人生にゲームをプラスするメディア

【東京ゲームショウ2013】原作再現も叶えてくれた『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』紫龍でデスマスクと対峙してみたプレイレポ

9月22日まで開催されている「東京ゲームショウ2013」にて、バンダイナムコゲームスが試遊出展している、PlayStation3ソフト『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』のプレイレポートをお届けします。

ソニー PS3
【東京ゲームショウ2013】原作再現も叶えてくれた『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』紫龍でデスマスクと対峙してみたプレイレポ
  • 【東京ゲームショウ2013】原作再現も叶えてくれた『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』紫龍でデスマスクと対峙してみたプレイレポ
  • 【東京ゲームショウ2013】原作再現も叶えてくれた『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』紫龍でデスマスクと対峙してみたプレイレポ
9月22日まで開催されている「東京ゲームショウ2013」にて、バンダイナムコゲームスが試遊出展している、PlayStation3ソフト『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』のプレイレポートをお届けします。

1980年代後半に一大ブームを巻き起こし、また2000年代以降も様々な切り口で、漫画やTVアニメなどにその血脈が受け継がれていった少年漫画「聖闘士星矢」。その大人気漫画を原作としたアクションゲーム最新作『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』が、「東京ゲームショウ2013」にて試遊できるとなれば、見逃す手はありません。

本作のジャンルは「小宇宙対戦アクション」。小宇宙は「コスモ」と読んでください。自らの内にある小宇宙を燃やすことで、聖闘士たちは奇跡すら起こす力を発揮できるのですが、その原作設定をどのようにゲームで表現しているのかと期待しながらゲームスタート。

製品版ではストーリーを体験できる「セイントクロニクル」というモードもあり、「黄金十二宮編」「ポセイドン編」「ハーデス編」と、原作ファンにとって懐かしくも嬉しいエピソードの数々を楽しめますが、試遊のため今回は対戦のみ。ですが、CPUとの対戦だけでなく、プレイヤー同士の対戦モードも用意されており、試遊プレイでは比較的珍しい「2人で一緒に遊ぶ」という光景も見かけました。

筆者はもちろん1人プレイ。間違ってはいないんですが妙な切なさを勝手に覚えつつ、まずはキャラセレクト画面へ。試遊なのに20キャラ以上が選択可能となっており、その豪華なラインナップに目移りします。が、あまり悩んでいると列に並んでいる方に迷惑がかかりそうなので、龍星座の紫龍を選択。

ちなみに紫龍や星矢たちは、青銅聖衣だけでも「初期青銅聖衣」と「新生青銅聖衣」の2パターンが製品版では楽しめますが、試遊では新生の方のみ選択可能だったので、新生青銅聖衣の紫龍でCPU戦に臨みます。最強の硬度を持つ、右の手甲に左の盾を備えた聖衣。矛盾という言葉を、星矢と紫龍の対決で知った方も少なくないのでは。

対戦相手ですが、原作では対決しなかった相手と戦えるのも、ゲーム版ならではの楽しさ。しかし、原作再現が見たいのもファン心理。ということで、今回の相手は蟹座のデスマスクを選びました。黄金聖闘士であり、後半では信念を伺わせる場面もありましたが、「黄金十二宮編」では罪の無い子供たちを巻き添えにしても心を痛めない発言もしていたので、心おきなく小宇宙を燃やすことができそうです。

そして始まる紫龍とデスマスクの対戦。対戦ゲームではお馴染み、キャラクター同士が一言ずつ台詞を口にしますが、紫龍とデスマスクというチョイスのため、因縁あるお互いが過去の出来事などを口にするという、おそらく専用台詞らしきものが飛び出します。しっかり原作が再現されているようで、これもファンとしては嬉しいばかり。

いざ戦闘に入ると、3Dで表現されたフィールドの中を、紫龍が左スティックだけで360度に動き回ります。一見3D風に見えても、自分と相手が直線の軸で結ばれているゲームもありますが、本作ではそういった制限なく自由に移動できるようです。またその動作も滑らかで、ストレスを感じるようなもたつきはありません。

しかし動いてるだけでは、敵の攻撃を交わしきることはできません。デスマスクの容赦ない猛攻が紫龍に襲いかかり、序盤からすでにピンチ。慌てて反撃に出るも、小宇宙を燃やして行う「光速ムーブ」や「バーストダッシュ」を駆使できるような腕前はなく、デスマスクの必殺技「積尸気冥界波」を食らうばかり。

それでも通常攻撃から、紫龍の必殺技「廬山昇龍覇」が繋がることが分かり、間合いを詰めては強烈なアッパーカットを何度も食らわせることに成功。デスマスクらしく相手を侮ってくれたのか、紙一重ながらもなんとか勝利を収めることができました。

試遊での設定は2本先取制なので、続いて2戦目の開始。円状に繰り出される積尸気冥界波が思ったよりも厄介で、また特殊行動には小宇宙が必要ですが使うタイミングが悪くて生かし切れず、いざという時に小宇宙が足りなくなる始末。情けない…。しかし、空中にいても廬山昇龍覇が撃てることに気づきました。しかも、空中で放っても地面から龍が登るので、これは不意打ちにによさそうです。食らえ、廬山昇龍覇!

空中で積尸気冥界波が撃てるなんて聞いてませんよ…。華麗な反撃を食らい、瀕死に追いつめられる紫龍。しかし、小宇宙を溜め無防備なデスマスクを見つけては殴りつけていたので、結果的にはいい勝負にもつれ込んでいます。しかしこのままではジリ貧。何か打つ手はないかと必死に思考を巡らせると、思い出しました。紫龍には更なる必殺技があることを。これを食らわせれば…!

黄金聖闘士・シュラから受け継いだ「エクスカリバー」は、見事デスマスクを斬り裂き、紫龍に勝利をもたらせてくれました。ちなみに原作では、デスマスク戦の後にシュラと戦い、その結果受け継ぐものなので、筆者自身の手で原作再現が台無しです。申し訳ないばかり…。しかし、こういったIFを楽しめるのも本作の魅力。それを実感したということで、どうかひとつご容赦を。

プレイヤーの腕の残念さが目立ってしまいましたが、逆を言えばアクションゲームが苦手な方でも十分戦えることが分かったので、「原作は好きだけどアクションは…」と悩まれていた方にも、原作再現部分はもちろんですが、アクション性に関しても楽しんでもらえるのではと思います。もちろん習熟すればするほど、「青銅聖闘士なのに、黄金聖闘士かと思うような圧倒ぶり!」といった境地に至ることが出来るため、上級者にもやり応えのある一本と言えそうです。

『聖闘士星矢 ブレイブ・ソルジャーズ』は、2013年10月17日発売予定。価格は、通常版が7,480円(税込)、限定版が13,480円(税込)です。

(C)車田正美/集英社・東映アニメーション
(C)2013 NBGI
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ソニー アクセスランキング

  1. 『モンハンワールド:アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと

    『モンハンワールド:アイスボーン』ミラボレアスを倒すために考えた7つのこと

  2. 『FF7 リメイク』“戦うサラリーマン”、タークスの色褪せない格好良さに迫る─レノ&ルードの見習いたいビジネス観とルーファウスが描く今後の未来

    『FF7 リメイク』“戦うサラリーマン”、タークスの色褪せない格好良さに迫る─レノ&ルードの見習いたいビジネス観とルーファウスが描く今後の未来

  3. 『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート

    『モンハンワールド:アイスボーン』下手くそでも「ソロ用ムフェト・ジーヴァ」に勝てるのか? 新規救済に見えた“(ある意味)辛い狩猟”をレポート

  4. 『ギルティギア ストライヴ』でテスタメントが“色気マシマシ”に大変身!?人気モデル・栗原類も反応

  5. なんで『パワプロ』上級者は「ロックオン」無しでも変化球が打てるの?ハイレベルすぎるプロ選手の対戦動画から、その秘密をじっくり解説

  6. 『原神』稲妻の各探索ギミックを解説!雷の種から結界まで、新天地の冒険を“13項目”でサポート

  7. 「『モンハンワールド:アイスボーン』で1番好きになった武器種はどれ?」結果発表―ハンターたちが命を預けた“相棒”はこいつだ!【アンケート】

  8. 『FF7 リメイク』「バトルが難しい!」と感じるあなたにおくる10の基本テクニック!ATBゲージの管理が勝利のキモ

  9. 『モンハン:ワールド』俺たちの相棒「受付嬢」のかわいい姿を見よう! “全DLC衣装”でじっくり楽しむ受付嬢フォトコレクション【ワールド編】

  10. 「七つの大罪」はもう古い!?『原神』新キャラたちの元ネタとなった“オタクの新教養”

アクセスランキングをもっと見る