人生にゲームをプラスするメディア

【FGS5】OUYAもサポート、無償の開発環境でゲームをサポートするアドビ

GDCの開幕前日、サンフランシスコ市内のJulian Morgan Ballroomにて開催された「Flash Gaming Summit 5」の最初のセッションでは、アドビのビル・ハワード氏(Group Product Manager Flash Technology)がFlashのゲーム向けの取り組みについて語りました。

ゲームビジネス その他
アドビのビル・ハワード氏
  • アドビのビル・ハワード氏
  • This is now: Adobe Gaming
  • ゲームは非常に重要な市場となっている
  • Adobeは最も大きなゲームプラットフォームだ
  • 収益性もパフォーマンスも高い
  • スムーズな開発が可能
  • 最近のアップデート
  • 今後のアップデート計画
GDCの開幕前日、サンフランシスコ市内のJulian Morgan Ballroomにて開催された「Flash Gaming Summit 5」の最初のセッションでは、アドビのビル・ハワード氏(Group Product Manager Flash Technology)がFlashのゲーム向けの取り組みについて語りました。

まずはゲームが非常に重要な地位を占めていることをデータを引用しながら紹介。毎週、30億時間がゲームに費やされ、市場規模は音楽業界の倍、AppStoreの収益のうち8割がゲームだと言います。特にスマートフォンとタブレットは最大のゲームプラットフォームとなっていて、合計の販売台数6億台はWii/PS3/Xbox360を全て合計した2倍の規模となっています。App StoreとGoogle PlayにはFlashを利用したアプリが2万3000個以上公開されていて、スマートフォン向けの開発には最適な開発環境だとハワード氏は強調します。Flashは汎用的であるだけでなく、最近ではStage3DというGPUの性能を引き出す機能も備わりました。

続いてハワード氏はFlash PlayerやAdobe AIRが頻繁にアップデートされ、開発者にとって有益な機能が次々と追加されていると説明。2つの製品は四半期に一度のペースでアップデートが行われているそうです。また、βプログラムも用意されていて、開発者は将来実装される予定の機能にいち早く触れることも可能です(会場では殆ど利用者はいないようでしたが)。気になる今後のアップデートですが、OUYAのコントローラーのサポートには会場から大きな歓声が。巨大な(4069×4069px)のテクスチャへの対応、ゲームパッドのブラウザからの利用対応、細かなパフォーマンス向上なども計画されています。

Adobeが昨年12月に発表した「Gaming SDK」についても改めて説明。これはCreative Cloudで無償で提供されているゲーム統合開発環境で、ActionScript 3.0を用いたゲーム開発が非常に容易に実現できます。Starling(GPUアクセレーション)、Feathers(UIコンポーネント)、Away3D(3Dサポート)などのフレームワークも統合され簡単に組み込むことができます。今後提供予定のバージョン1.1では新たにボーンベースのアニメーションを実現するDragonBonesもサポートされる事が明らかにされました。

ゲーム開発に嬉しい製品では「Adobe Scout」というプロファイラーも提供されています(こちらも無償)。ハワード氏が「アドビの製品で過去最高という声もある」と冗談めかしながら紹介したこの製品は、実行中のパフォーマンスを詳細に解析してくれるもの。タイムラインに沿って内部でどのような命令がコールされているか、値がどのように変化しているかを追うことができ、開発の終盤に活躍してくれそうです。

標準化に対しては距離を置くと思われがちですが、CreateJSと呼ばれるライブラリではCS6からHTML5への変換をサポート。環境に応じたフォーマットに対応していくようです。

4月にはGame Jamを自社で開発するなどゲーム開発向けの環境整備を加速しているアドビ。今後の展開にも注目です。
《土本学》

編集部おすすめの記事

特集

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. 2018年10月発売の新作ゲームは何を買う?―注目タイトルまとめ!

    2018年10月発売の新作ゲームは何を買う?―注目タイトルまとめ!

  2. 鎌池和馬×はいむらきよたか×スクエニによる新規オリジナルプロジェクトが始動!詳細は10月7日開催の“秋の電撃祭”にて公開

    鎌池和馬×はいむらきよたか×スクエニによる新規オリジナルプロジェクトが始動!詳細は10月7日開催の“秋の電撃祭”にて公開

  3. 『アズールレーン』ケッコンVRでフッドさんとハッピーウェディング【レポート】

    『アズールレーン』ケッコンVRでフッドさんとハッピーウェディング【レポート】

  4. アンリアル・エンジン4に採用された物理ベースのマテリアル・システム・・・「Unreal Japan News」第72回

  5. 国内唯一のゲームエフェクトツール「BISHAMON」セミナーが大盛況

  6. 【特集】マリオカートやエヴァ搭乗をVRで楽しめる「VR ZONE SHINJUKU」オープン─利用方法は? 要予約なの? まとめてご紹介

  7. 国内ゲーム人口は4,336万人、家庭用ゲーム機所有者数も明らかに ― 2016CESA一般生活者調査報告書

  8. 今週発売の新作ゲーム『無双OROCHI3』『FIFA 19』『英雄伝説 閃の軌跡IV THE END OF SAGA』『すばらしきこのせかい Final Remix』他

  9. 2Dイラストなのに360度全方位表現だと!?「Live2D Euclid」ついにお披露目…VRとARで展示

  10. 過去を振り返り、未来に思いをはせる熱いトークが展開─「ゲームグラフィックス20年の進化とこれから」聴講レポート【CEDEC 2018】

アクセスランキングをもっと見る