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【GDC 2013】『XCOM Enemy Unknown』の個性を演出する敵AI

Firaxis Gamesによって開発され、2K Gamesよりリリースされた『XCOM Enemy Unknown』は、今年のGDCでClassic Game Postmortemに取り上げられている古典の名作『X-Com UFO Defence』をリメイクしたものです。

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Firaxis Gamesによって開発され、2K Gamesよりリリースされた『XCOM Enemy Unknown』は、今年のGDCでClassic Game Postmortemに取り上げられている古典の名作『X-Com UFO Defence』をリメイクしたものです。非常に高い評価を受けている本作、そのAIシステムについてFiraxisのAlex Cheng氏が振り返りました。

本作でプレイヤーは、XCOMの指揮官となって味方を指揮、侵略してくるエイリアンを撃退していきます。ターン制のストラテジーゲームで、Cheng氏によれば「オリジナル版の雰囲気を引き継ぐことに力を注いだ」そうです。エイリアンは種類によって異なる能力を使用する傾向にあり、動きにも特徴がありますが、AIシステムはこうした行動を違和感なく実現することが求められました。

『XCOM Enemy Unknown』のAIチームが取り組んだのは、ユーティリティベースのAIシステムで、全ての行動に対して、その行動の有益性を数値化し、最も数値の高いものを選択していくというものです。周囲の敵との距離によって攻撃や防御などのアクションが選択されていきますが、種族によって「攻撃をする傾向にある」「防御をする傾向にある」といったバイアスが与えられ、個性を演出します。また、特別な能力を持ってい場合もあり、その能力も行動に考慮されます。

キャラクターの移動に際しては、そのキャラクターの周囲の移動可能なスポットを表したマップを内部的に作成、その中で有益性の最も高い場所に移動するという動きをしています。本作はマス目で移動を決めていくストラテジーゲームですので、場所の検索回数はそう高くならなさそうです。こちらも種族やユニットによるバイアスがかけられていて、例えば防御力に優れるエリートユニットは全く防御は考慮せず(敵がいても関係ない)、最高の攻撃スポットを目指すといった形です。

こうした工夫によって『XCOM Enemy Unknown』の敵のAIは原作のイメージを残して、個性を反映したものになったとのことです。
《土本学》
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