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【そそれぽ】第57回:脱出+ラブコメというジャンルを確立!『女家庭教師 伊都香先生と密室にいたら○○しちゃうかもしれない。』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第57回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 3DS
『○○しちゃうかもしれない。』より伊都香のスピンオフ作品が登場
  • 『○○しちゃうかもしれない。』より伊都香のスピンオフ作品が登場
  • 本作の伊都香は家庭教師の先生です
  • しかし主人公の妄想の中では何でもあり。時には同級生
  • これは密室ですかハイ密室です
  • 興奮がMAXに!光りに包まれて賢者モードに突入
  • 賢者モードは超能力でいろんな角度から見ちゃう ※もちろん脱出のため
  • やはり妄想の中では何でもあり。時にはバイトの後輩
  • 『○○しちゃうかもしれない。』おなじみの文字入力も健在
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第57回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

ついに着る毛布を導入する季節がやってきてしまいました。筆者が現実から逃げて引きこもっているとウワサの某森の某村では初雪も観測。そりゃあリアルにも寒いわけです。

というわけで、今回プレイするのはディースリー・パブリッシャーのニンテンドー3DSダウンロードソフト『女家庭教師 伊都香先生と密室にいたら○○しちゃうかもしれない。』です。

テキストアドベンチャーと脱出ゲームとお色気要素(立体視あり)がひとつになった夢のニンテンドー3DSソフト『女の子と密室にいたら○○しちゃうかもしれない。』から、まさかのスピンオフ作品が登場。いろいろな意味で任天堂ハードの限界にチャレンジしている意欲作だったワケですが、ヒロインのひとり「伊都香」をフィーチャーした本作ではどんなチャレンジ精神を見せてくれるのでしょうか。

ちなみに前作(正確にはスピンオフ作品なので続編新作ではないのですが便宜上「前作」と呼称しちゃいます)は、【そそれぽ】第32回でプレイ済みなので、もし良かったらあわせてチェックしてみてくださいネ。それでは、早速プレイしていきましょう。

※画像はiPhoneで無理矢理ニンテンドー3DS本体画面を撮影したものです。


■潔いシナリオのフリーダムさに好感
「現実」の世界では家庭教師の先生の伊都香ですが、異性とのコミュニケーションが苦手で無口な主人公の「妄想」の中では、チアガールになったりバイトの後輩になったり、とにかくフリーダムなシナリオが展開します。それぞれの話(フロー)同士のリンクの仕方が唐突さなのも、開き直っていてむしろ潔く、好感です(笑)。話を小難しくて整合性をとるよりも、逆にシンプルでわかりやすい印象。

アドベンチャーパートと脱出パートは「現実」も「妄想」も関係なく存在しますが、妄想だからといって現実と違う特別な行動ができるというわけではありません。主人公の性格が現実のそれと全く別人になるぐらいです(笑)。


■コメディ色がより強く
興奮すると分泌される脳内物質「エスパミン」をMAXまでため、それ「解放する」ことで発動できる「賢者タイム」では、光に包まれ「ふぅ・・・」と言いながらタッチペンによる下画面文字入力で単語を入力し、念を飛ばせるという超能力を発揮できます。書いていても意味不明ですが、とにかくそういうゲームです(笑)。システムもストーリーも、前作よりコメディ色が明確になっています。


■ゲームの流れがシンプルに
シナリオ(ステージ)は、伊都香(声は大亀あすかさん)のフルボイスでストーリーが展開するアドベンチャー(会話)パートと、密室状態からの脱出を試みる探索パートで構成されています。その流れで前述の「賢者タイム」などが存在し、場合によってはシナリオが妄想や現実へと分岐して展開していきます。脱出する目的もシンプルで、どんなに無茶苦茶な展開でもゲームの雰囲気に馴染んでいるので全く問題ありません!


■グラフィックがかなりキレイに
前作はキャラクターにジャギ(カクカクした部分)が目立ったり、画面が明る過ぎたりと、ややクセのある画面でしたが、本作はキャラクターの描写が一新され、かなり滑らかで美しくなりました。もちろん立体視にも対応しているので、伊都香先生のナイスバディをじっくりご堪能ください(笑)。表情にもバリエーションが増えているので、キャラクターの魅力は、グラフィック的にもシナリオ的にも強まっています。


■操作系統が全体的にやや鈍め
本作の探索パートは、気になる箇所にカーソルを当てて調べていくタイプですが、スライドパッドで動かすカーソルの動きが(コンフィグで調整しても)やや鈍く感じました。タッチペンでも操作できますが、同じく鈍く感じます。また、フロー画面では下画面が思い出のシーンを振り返れる「アルバム」になるため、上画面はキー操作しかできないなど、中途半端に「操作方法が選べなくなる瞬間」も気になりました。

十字キー下でテキスト早送り、十字キー上でテキスト巻き戻しなどは、フローを埋めるために比較的使う操作だと思うので、タッチ操作にも対応していて良かったのではないかと思います。


■相変わらず外出時のプレイは厳しいかも
「賢者タイム」は、3DS本体を傾けるジャイロセンサーによる視点移動が必須なので、通勤・通学といった外出時のプレイは推奨できません。このあたりも、スライドパッド操作などに対応してくれれば、より親切なのではないかと感じました。


■総評:前作よりすごく遊び易くなったかもしれない。
「かもしれない」じゃなく、実際に遊び易くなったと思います!前作未プレイでも全く問題ありません。テキストでシナリオを読み進め、脱出パートで画面上の気になるものを探索して謎解きをするという非常にシンプルなゲーム内容で、全体的にわかりやすくなりました。エッセンスとして、そこにラブコメディとお色気要素が加わっただけです(笑)。

とは言え、そのお色気要素は、変な「いやらしさ」を突き抜けて笑えるところにまで昇華されていて、作品そのものがとっつきやすいものになっていると感じることができました。リアルなエロさではなく、本当にしょーもないエロさです(笑)。そういう性格の新主人公なので、作品そのものの性格も全体的にそういうノリになっています。

しかし、シナリオの最後の最後にはグッと惹き込まれてしまう展開がちゃんと待っていました。そのあたりは、やはり『◯◯しちゃうかもしれない。』シリーズの伝統とも言えそうです。(ネタバレになってしまうので詳しくは書けないのが残念・・・!)終盤、脱出パートの難易度がやや上がりますが、プレイする方はぜひフローを埋めて全シナリオを制覇してほしいです!

【こんな人にオススメ】
・テキストベースのアドベンチャーゲーム(特にヒロインもの)が好きな人
・脱出ゲーム(特にインテンスの手掛けた作品)が好きな人
・『女の子と密室にいたら○○しちゃうかもしれない。』をプレイした人

前作で「もう少しこうしてほしいな」と感じた部分がしっかりと修正されていて、全体的に遊び易くなり、作品全体の雰囲気もいろいろな意味で突き抜けたタイトルに進化したと感じました。800円でこれだけしっかりした内容が遊べるのは、なかなかお買い得。3DSには多くない美少女ゲームなジャンルなので、脱出ゲーム好きだけでなく、そういうジャンルが好きな人にもぜひプレイしてみてほしいです。まだまだ伸び代のあるタイトルだと思うので、更なるスピンオフ作品や本編の続編も期待してます!


【そそれぽ】第57回、いかがでしたでしょうか?いろいろなところから「今年もあと1ヶ月ですね」なんて声が聞こえてきますが、それはきっと夢です。次回もどうぞお楽しみに!


『女家庭教師 伊都香先生と密室にいたら○○しちゃうかもしれない。』は、好評配信中で価格は800円(税込)です。

(C)2012 INTENSE (C)2012 D3 PUBLISHER


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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