコンチェルト』が、本日でとうとう20周年です。この節目となるアニバーサリーを記念し、本作を振り返ると共に、後に繋がった展開などを紹介させていただきます。

◆『テイルコンチェルト』の始まりは、一枚のイラストから



前述の通り、『テイルコンチェルト』はサイバーコネクトの記念すべき第一作目ですが、本作の企画が生まれたきっかけは一枚のイラストでした。それは、ロボに乗ったイヌヒトがネコヒトを捕まえる1シーンを描いており、当時の開発陣は非常に高い関心を示し、その結果、『テイルコンチェルト』の企画としてまとまり、開発がスタートしました。

そのイラストの構図は、『テイルコンチェルト』を構成する軸のひとつとも言える“イヌヒトとネコヒトの追いかけっこ”が如実に表現された一枚だったとのこと。本作における方向性のひとつが、この時点で早くも頭角を現していたことが伺えます。

ケモノ系という可愛らしいキャラクターデザイン、「浮遊大陸」などの壮大ながら親しみやすい世界観、そしてアニメーションを交えた物語など、表現についてのこだわりぶりは徹底されていました。最初の街である「レサーカの街」も3つ作り直し、4つ目でようやく製品版に採用されたほど。現在のサイバーコネクトツーも“こだわり”を強く持つことで知られていますが、デビュー作からその傾向は色濃く出ています。

こうして生み出された本作は、しかし注目度の高さと比べると売り上げは今ひとつ伸びず、日本国内で9万7千本ほど。損益分岐点はしっかり超えていますが、「懐かしくて新しい物語」というキーワードを掲げ、王道中の王道として作られた『テイルコンチェルト』に寄せた開発陣の期待や予想は、満足とまでは言えない結果となりました。

◆『テイルコンチェルト』から生まれた「リトルテイルブロンクス構想」



「ケモノ」や「ロボ」といった要素は、ユーザー全体から見ると最大公約数ではなく、むしろ人を選ぶカテゴリーと言えます。しかし、この『テイルコンチェルト』の結果を踏まえた同社は、「じゃあやめよう」ではなく、更に前へと進む道を選びました。

『テイルコンチェルト』を含めた複数の作品を同じ世界観に据える「リトルテイルブロンクス構想」を立ち上げ、3DSソフト『Solatorobo それからCODAへ』や、福岡県の「消防・防災・安全」のイメージキャラクター「まもるくん」などを生み出し、優しく暖かなリトルテイルブロンクスの世界を広げていきます。

この意欲的な試みは、しかしスムーズに進行したわけではなく、例えば『Solatorobo それからCODAへ』の発売は2010年10月と、『テイルコンチェルト』から数えて12年もの間隔が空いています。ですがこれは、経過する年月に風化することなく、いつでもリトルテイルブロンクス構想を展開できるよう備え続けているという、同社の強い姿勢の現れでもあります。

『Solatorobo それからCODAへ』も残念ながら大きなヒット作とはなりませんでしたが、同社の熱意は衰えることなく、2015年1月に「テイルコンチェルト 新約設定資料集」および「テイルコンチェルトパーフェクトサウンドトラック」を発売。発売から16年以上を経て、新たに関連グッズが登場するのはかなり稀なケースです。

もちろん、作品やシリーズを愛し続けた多くのファンがいるからこそ、こういった展開が続けられるのは間違いありません。開発陣とユーザーの双方が熱意を寄せているからこそ、リトルテイルブロンクス構想の躍進は今もなお続きます。

◆リトルテイルブロンクス構想は、新たな展開へ



そして今年の2月1日に、リトルテイルブロンクス構想が更なる大きな一歩を踏み出しました。サイバーコネクトツーが、次の10年に向けた新戦略「NEXT PLAN」を打ち出し、“戦争×復讐×ケモノ”をテーマに掲げた『戦場のフーガ』を発表。

本作は、戦車を駆使して戦う11人の子ども達が登場するシミュレーションRPGとなっており、もちろんリトルテイルブロンクスシリーズの最新作です。希望と絶望を描く本作は、かなりハードな世界となる模様で、これまでのリトルテイルブロンクス作品とは趣が異なる方向性になるかもしれません。

ちなみに、『戦場のフーガ』と同じタイミングで、「ゴスロリ×復讐×魔女」がテーマの『CECILE-セシル-』、「女学生×復讐×スチームパンク」がテーマの『刀凶百鬼門』も発表。こちらはリトルテイルブロンクスシリーズではないものの、『戦場のフーガ』を含めた3作品は、新プロジェクト「復讐三部作」というくくりでもあります。

『テイルコンチェルト』誕生から20年を経て、リトルテイルブロンクスの最新作であり、復讐三部作のひとつでもある『戦場のフーガ』という、世界観を共通する新たな一作へと繋がりました。『テイルコンチェルト』から始まった、リトルテイルブロンクス構想の新たな歩みにも、ご期待ください。



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