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【E3 2014】『ウィッチャ-3』開発元CD Projekt REDインタビュー 「ユーザーに公平でありたい」

『ウィッチャ-3 ワイルドハント』の開発元であるポーランドのデベロッパーCD Projekt REDに短い時間ならインタビューを実施し、『ウィッチャ-3』のさらなるディテールやGOG.comの運営でも知られる同社の考えを色々聞いてきました。

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Jose Teixeira氏(左)とGrzegorz Mocarski氏(右)

E3 2014では、Microsoftメディアブリーフィング上でのライブデモをはじめ、大々的にプレゼンスしていたアクションRPG最新作『The Witcher 3: Wild Hunt(ウィッチャ-3 ワイルドハント)』。先のクローズドデモプレビューでもお伝えしている通り、2015年2月のリリースに向け、PCと次世代コンソール専用タイトルにふさわしい出来に仕上がっているのが実感できました。

Game*Sparkとインサイドでは、開発元であるポーランドのデベロッパーCD Projekt REDに短い時間ながらインタビューを実施し、『ウィッチャ-3』のさらなるディテールやGOG.comの運営でも知られる同社の考えを色々聞いてきました。

質問に答えてくれたのは、シニアVFXアーティストJose Teixeira氏と、リードゲームプログラマーのGrezegorz Mocarski氏です。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆


――『The Witcher 3: Wild Hunt』の発売日が遂に決まりました。E3 2013での展示から、どのような進捗があったでしょうか?

Jose Teixeira: 大きな進歩がありました。まずゲーム世界全体の密度が濃くなり、訪問、探索できるロケーションが増えました。またグラフィックについても、全てのレンダリング、ビジュアル、マテリアル、スキーム、アニメーションなどが向上しています。新しい技術もあります。物理ベースのシェーダーによって金属、布、木などの素材を大変リアルに表現できるようになったのです。もちろんストーリーも作りこまれました。ゲームは間もなく完成予定で、昨年に比べてたくさんのコンテンツが増えて、色々な事が実現していますよ。

Grzegorz Mocarski: 今はオープンワールドの側面に取り組んでいます。ゲームを購入したプレイヤーが問題なく遊べるよう、毎日たくさんの改良を重ねていて、全体としても良い内容になってきています。

――これ以上の延期はないということですね。

Jose Teixeira: もちろんです。


――今回のプレゼンテーション中だけでも、個性的なモンスターがたくさん見られました。『ウィッチャ-3』には何種類くらいのモンスターが存在するのでしょうか?

Jose Teixeira: 80種類くらい存在すると思います。それぞれ全く容姿が異なり、特技と弱点を備えています。中には日中と夜で強さが変化するもの、地形の影響を受けるものなど多彩です。モンスターと戦う時は、“Beastiary”と呼ばれるインゲームデータベースを調べれば、どのようにしたら倒せるかを知ることができるでしょう。


――今作におけるトリスや新たな女性キャラクターについて教えてください。

Jose Teixeira: 『ウィッチャ-3』では三人の主要な女性キャラクターが登場します。Triss、Ciri、そしてYenneferです。Triss以外の二人も小説や過去作に何らかの形で登場していて、実際に会えるのは今作が初めてです。彼女たちは主人公のゲラルトにとって大変重要な存在です。ストーリーのネタバレになってしまうため、これ以上はお話できません。

――今作でも恋愛要素は健在でしょうか?

Jose Teixeira: 『ウィッチャ-3』のストーリーはとても興味深く、知的に作られていて、恋愛も単なるおまけではなくシリアスに描かれます。キャラクター同士の会話や触れ合いは自然な形で起こり、まるで普段の会話のようにリアルです。女性キャラクターとの関係においても、いくつかの選択肢が設けられていて、プレイヤーの選択が後のゲーム展開に影響を及ぼすのです。


クローズドデモでは、Ciriが関わるクエストの一つを見ることができた。

――『The Witcher 3: Wild Hunt』の開発で最も難しかった点は。

Grzegorz Mocarski: おそらく、ゲーム全体をオープンワールドにするというのが最も困難でした。オープンワールドでは、プレイヤーがやれることを十分に詰め込まなければなりません。メインクエストを進める以外にも、サブクエストをやったり、闘技場に行ったり、あるいは単にモンスターハンティングをしたりと、全てのことがうまく同時に働くようにする必要がありました。

――新規プレイヤーは、前作『ウィッチャ-』や『ウィッチャ-2』をプレイしていなくても、『ウィッチャ-3』を楽しめますか?

Jose Teixeira: もちろんです。『ウィッチャ-3』のゲーム導入部では、とても賢い方法で、新規プレイヤーに対して登場キャラクターや過去に起こった出来事を紹介しています。それでいて、前作を遊んだ既存プレイヤーがチュートリアルのように感じることもありません。


メディアキットとして配布されていたゲラルトの名刺。

――『ウィッチャ-』シリーズでDRM非搭載を貫き、DLCやアップデートもすべて無料で提供しているCD Projekt REDとGOG.comの姿勢は、ユーザーから多大な支持を得ています。実は最近、海外のゲーミングフォーラムやRedditでも賞賛の声をよく目にします。ほとんどの大手パブリッシャーがDLCやシーズンパスを有料で提供している中で、なぜこうしたやり方が可能なのか、経営方針や理念を教えていただけませんか。

Grzegorz Mocarski: まず先に考えるべきことは、メーカーとファン両方が幸せになれる製品を送り届けることです。我々がファンをリスペクトすることでファンも我々をリスペクトしてくれると信じています。最も重要なのは、もし製品を提供するのであれば、最高の品質になるように、制限を設けず出来る限りのことをします。

Jose Teixeira: 宣伝文句のように聞こえてしまうかもしれませんが、本作は根っからのRPGファンの手によって作られています。私達は、ずっと遊んでいるくらい本当にRPGが好きなんです! だから、もしプレイヤーに何かを届けるなら、私達自身が欲しいと思うものにしたいし、彼らに対して公平でありたい。それが(DLCやDRMの)ポリシーがある理由です。メーカーとプレイヤー、両方にとって良いことです。

――では、『ウィッチャ-3』のDLCも無料になるのでしょうか?

Jose Teixeira: 今のところDLCの提供予定は決まっていません。計画が決まり次第、詳細を話します。

――プラットフォーム別の限定コンテンツなども用意しないということですが、その理由を教えてください。

Jose Teixeira: 全てのプレイヤーが私達の望むとおりに遊べる機会を得られるようにしたいからです。限定バージョンを出すといった特別な契約は誰とも結んでいません。プレイヤー全員に同じゲーム体験を提供したいから。先ほども説明したように、プレイヤーに公平な機会を与えて、開発者である私達と同じようにゲームを楽しんでもらいたいのです。


――最後に日本のゲーマーにメッセージをお願いします。

Jose Teixeira: いつもと違う体験ができるので、ぜひ『ウィッチャ-3』をプレイしてみるべきです。国によってRPGの作風が違うのはとても興味深いです。日本のRPGは素晴らしいですし、米国にも優れたRPGがあります。私達CD Projekt REDは、北欧、スラブ、ケルトからインスピレーションを得たさらに違ったスタイルです。ストーリーもとても良くてゲーマーに楽しんでもらえると考えています。

――分かりました。本日はありがとうございました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

余談ですが、インタビュー後、最も好きなクラシックRPG作品は何かと訪ねてみたところ、二人は悩んだ挙句、『ファイナルファンタジーVII』だと答えてくれました。

『ウィッチャ-3 ワイルドハント』は、PC/Xbox One/PS4を対象に、欧米で2015年2月24日にリリース予定です。海外版パッケージ特典情報はこちら。E3プレビュー記事はこちらをご覧ください。日本国内ではPS4/Xbox One版がスパイク・チュンソフトより発売予定です。
《Game*Spark》

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