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『The Last of Us』開発元Naughty Dogによる国内向けプレミアムセッションレポート

ソニー PS3

『The Last of Us』開発元Naughty Dogによる国内向けプレミアムセッションレポート
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国内リリースが正式決定した『The Last of Us』ですが、先日ご紹介した『Beyond: Two Souls』と併せてソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン主催のプレミアムセッションが行われ、会場では開発を担当するNaughty DogのCommunity Strategist、Arne Meyer氏が来日。本作のコンセプトやテーマに焦点を当てたプレゼンが行われました。

■愛・忠誠・犠牲をテーマに奇妙な2人の旅路を描く物語

『The Last of Us』は、謎の寄生菌により崩壊した世界が舞台のサバイバル・アクション。人の脳に寄生する菌が蔓延し、感染者は思考を乗っ取られ人々を襲い始めたパンデミックから20年後。廃墟には緑が広がり、生き残った数少ない人々は限られた物資を奪い合い、独自のコミュニティや軍の検疫区画で生活しています。

ジョエルは軍の検疫区画のブラックマーケットで運び屋として生活する40代後半の男性。ある日、友人から死の間際に託された、見知らぬ14歳の少女・エリーをアメリカ大陸の西にある避難所へ連れて行くことに。パンデミック以降心を閉ざし非情に徹して生きる中年男と、パンデミック後に生まれた感受性が強く勇敢な少女エリー。この奇妙な2人が旅路の中で築いていく、親子愛にも似た絆を描く物語です。

■Naughty Dogの考える新しいサバイバル・アクションとは

国内外で高い評価を受けた『アンチャーテッド』シリーズを手掛けるNaughty Dog。本作はNaughty Dogの考える新しいサバイバル・アクションであり、キャラクター主導で物語が展開するゲームプレイや、プレイヤーの行動によってリアルタイムで展開するストーリー、ステージや探索、謎解きのバラエティ、高い技術力が可能にした圧倒的なグラフィックなどが代表する、"Naughty Dog"らしさを前面に出すことを何より大切にしたとMeyer氏。

本作を制作するにあたってのインスピレーションは多岐に渡り、映画「ノーカントリー」「トゥモローワールド」「28日後…」、コミックシリーズ「The Walking Dead」、小説「City of Thieves」など。これらの共通点はしっかりとしたストーリーテリングと強いキャラクター性に重きを置いている点で、他にもノンフィクション『人類が消えた世界』や1940~50年代にアメリカで流行したポリオのドキュメントなどからも影響を受けたとのこと。その結果、単に破壊されただけではない、美しく馴染みのある滅亡後の世界観が生み出されました。人々の姿が消えた廃墟に広がる美しい自然という構図は、ダークで緊迫し残酷なこのゲームのテーマとの対比を象徴しています。特にゲームプレイが持つ緊張感とリアリズムは『ノーカントリー』からの影響が大きいとのこと。

更に自然科学の分野からも影響を受けているということで、紹介されたのは「プラネットアース」のドキュメント映像の一部。「プラネットアース」はイギリスのBBCで放映されている自然ドキュメンタリーシリーズで、共同制作も行うNHKで国内でも以前放映されていました。今回流されたのは日本では冬虫夏草として知られる昆虫に寄生する菌類を特集したもので、胞子が蟻に寄生して成長し、蟻の頭を突き破ってキノコとなる様子が収められていました。この菌類はそれぞれに寄生する昆虫の種類が決まっており、映像では蟻以外に蛾やバッタなど様々な昆虫の体内を突き破ってキノコが伸びる様を見ることができました。

『The Last of Us』の世界観は、もしもこのような菌類が種別の壁を越え、人類に影響を及ぼしたらどうなってしまうのか、という疑問から始まったそうです。そのため、ゲーム内に登場する感染者は全て、頭を中心に菌類のようなものが繁殖した異形の姿と成り果てています。

■優れたAIやステルスシステムが描き出すリアリティ溢れるゲームプレイ

ゲームプレイで特にNaughty Dogが力を入れているのはAIであり、過去にないとても優れたAIを用意。プレイヤーはジョエルを操作しますが、常に行動を共にするエリーは状況を的確に判断しプレイヤーをサポートするなど極めて重要な存在となります。一方敵AIは空になった銃の音などプレイヤーのアクションだけでなく、エリーなど仲間のアクションにも反応。パワー・バランス・システムと呼ばれる敵との優劣を調整するシステムを採用したことにより、所持している武器や残弾数、ダメージの状態などプレイヤーの状況を把握した反撃を行います。

ジョエルの使うダイナミック・ステルス・システムではそっと忍び寄ったり音を立てて注意を逸らすなど、より柔軟なステルスアクションが可能となりました。

探索では見つけたアイテムを組み合わせることで、戦闘や回復に役立つ新しいアイテムをつくり出すことが可能。これによって生き延びるチャンスが上がります。

旅の途上で2人は様々な生存者に出会い、大半は乏しい物資目当てに襲い掛かってくるものの、時には誰かと協力して旅することもあります。

その後紹介されたのはPAX Prime 2012でも公開されていた、15分以上に渡るゲームプレイ映像。実際のゲームプレイのほんの一部分とはいえ、瓶を投げつけて敵の注意を逸らすアクションや、敵AI、エリーAIの優れた挙動、映画のようなモーションやグラフィックのリアリティなど、本作の魅力の断片をしっかりと確認することができます。

最後に、本作はフルローカライズが予定され、声優には驚くようなキャスティングを用意する予定とのことでした。

『The Last of Us』はPS3にて2013年発売予定。価格や詳細なローカライズ内容、表現規制の有無などは現時点では未定です。

(C)Sony Computer Entertainment America LLC. Created and developed by Naughty Dog, Inc.
《Game*Spark》

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