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【プレイレポ】『エルシャダイ』を知らなくても楽しめるの? 『ザ・ロストチャイルド』は伝奇好きに訴える“歯応えあり”な3DダンジョンRPG

今年の5月23日に、角川ゲームスがPS4/PS Vitaソフト『The Lost Child(ザ・ロストチャイルド)』を電撃発表。本作は、2011年に発売された『エルシャダイ』の系譜を継ぐ“神話構想RPG”になると明かされ、大きな注目を集めました。

ソニー PS4
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◆歯応えある戦闘に豊かな戦力増強で立ち向かえ! お気に入りのアストラルは徹底育成がお勧め



RPGの華と言えば、やはり戦闘。一般的な敵とはエンカウント方式で遭遇し、ターン制によるバトルを繰り広げます。隼人は、ガンゴールを使った様々な攻撃を繰り出せますが、戦闘中に溜まるエーテルゲージを消費して使用するため、基本は装備した武器による通常攻撃を行います。装備武器によって攻撃回数などが異なっており、攻撃回数×3などの特性を持つ武器を装備すると隼人の与ダメージは侮れないことに。攻撃ヒット時の効果音も相まって、なかなかの爽快感です。


しかし序盤は装備も乏しく、パートナーのルアもまだ初歩的なスキルしか使えません。そのため、一戦一戦が結構な真剣勝負だったりします。この戦いを大いに助けてくれるのは、敵として現れる数多くの悪魔や堕天使たちです。総称してアストラルと呼ばれる彼らは、ガンゴールで捕縛可能。捕らえて浄化することで、パーティメンバーとして戦闘に参加させられます。


しかもこのアストラルは、戦闘などで入手できるカルマを消費することで、上限こそ決まっているものの成長が可能。意識的にガンゴールを使えば新たなアストラルをどんどんと仲間にできるので、満遍なく育てるのはなかなか大変ですが、絞り込んで成長させると時には隼人以上のダメージソースになることも。また、アストラルはそれぞれスキルを持っているため、回復スキル持ちを加えることで安定性を強化させることもできます。


さらに、最大レベルまで強化したアストラルは、「SIN化」させることで、更に強力な存在に生まれ変わります。「SIN化」するには専用のアイテム必要なうえ、レベルが1に戻ってしまうので再びカルマを費やして成長させなければなりませんが、初期パラメーターが伸びているので最終的にはかなりの戦力アップが期待できます。


ちなみに今回のプレイでは、3回攻撃できるスキルを持つ「ケルベロス」を集中的に育ててみました。属性の相性などはあるものの、ダメージソースとして非常に頼もしい存在に成長。邪神との戦いでも大いに頼らせていただきました。ダンジョン攻略中は、隼人たちはもちろん仲間のアストラルたちもずっとビジュアルが表示されているので、使い続けていると段々愛着が湧き、個性的な見た目も名馴染んできます。数こそ決まっていますが、戦闘中の入れ替えも可能なので、気に入ったアストラルを長く使い続けてみるのも一興です。


またアストラルは、手持ちスキルの消失と引き換えに、他のアストラルが持つスキルを継承することもできます。スキルは、初期に持っているものだけでなく、戦闘中に閃くこともあるので、頻繁に活躍させてスキルを獲得し、使いにくいスキルと引き換えに継承すれば、更なる強さを身に付けたあなただけのアストラルにすることも!? 育成面のやり応えもばっちりです。

◆伝奇モノ、シチュエーション、戦闘、育成などなど、美味しいトコどりの『ザ・ロストチャイルド』



プレイ時間では約8時間ほど、物語の進行状況的には2柱目の邪神を倒すところまでプレイしてみました。ストーリーは、後々に繋がりそうな伏線こそ貼られますが、基本的には理解しやすく、先が気になる展開が続きます。各施設の店主なども個性的な人物が多く、会話に単調さはありません。日本の日常に潜む天使と悪魔、堕天使の三つ巴というシチュエーションに心惹かれる方ならば特にお勧めです。


『エルシャダイ』との関連性については、少なくとも今回プレイした範囲では、『エルシャダイ』を知らないせいで戸惑ったという場面はありません。知っていればより深く楽しめる部分もあるかと思いますが、関連性を考えず『ザ・ロストチャイルド』単体だけでも充分楽しめるように感じました。また、伝奇モノの色合いが濃いものの、伝奇系の専門的な用語が飛び交うわけではなく、シチュエーションや設定、世界観の味付けなどがメインなので、伝奇モノに詳しくない方でも問題ないように思います。むろん、相性が合えば更に楽しめることでしょう。


ゲーム性の中心となるRPG面は、戦闘に緊張感があり、しかし育成を積み重ねることで着実に乗り越えられるバランスになっています。強化手段が複数用意されているので、自分なりの対処法で立ち向かえるのも、本作の魅力のひとつと言えます。隼人とルアのステータス成長は任意で選ぶことができ、行動速度を飛び抜けさせたり、ルアを武闘派にするといった育成も可能。ルアの装備武器には複数の敵を同時に攻撃できるものもあったので、ルアの物理攻撃を伸ばす選択肢も、意外とアリな気がします。

やられた仲間を復帰させる浄化やHPを回復するためのスキル使用など、非戦闘時のUIに関してはボタンを押す回数がやや多いように感じましたが、レイヤー内の移動や戦闘中の操作については特に不満もなく、サクサクと探索を楽しめます。戦闘のバランスも、あくまで遊んだ範囲での実感となりますが、やや厳しめながらも育成すれば楽になる感触でした。


入手したリソースやアストラルを駆使し、どのように戦力を強化するのか。また、隼人やルアの育成でどのような戦い方に繋げるか。様々な要素を組み合わせて臨む戦闘は、特異な派手さこそないものの、ダンジョンRPGに必要充分な魅力を備えており、自分だけのパーティ作りに没頭できる楽しさが盛り込まれています。


天使と悪魔、また独自の考えを持つ堕天使による三つ巴により展開する物語と、歯応えのあるダンジョン探索が心地よく融合した『ザ・ロストチャイルド』。PS4版とPS Vita版が同時にリリースされるので、ゲーム内の育成スタイルを決める前に、腰を据えて大画面を楽しむか、携帯していつでも育成に励むか、まずはプレイスタイルの選択から始めてみましょう。

『The Lost Child(ザ・ロストチャイルド)』は2017年8月24日発売予定。パッケージ版の価格は6,800円(税抜)、ダウンロード版は5,800円(税抜)、またエルシャダイのボーナストラックも入った豪華23曲のデジタルプレミアムサウンド付 デジタル限定版は7,300円(税抜)です。

(C)2017 KADOKAWA GAMES
《臥待 弦》
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