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【TGS 2012】世界全体をシミュレーションする究極の『シムシティ』・・・リードプロデューサーに訊く

エレクトロニック・アーツ/マクシスが贈る都市開発シミュレーションの最新作『シムシティ』が2013年に発売予定です。

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  • リードプロデューサーのKip Katsarelis氏
エレクトロニック・アーツ/マクシスが贈る都市開発シミュレーションの最新作『シムシティ』が2013年に発売予定です。今回の東京ゲームショウでは残念ながらプレイアブルではなかったものの、リードプロデューサーのKip Katsarelis氏とのビデオインタビューに参加することができました。

本作の最大の特徴は始めて導入された非同期なマルチプレイ。複数人で地域(リージョン)という世界の中に、複数の都市を建設していくことになり、それぞれの都市は影響し合います。シングルでのプレイも可能ですが、より早い発展を望めばマルチが鍵になるようです。

―――今回出展がなかった理由を教えていただけますでしょうか?

東京ゲームショウ2012に出展できず、私自身も足を運ぶことができず大変残念に思っています。現在開発が急ピッチで進んでいて、来年2月の出荷に間に合うように全てのスケジュールを変更しています。プレイアブルを用意できなかったのも同様の理由です。発売日に遅れないように全ての努力を払っているところです。

―――新しい「GlassBox」エンジンによって何が実現したのでしょうか? これまでに電力が供給される様子や火災が萌え移っていく様子をシミュレートする映像がありましたが

「GlassBox」は非常に高機能なエンジンで、おっしゃった電力や火災などのシミュレートは最も基本的な機能に過ぎません。何と言っても、世界の全てをシミュレーションするエンジンですから。例えば、ビルの中に何人のシムがいるかというのも計算されていて、それに応じて窓に灯る照明の数が変わります。また、一人一人のシムは名前、住所、職業はもちろん、どこで買い物をしているのかといった情報までが計算されています。画面のシムをクリックすれば、そうした情報をチェックできます。今まではマクロ的なシミュレーションだけでしたが、今回はミクロ的なシミュレーションも含めて、街全体、世界全体をシミュレーションしています。このエンジンは本当に奥深く機能も多く、言葉で説明するのは大変ですが、とにかく飽きさせないエンジンです。

―――全てのシムに名前が付いているのですね

このネーミングシステムは非常に上手くできていて、苗字と下の名前のリストを持っていて、それを上手く組み合わせて名前を生成してくれます。犯罪者には犯罪者用のちょっと特徴あるミドルネームを付けてくれる機能もあります(笑)。今のところシムで同じ名前が付いたのを見たことはありませんね。もちろん家族は全て同じ姓を持ちますよ。

―――街には特徴を持たせていくことができるのでしょうか?

もちろんです。これは今回の特に大きな特徴と言えます。商業都市、工業都市、住宅都市というだけではなく、例えばこの街は発電所を多く構えて近郊の大エネルギー源として活躍するとか、教育機関を充実させて頭脳を供給する都市を目指すといったことが可能です。地域(リージョン)の中に複数の街を建設できるため、街の中で役割分担を容易にできるようになりました。

―――日本では電力に関する政策の変更が話題になっています。『シムシティ』ではどのような電力が利用できるのでしょうか?

現実の世界ではクリーンエネルギーや再生可能エネルギーが重要になってきています。もちろん、それはシムシティの世界でも再現したいと考えています。クリーンエネルギーでは太陽、風量、原子力といったものが利用できますし、あまりクリーンでないエネルギーソースについても石炭や石油などが登場します。また、フレンドと協力することで色々な方法で電力を獲得できるようになります。

―――フレンドと協力することで大規模な電力源を利用できるようになる?

そうですね。例えば大規模な太陽光発電は幾つかの街で協力して建設することができます。また、発電所を設けたその街でエネルギーを利用するだけでなく、他の街にも供給することもできます。例えばある街が原子力発電所に投資して建設して、他の街にも売電するようなこともできます。

―――マルチプレイが導入されたのは大きな変化ですが、シングルでも遊べるものなのでしょうか?

もちろん、色々な遊び方を望まれる人がいらっしゃいますので、ゲームとしても多様な遊び方に対応しようとしています。マルチで複数の人と世界を作ってもいいし、シングルで一人で複数の街を建設することもできます。最初はシングルで始めて途中から友達に加わってもらうようなこともできます。

―――自分だけで遊んだ方が思い通りの都市を作れるのではないかという疑問もあるのですが

フレンドと同時に建設していくことでゲームの進み具合は早くなりますし、国際空港のような大きなプロジェクトも早く実現できます。ゲームでは様々な指標でプレイヤーが参加している世界が評価されるのですが、それもフレンドと協力した方が高いレベルを目指せます。もちろん友達が自分の望み通りに動くという保証はありません。でもチャットなどを通じてコミュニケーションを取りながら遊ぶというのもまた楽しみではないでしょうか。

―――世界は最大何人まで一緒に遊べるようなイメージでしょうか?

まだ調整段階ですので、今のところ「3人以上」としか言えません(笑)。非常に膨大な数の人が一緒に遊ぶというよりは、なるべくこぢんまりと和気あいあいとした体験を作りたいとは考えています。いまはテストをしながらどのくらいがベストが検証しているところです。

―――複数のプレイヤーで遊ぶときに、片方が遊んでいない時はどのような進行になるのでしょうか?

プレイヤーが参加していない時にも街は機能を停止するわけではありませんので、いつの間にか発生していた火災で崩壊しているようなこともありません。基本的には遊んでいた時に作ったものの効果が継続してシミュレーションされます。電力は供給されますし、仕事も続くのでシムは通勤をします。火災が起きれば消防署が対応します。非同期なマルチプレイですので、片方が遊んでいなくても大丈夫です。でも、例えば高い犯罪率を放置してゲームを中断なんかすると、隣の街に犯罪者がやってくる状態が続くので隣の人は大変になるかもしれません(笑)。

―――過去の作品のように1900年から始まり未来に進んでいくのでしょうか?

前作よりは現代に近づいて、始まりは1940年代になります。

―――時間のシステムはどのようになっていますか?

これは前作までと同様に時間の進み具合を3段階で設定できます。マルチプレイでも非対称ですので、時間の進行がフレンドとの間で異なっていても問題ありません。私の街が夜で、隣の街は朝という状態も有り得ますし、隣の人が50年くい進行が速いという場合も有り得ます。どちらもゲームプレイに影響は与えません。自分のペースで街作りを楽しめます。

―――子供が成長して大人になったり、結婚して子供が生まれたりといった『ザ・シムズ』のような要素はあるのでしょうか?

もちろんシミュレーションとして、小学生の数、大学生の数、教育機関の数との関係などはシミュレートしています。しかし、それ以上深くはやっていません。あくまでも都市育成シミュレーションですので、そこを突き詰めたい場合は『ザ・シムズ』を遊んでもらえればと・・・。

―――PCとMacで異なる部分などはあるのですか?

PCとMacで異なる部分はありません。同じゲームですし、プラットフォームを越えたマルチプレイももちろん可能です。

―――Katsarelisさんにとって理想の街とは何でしょう?

難しい質問ですね(笑)。でも、いまはギャンブルシティで遊ぶのが好きで、ラスベガスの再現のような街で遊んでます。沢山稼げるし、犯罪も多いけど、見た目もかっこいいんです(笑)。

―――gamescomではヨーロッパ独自のランドマークを発表されていましたが、日本ではいかがでしょうか?

残念ながらまだ言えません。ランドマークは重要なポイントなので色々と出して行きたいとは考えています。日本は大きな市場ですし、シムシティを愛してくれているファンの方も多いので、期待には応えたいと思っています。

―――ありがとうございました
《土本学》
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