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『ぷよぷよ』のプロスポーツ化を目指すクローンゲーム『Magical Stone』資金源の一部はRMTだった

『Magical Stone』に関する一連の流れは、ネットの一部で大きな話題を呼ぶ形なっています。そんな本作に関する経緯を、発表から現時点まで順を追ってまとめてみました。

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『ぷよぷよ』のプロスポーツ化を目指すクローンゲーム『Magical Stone』資金源の一部はRMTだった
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先日配信された、GameFactoryのPC向け落ち物パズルゲーム『Magical Stone β版』。本作はゲームを競技として捉え、腕前を競う選手たちの試合を披露し、それを見守る観客たちが勝負の行く末を応援するという、一般的なスポーツのように楽しむ「e-Sports」化を目指す、対戦に特化した一作です。

『Magical Stone』の基本ルールは、落下する「オーブ」を操作し、同色のものが4つ以上繋がることで消去。そして消えたオーブの数や連鎖(コンボ)に応じて、対戦相手に攻撃を仕掛けていく、といったシステムになっています。この説明だけでピンと来たパズルゲーム好きの方もいることと思いますが、基本的なルール面に関しては『ぷよぷよ』と非常によく似ています。



基本ルールのみとはいえ、なぜここまで似ているのか。そんな疑問を持つ方も多いことと思いますが、本作のβ版配信を発表したれそ氏の発言から汲み取るに、「似ている」のではなく「似せている」、むしろ「『ぷよぷよ』である必要があった」と考えることができます。

自身も『ぷよぷよ』の有名プレイヤーとして知られているれそ氏は、先日行われた「ぷよぷよ統一王座戦」配信の締めくくりとして『Magical Stone』を発表し、その際に『Magical Stone』が生まれた経緯を語っています。

経緯説明にて思いの丈やその後の制作方針などが明らかとなり、その後β版のリリースを開始。この動きに合わせ、本作を支持する方や倫理観を問う声などが上がり、賛否両論が渦巻きます。そしてこのたび新たに、れそ氏が自身のTwitterアカウントにて、RMT(リアルマネートレード)に携わり利益を上げていたこと、その利益を『Magical Stone』の開発・運営の一部に充てていたことを自ら説明しました。

本作『Magical Stone』に関する一連の流れは、いくつかのポイントから、ネットの一部で大きな話題を呼ぶ形なっています。そんな本作に関する経緯を、発表から現時点まで順を追ってまとめてみました。

◆『Magical Stone』発表と開発の経緯


『Magical Stone』開発の発端は、『ぷよぷよ』のプロスポーツ化を目指す動きと、それに伴うセガと『ぷよぷよ』ユーザーのすれ違いにあります。

『ぷよぷよ』のユーザーコミュニティーでは、競技性の確立などを目的とした「日本ぷよ連盟」が約4年前に発足され、その活動に賛同したれそ氏も参加を表明。そして『ぷよぷよ』の大会運営などが行われてきましたが、基本無料ながらもサービスやDLCなどで継続的な収益を出し続け、その収益の一部で賞金付き大会を行っている海外のe-Sport文化に触れたことをきっかけに、彼らは「同じ仕組みで『ぷよぷよ』をプロスポーツ化できるのでは」と考えます。

ところが、当時のみならず現時点でも『ぷよぷよ』の権利を持つセガが、本シリーズのプロスポーツ化を目指す大きな動きを起こさないため、それならば「僕たちコミュニティの人間が開発させてもらおう」と決意し、“プラットフォームの統一”と“競技性の再確立”を軸にすえて動き出します。

この実現のためにれそ氏は、まずセガの法人窓口を介して連絡を入れました。そして『ぷよぷよ』のプロスポーツ化を目指すため、新たな『ぷよぷよ』の開発をオフィシャルにやらせて欲しいと伝え、「ライセンスの貸し出しやジョイントベンチャーの設立など、どんな形態でも構わない」と打診します。

しかしながら、ブランド価値の保持を重視したセガ側の回答は「NO」。ただし、「法の下に許されており、ストーリーやキャラクター、商標などを侵さない範囲でご自由にどうぞ」といった発言もあったと、れそ氏は語りました。


『ぷよぷよ』が持つゲームの対戦ルール自体に著作権はありません。これは、れそ氏とやり取りをした担当の方も口にしており、また前述の安高氏も「“アイデア”であって、“表現”ではないと言うべきでしょう。したがって、著作権の保護対象ではありません」との見解を述べています。

もちろんこれは、あくまでルール部分の話。オフィシャルの認可はなく、お馴染みのキャラクターも使えず、無論『ぷよぷよ』の名を冠することもできません。『ぷよぷよ』のプロスポーツ化を目指した動きは、ここで大きな分岐点に立つこととなりました。

「ぷよラーのみんなにこの企画を喜んでもらえなければ、この企画は誰のためでもなくなってしまう」と、れそ氏は悩みます。ですが、コミュニティを牽引するスタープレイヤーは賛同や応援を口にし、共同創業者は「ライセンス使用料を払わなくていいんですから、その分ありったけの予算をつっこんで最高のゲームを作り、コミュニティの底力を見せてやりましょう」と支持。

こうした声に支えられ、『Magical Stone』の企画・開発が昨年3月にスタートしたとのことです。『ぷよぷよ』のオフィシャルを得ることはできなかったものの、それでもなお『ぷよぷよ』が持つ楽しさ、競技性の高さをプロスポーツ化したい想いがあるからこそ、法的に問題がないとの認識を踏まえた上で、『ぷよぷよ』の基本ルール踏襲に踏み出したものと思われます。

コミュニティーへの恩返しのため、そしてプロスポーツ化を実現させるべく動き出したこのプロジェクト。まずはβ版のリリースへとこぎ着けましたが、目的達成のためにはまだまだ超えるべきハードルが存在します。まずは正式リリースと継続的な収益、そして大会の定期的な実施など、容易な道のりではありません。

◆『Magical Stone』リリース後の反応


こうしてリリースを迎えた『Magical Stone』ですが、類似性を指摘する声や論議などがネット上の一部で交わされています。一例として、著作権そのものを丁寧に解説した上で「私は、『Magical Stone』はぷよぷよの著作権を侵害するものではないと考えています」と、弁理士の安高史朗氏が「IPFbiz」にて述べ、本題に対するひとつのアプローチを行っています。

著作権も無論重要ですが、仮に法的なラインをクリアしていたとしても、ここまでゲーム性が似ているのはモラルやマナーの面でどうなのか、といった声も見受けられます。ゲーム業界に限らず様々な世界で「パクリ」や「模倣」は存在しますし、受け手側からは避けられたり時には嫌悪されることも少なくありません。

ちなみに『Magical Stone』の全体的な見た目は、『ぷよぷよ』とは大きくかけ離れています。当然『ぷよぷよ』でお馴染みのキャラクターも一切出てきません。類似点はあくまで、基本的なルール部分や、それによって得られるプレイ感覚といった面のみです。

しかし逆を言えば、それこそがゲームの核となるものなので、著作権上問題がないとしても、全てのゲームファンがすんなりと「問題なし」と思える状態とは言い切れません。こちらもあくまで一例ですが、Twitterにて「Magical Stone」を検索してみると、本作に否定的な立ち位置の発言も目立ちます。そして否定側の意見には、著作権の問題のみならず、れそ氏が「RMT」事業を行っていると言う話題も織り交ぜられていました。

次ページ:RMTの利益が開発・運営の一部に

《臥待 弦(ふしまち ゆずる)》

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