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【GDC 2013】急成長するロシアのパブリッシャーが語る、モバイルゲームの「スケーリング」

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【GDC 2013】急成長するロシアのパブリッシャーが語る、モバイルゲームの「スケーリング」
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とにかく勢いがあると感じさせるロシアのパブリッシャー、GameInsightのビジネス開発担当副社長のDarya Trushkina氏による「Scaling F2P Mobile Across Platforms - And Across the World」(F2Pのモバイルゲームを全てのプラットフォーム、世界にスケールさせる)がGDC 2013の初日に開催されました。

GameInsightは一見、ゲームの統計解析をしているベンチャーかのような名称ですが、れっきとしたゲームパブリッシャー。同社は2010年に設立された会社で、F2Pのゲームを専門とします。本社はモスクワで、サンフランシスコにも拠点を持ちます。設立から3年で既に世界で1億2000万人のユーザーを抱えるまでに成長。今回のGDCや先日のMobile World Congressにも巨大ブースを出展。この講演もとにかく勢いを感じさせるものでした。

Trushkina氏が説いたのはスケールさせることの重要性です。スケール(Scaling)は単なる成長(Growth)ではなく、コストの増加を上回るペースで売上や収益を拡大することであると指摘。単純に売上を求めるのではなく、効率的な拡大が必要になっているとしました。この背景としてTrushkina氏は「何もかもが高価になってしまった」事を指摘。3年前には数千ドルで作れていたゲームは今では数十~数百倍の規模に拡大。この規模を任せられる人材は枯渇し、獲得には高いコストを支払う必要があります。さらにユーザー獲得のコストも上昇を続けています。これらを乗り越えるためには利益率の高い成長を求める必要があるのです。

では、どのような手段が考えられるでしょうか?

まずTrushkina氏が述べたのはグローバル展開です。僅か3年で世界展開を邁進するGameInsightは、英語圏はもちろんのこと、日本でもディー・エヌ・エーと連携してYahoo!Mobageでゲームを展開しています。英語化は当然ですが、講演で語られたのは地域の巨人との連携です。「日本であればグリーやディー・エヌ・エー、中国であればテンセント、その地域の大手と良好な関係を築くのは必須です。リレーションシップへの投資をすべきです」と同氏はコメント。収益の面でも「日本や韓国はマネタイズが進んでいて、日本では見た事も無いようなARPUが出ているので、参入すべき」としました。

またプラットフォームの面でも「心地良くない未開拓の場所に挑戦をするべき」と言います。「今年はスマートテレビがブラックフォースになるでしょう。開発も困難ではありません」また、「コンテンツは今のところHTML5ではなく、クロスプラットフォーム環境でネイティブ向けに制作するのが王道です。でも、先への投資は必要ですけどね」とのこと。

そしてやはりイノベーションへの投資も必要です。Game Insightが取り組む『NARR8』は、ゲームだけでなくコミックや電子書籍など多岐に渡るコンテンツを閲覧できるメディアポータルのようなスマートフォン向けアプリです。ゲームの分野では、クロスプラットフォーム(ウェブ、Facebook、iPadで提供中。Androidでも予定)の本格的MMORPG『Dragon Eternity』をリリース。今までに無いジャンルに投資を行い、非直線的な成長を目指します。

《土本学》

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