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【レポート】次回作で完結の『BLAZBLUE』、その最新作の魅力とは

本稿では、2011年に発売された『CONTINUUM SHIFT EXTEND』ぶりに家庭用版『BLAZBLUE』をプレイした筆者が、PS4版『BBCPEX』のプレイレポートをお届けします。

ソニー PS4
【レポート】次回作で完結の『BLAZBLUE』、その最新作の魅力とは
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4月16日にアークシステムワークスの格闘ゲーム『BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA EXTEND-』(以下、BBCPEX)が発売されました。『BLAZBLUE』シリーズは2008年から始まり、最新作である本作は、『CALAMITY TRIGGER』『CONTINUUM SHIFT』に続くナンバリング最新作『CHRONOPHANTASMA』の集大成です。


“集大成”という意味では、ノベル「フェイズ0」とコミック「リミックスハート」の物語や、2013年10月より放送されたTVアニメ版の制作会社「フッズエンタテインメント」が手掛けた複数のアニメパートの他、「Production I.G」が制作した本作だけの未公開アニメーションも新録。“総合エンターテイメント”である『BLAZBLUE』シリーズの集大成とも言える作品です。



本稿では、2011年に発売された『CONTINUUM SHIFT EXTEND』ぶりに家庭用版『BLAZBLUE』をプレイした筆者が、PS4版『BBCPEX』のプレイレポートをお届けします。

◆次回作へと続くラスト




筆者が『BLAZBLUE』と出会ったのは、稼動して数ヶ月が経過したゲームセンターでした。特に目的もなくゲームセンターを歩いていると、背中が丸見えのキャラクター「ノエル=ヴァーミリオン」が華麗に舞っている筐体が目に入り、思わず凝視してしまいました。ノエルは様々なフェティシズムが詰まったデザインをしているだけではなく、「なんだかよく分からないけど、とりあえず光っていて素早い」という、パッと見のインパクトが大きいキャラクターです。
他のキャラクターにも同様の事が言え、その頃から既に本作のキャラクターたちの完成度は高く、ゲームシステムではなく“全体的な世界観”に魅了されたユーザーも多く居た事でしょう。



『BBCPEX』では、そんな世界観を濃密に収録。充実した用語集はもちろんのこと、次回作に繋がる重要なワンシーンを本編ストーリーに追加。ご存知の方も多いとは思いますが、“ラグナの物語”は次回作で完結を迎えますので、『BLAZBLUE』のストーリーを追うものにとってそれは、非常に重要なシーンだと言えます。



そのメインストーリーだけでもトータルで30時間のボリュームがあり、サブ・ギャグストーリーなどを含めると40時間程度に。実際に全てプレイしましたが、『CHRONOPHANTASMA』からルートが整理されており、従来の「キャラクター視点から多角的に物語を語る」ルート構造から、「組織の視点で物語を語る」ルート構造に変更。派生作品『XBLAZE CODE:EMBRYO』で培われた演出も活きており、「『BLAZBLUE』のストーリーモードってこんなに面白かったっけ?」と思えるほどいいテンポ感が向上しています。



また同じ演出面で注目なのが、キャスト陣のフルボイスによる演技です。ストーリーモードはADV形式ですので、ついついキャラクターのボイスを聞く前にボタンを押してしまいがちですが、テキストからは読み取れない膨大な情報が“演技”としてボイスには含まれており、本作の物語をより鮮明にしていました。
そして忘れてはいけないのが、新キャラクター「セリカ=A=マーキュリー」です。彼女は非常にいいキャラクターで、近年稀に見る王道ヒロイン。一歩間違えば「ウザイお姫様キャラ」になってしまいますが、そこの調整も絶妙です。今回特に絡むことになるラグナ君も彼女のおかげで、主人公5年目(家庭用版『CHRONOPHANTASMA』発売時点)にして「戦う理由」を見つけることができました。

■追加ストーリーにも注目



本編ストーリーの最後に追加されたシーンはネタバレになるため割愛しますが、新たに追加されたエクステンドストーリー「ココノエ編」「カグラ編」「バレット編」で明かされる真実も必見。ロイが「アラクネ」になってしまった経緯はもちろんのこと、あのキャラクターの過去も……これ以上は実際にプレイして確認してみてください。

また一部では“本編”とも言われているギャグシナリオのクオリティもキレッキレで、本編とのギャップがたまりません。

■今からストーリーに追いつけるのか



「『BLAZBLUE』に興味はあるけど、今からでも楽しめるの?」という方もいらっしゃる事でしょう。そういう視点で『BBCPEX』を見ると、まったくの未経験者は難しいと感じました。ナゴとギィの吹き替えで面白おかしくアレンジされた『CALAMITY TRIGGER』『CONTINUUM SHIFT』の総集編、デフォルメされたキャラクター達がコミカルに世界観や舞台設定を紹介してくれる「もっと教えて!ライチ先生」も収録されていますが、いずれも“振り返る”程度ですので、『CALAMITY TRIGGER』のストーリーも網羅できる『CONTINUUM SHIFT EXTEND』から始めるのがオススメ。


駆け足とはなりますが、TVアニメ『BLAZBLUE ALTER MEMORY』では『CONTINUUM SHIFT』の最後まで描かれますので、全話1,663円で視聴できるニコニコ動画などを使うのもいいかもしれません。

◆総プレイアブルキャラスター数は28体に




2013年に発売したPS3版『CHRONOPHANTASMA』では「ユウキ=テルミ」「ココノエ」がDLCとして販売されましたが、『BBCPEX』ではそれらにプラスして、初のプレイアブル化となる「セリカ=A=マーキュリー」と、今回から復活を果たした「Λ-No.11-(ラムダ)」を追加。総プレイアブルキャラスター数は28体となり、アーケード版の最新バージョンであるVer2.0と同等のゲームバランスで対戦を行う事ができます。



特にセリカは使いやすいキャラクターで、初心者でも安心してコンボをつなげる事ができます。また唯一の回復効果のある技も魅力的ですね。

◆PS4/Xbox One対応と充実のゲームモード




既に次世代機が発売して一年以上経ちましたが、まだまだPS3/Xbox 360を繋ぎ直してゲームをすることがあります。ですので、個人的にもっとも大きいポイントはPS4/Xbox Oneへの対応でした。Wii U以外の次世代機は互換機能がありませんので、メーカーが同じでも、実施PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii Uという5ハードでゲームがバラバラに出ているのが現状。切り替えが面倒なだけではなく、「新作をPS3/Xbox 360で遊びたくない」というのが一ユーザーとしての本音です。



本作ではグラフィックスの違いをそれ程感じませんでしたが、ロード時間や処理落ちに関してはパフォーマンスが向上。そのため対戦からの再戦がスピーディーで、基本システムを学ぶ「チュートリアルモード」、自由に練習できる「トレーニングモード」、各キャラクターのコンボに挑める「チャレンジモード」といった各種モードを快適にプレイすることができます。また、オフラインモードでもリプレイデータの保存が可能になり、プレイヤーマッチに「マイルーム」機能が追加されるなど、より快適に対戦するための要素も追加されました。



なお、今回はホリの「BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA EXTEND 対応スティック for PlayStation4 / PlayStation3」を使用しました。ソフトと同時発売したオリジナルデザインのアーケードコントローラーで、特典としてゲーム内アイテム「アーケードコントローラーアイテムセット」のプロダクトコードを封入。「連射機能」「スティック機能切替スイッチ」「ハードウェア切替機能」を搭載しており、価格は10,584円(税込)です。レバーとボタンはホリ製で、他のPS4対応コントローラーと比べると安価。サイズがコンパクトなためは魅力的ですね。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

筆者にとっては約3年ぶりとなる家庭用版『BLAZBLUE』でしたが、適度に対戦して物語を楽しむ身としては非常に濃密な作品でした。特に「次回作の前に一度物語りを整理したい」と思っていたため満足度は高く、「いよいよ終わってしまうのか」と寂しい気持ちに。

次回作がいつ、どのような形で我々の目の前に現れるのかは定かではありませんが、『BBCPEX』は間違いなく、そこへ繋がる重要な作品だと言えます。
《栗本 浩大》

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