EUROGAMER EXPO 2013 デベロッパーセッションで『Killzone Shadow Fall』のリードデザイナーを務めるEric Boltjes氏が登壇し、本作のオンラインマルチプレイの設計思想について語った。
今年2月のPlayStation Meeting 2013でPlayStation 4本体と同時に発表されその驚異的なグラフィックでゲーマーの度肝を抜き、SCEファーストパーティーのロンチタイトルの中でも頭一つ飛び抜けた存在感を示す『Killzone Shadow Fall』。米Amazonの予約ランキングでもAAA級大作の『CoD: Ghosts』や『Battlefield 4』に混じり次世代ゲームソフト予約ランキングの上位に食い込むなどゲーマーの期待も大きな本作、そのマルチプレイの製作にあたり根底から再設計が図られたのだという。
彼らがオンラインプレイを設計するに当たり心がけた3つのテーマと言うのがこちら。
Easy to jump in: 簡単気楽にいつでも参加出来る
Gameplay you can master: 豊富なやり込み要素
Game that evolves with community: プレイヤーコミュニティーと共に発展するゲーム
1つ目のEasy to jump in、これはロンチで購入した人も、或いは1年後にソフトを購入した人でも同等の条件下で気軽に始められることに注意を払ったと言う。そしてGameplay you can master、豊富なやり込み要素を用意することで息の長いプレイを促し、さらにGame that evolves with community、プレイヤー達と強力に結びつき、共同で発展していくことで止められなくしてしまおうと言う訳だ。AAA級FPSタイトルの人気の理由の一つに充実して止められないオンラインプレイがあるが、『Killzone Shadow Fall』もまさにそこへ打って出ようと言う意気込みが垣間見れる。
またマルチプレイを再設計するに当たり、過去作の『Killzone 2』、『Killzone 3』のオンライン要素を徹底して分析、再構築したと言う。例えば兵科だが、前作『Killzone 3』では5種あったクラスを3種までシンプルに煮詰め、さらに深みを増す方向へ再統合されている。
Scout(スカウト)はより戦略的で上級プレイヤー向け。ロングレンジも近接戦もこなし、クロークスキルも使え非常脱出技スキルのテレポートなども保持している。
Assault(アサルト)はスタンダードなクラス。ミッドレンジに強く誰にでも扱いやすい。高速移動のスキルを保持し、ミッションオブジェクトにいち早く辿り着けるクラスだ。
Eric氏も愛用するSupport(サポート)、リバイブスキル等で他のチームプレイヤーを助け、スポーンビーコンのスキルで戦局を左右する能力を持つ。
そして何とそれらのスキル、装備品は全て購入時にアンロックされており即座に使用可能だそう。買ったその日に自分の戦法にあったキャラクターにするべくフルカスタマイズが出来るのだ。つまりこれがEasy to jump in、誰でもいつでも簡単に始められる為の措置なのである。加えて全てのマップDLCは全プレイヤーに無料で配布される。
なるほど、確かに1年後参加したプレイヤーでも即、公平な環境で始められる作りになっている。
武器やスキルがアンロック制でないなら熟練プレイヤーに対しての見返りはあるのか?それに対しての回答がこれだ。
何と各装備品やスキルに対し合計1500以上にも及ぶやり込み要素が付加されている。そしてそれらをやり込んでいくことで階級の上昇や勲章の取得等に反映される仕組みだ。前作まではスタンダードな経験地によるアンロックシステムを採用していただけにまさに根底からがらりと変わったものとなっている。
そしてシリーズ独自のマルチ対戦モード「Warzone」も大きく進化した。何と勝利条件やミッションオブジェクトから対戦人数、リスポーン回数にいたるまで細かく設計可能なのだとか。つまりプレイヤー全員がゲームマスターとなり、オリジナルのオンラインミッションを作成可能と言う訳だ。作成されたミッションはオンライン上で配布可能であり、あなたが作ったミッションが世界中で遊ばれる、そしてあなたはプレイヤーの間で有名な存在になるかもしれない。まさにそれがプレイヤーコミュニティーと共に発展して行くゲームなのである。
セッション終わり近くにシーズンパスの詳細も紹介されるなど、有料DLCを含めさらなる追加要素を伺わせた本作だが、このマルチプレイの大きな転換が吉と出るか見守っていきたいところだ。
EUROGAMER EXPO: 『Killzone Shadow Fall』オンラインマルチプレイはどのように進化したか? デベロッパーセッションレポート
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