人生にゲームをプラスするメディア

【特集】『ナルティメットストーム4』プロデューサーインタビュー “新ハードだから実現できた”魅力とは?シリーズの今後にも迫る

漫画を原作としたTVアニメ「NARUTO-ナルト- 疾風伝」をモチーフとし、その世界観や作中で繰り広げられる忍術を駆使した激しいバトルをゲーム上で再現し続けてきた『ナルティメットストーム』シリーズ。

ソニー PS4
【特集】『ナルティメットストーム4』プロデューサーインタビュー “新ハードだから実現できた”魅力とは?シリーズの今後にも迫る
  • 【特集】『ナルティメットストーム4』プロデューサーインタビュー “新ハードだから実現できた”魅力とは?シリーズの今後にも迫る
  • 【特集】『ナルティメットストーム4』プロデューサーインタビュー “新ハードだから実現できた”魅力とは?シリーズの今後にも迫る
  • 【特集】『ナルティメットストーム4』プロデューサーインタビュー “新ハードだから実現できた”魅力とは?シリーズの今後にも迫る
  • 【特集】『ナルティメットストーム4』プロデューサーインタビュー “新ハードだから実現できた”魅力とは?シリーズの今後にも迫る
  • 【特集】『ナルティメットストーム4』プロデューサーインタビュー “新ハードだから実現できた”魅力とは?シリーズの今後にも迫る
漫画を原作としたTVアニメ「NARUTO-ナルト- 疾風伝」をモチーフとし、その世界観や作中で繰り広げられる忍術を駆使した激しいバトルをゲーム上で再現し続けてきた『ナルティメットストーム』シリーズ。

これまでPS3やXbox 360で展開されてきましたが、最新作となる『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』ではPS4専用タイトルとなりました。(海外ではXbox One版も用意)

新世代のハード性能で描かれる新たな『ナルティメットストーム』に、シリーズファンだけでなく多くのユーザーが、どのような一作になるのか、如何なる進化を遂げるのかと、高い関心が寄せられています。

期待高まる注目の中、映像や新要素などが明かされ始めると、その“超アニメ表現”に驚き、そして喜ぶ声がネット上などで数多く上がりました。滑らかな表現、小気味よいアクションに“リーダーチェンジ”が加わり生み出される更なるコンボ、そして迫力満点の多彩な忍術などが、映像や画像の形で能弁に語られます。


そして、満を持したプレイアブル出展も展開。「東京ゲームショウ 2015」でも、手ごたえたっぷりの試遊プレイが披露されました。こちらのプレイレポートも別途まとめさせていただいたので、よければそちらも合わせてご覧ください。

そんな『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』のプロデュースを担当している中河美穂氏にインタビューを行い、現在の心境や今語ることができる本作の魅力、そして『ナルティメットストーム』シリーズの今後に関して伺いました。

◆PS4にシリーズ初進出! その魅力から今後の展開まで




──本日はお忙しい中、ありがとうございます。

中河氏:制作プロデューサー中河です。よろしくお願いします。

──発売まで、まだまだ気が抜けないこととは思いますが、先月発売日も決定し、こうして東京ゲームショウへのプレイアブル出展も果たしました。ここまでたどり着いた、今の率直なお気持ちを教えてください。

中河氏:ここに来るまで、PS4のスペックに合わせてどのような進化をさせるべきか、チーム内でもずっと考えてきました。こうして出来上がりつつある本作を、(東京ゲームショウで)初めて遊ばれる方、またこれまでシリーズ作をプレイしてくれた人に、楽しんでいただけるというのは本当に嬉しいですね。発売日も、今から待ち遠しいばかりです。

──前作、前々作のようなマルチではなく、またシリーズにとっては初となるPS4進出となりますが、PS4だからこそ実現できた『ナルティメットストーム4』と考えてよろしいのでしょうか。


中河氏:前作までPS3でリリースしており、そのため開発当初はPS3も含めたマルチ展開のプランも話に上がらなかったわけではないのですが、これから国内外でPS4が盛り上がっていくことを考え、そのスペックを生かした最高の「NARUTO-ナルト-」体験をどうしたら味わってもらえるかと思案した結果、PS4に注力させていただきました。

──マルチではなくPS4のみに絞ったことで、より次元の高い体験を提供しようと判断されたんですね。

中河氏:(作品を重ねるごとに)これまで進化してきた『ナルティメットストーム』シリーズに対して、今のユーザーさんが期待しているものは何かと考えたら、やはりPS4での最新作かなと考えました。

──PS4でリリースする、という点に関して、現場のモチベーションはいかがでしたか?

中河氏:むしろサイバーコネクトツーさんの方から「PS4で行きましょう!」というご提案をいただいたほどです。そして一緒に検討を進め、今の方向性に決定しました。サイバーコネクトツーさんはやはりクオリティにこだわられる方々なので、「PS4でかっこいいものを作ろう」という高いモチベーションを感じています。

──さきほど遊ばせていただきましたが、動きの滑らかさや爽快感はもちろんですが、演出を含めた迫力も段違いですね。


中河氏:そこもPS4だから実現できた部分でもありますね。エフェクトなどの表現もPS3とは段違いですし。フリーバトルのステージ一つを取っても、今までと違うリッチ感をどのようにして出していくかと考えながら新しく調整をさせていただきました。

あと本作では、キャラクターの表情がものすごくリアルに動くようになっているんです。PVなどでも出させていただいているんですが、目や口の動きがまさにアニメさながらな出来栄えとなっています。かなりダイナミックにさせていただきました。

──細かいところまで手作業で調整されているんですね。そのこだわりぶりには頭が下がります。

中河氏:サイバーコネクトツーさんですからね。そこはやっぱり(笑)。

──「リーダーチェンジ」をはじめ、数多くの新要素が用意されていますが、これらはサイバーコネクトツーさんの方からご提案されたんですか?

中河氏:要素によってそれぞれですね。サイバーコネクトツーさんから「今回のスペックならばこういうものができます」とご提案していただいたものもあれば、弊社から「PS4ならではの要素を盛り込んでいきたい」と打診したものもあります。お互いに意見を出し合ってやっていた部分も多いですね。

──お互いに高めていった結果が『ナルティメットストーム4』なんですね。

中河氏:同じ目標に向かって切磋琢磨するような形で制作が進んでいきました。

──今回のプレイアブルでバトル面の魅力を味わうことができましたが、こちらも気になるストーリー面に関して教えていただけますか?

中河氏:前作『3』から続くナンバリングの作品になりますので、その続きとして遊べるような形になっています。本作のストーリーに関しては少なくとも今アニメでやっている部分は確実に入りますので、続報を楽しみにお待ちいただければと思います。

──では、対戦して楽しいはもちろんのこと、ひとりで楽しんでも「NARUTO-ナルト-」の世界をたっぷり楽しめる、と。

中河氏:はい、堪能していただけます。また難易度に関しても、アクションゲームが好きな人、そして普段そんなにゲームを遊ばない「NARUTO-ナルト-」ファンの人、そのどちらにも満足してもらえるように調整しています。

──より幅広く遊んでもらえるような一作になっているんですね。気が早いかと思いますが、漫画原作の連載も終わっているだけに、『ナルティメットストーム4』から更に先の展開も気になります。本シリーズの今後に関して、どのようにお考えでしょうか。


中河氏:正直なお話、今は今後のことよりも『ナルティメットストーム4』の開発に集中しています。ですが「NARUTO-ナルト-」そのものは、原作が終了した後も劇場版が上映されましたし、短期集中連載も行われました。「NARUTO新時代開幕プロジェクト」として更なる展開を迎えているので、“連載は終わっても「NARUTO-ナルト-」の世界が終わったわけではない”と考えています。

──おお!

中河氏:本当に全力投球しているので、先のことはまだ考えておりませんが、もっと広がりを見せていくのではと思っています。

──嬉しい発表が届くことを願っています。それでは最後となりますが、本作を待ち望む方々に向けたメッセージをお願いします。

中河氏:『ナルティメットストーム4』はシリーズ初のPS4発売となります。シリーズ最高傑作をお届けすべく、開発一同が全力で制作に当たっていますので、来年2月までまだ少し間はありますが、ぜひ楽しみに待っていていただければと思います。よろしくお願いします!

──ありがとうございました!

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4』は2016年2月4日発売予定。価格は7,600円(税抜)です。

(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
(C)劇場版NARUTO製作委員会2014
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ソニー アクセスランキング

  1. 『モンハンワールド:アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと

    『モンハンワールド:アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと

  2. 尖りすぎた名作はなぜ今、リロードされたのか? 『END OF ETERNITY 4K/HD EDITION』のキーマンを直撃【インタビュー】

    尖りすぎた名作はなぜ今、リロードされたのか? 『END OF ETERNITY 4K/HD EDITION』のキーマンを直撃【インタビュー】

  3. 『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート

    『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート

  4. 【CEDEC 2016】『FF15』開発の裏側...スクエニ独自の技術が作り出すリアルな世界

  5. 『バイオハザード RE:2』あるある10選!誰もがアイテムのやりくりに悩みタイラントで遊ぶ!?

  6. 『Fall Guys』ガチで勝ちたいあなたにおくる12のテクニック!ショートカットやID表示で差をつけよう

  7. 『原神』稲妻には“自力で”行けるのか?ガイアやボートを駆使し、大海原を進んでみた

  8. 「七つの大罪」はもう古い!?『原神』新キャラたちの元ネタとなった“オタクの新教養”

  9. 『原神』が誇るアダルトな通常エネミー「雷蛍術師」を生物誌でじっくり観察! のぞき魔と言われながら“ガン見”する背徳感に浸る…

  10. 「エルシャダイを10年間笑ってた方へ」という開発者のメッセージにホロリ…「悪名は無名に勝る」という言葉が染みる

アクセスランキングをもっと見る