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【そそれぽ】第44回:吸血鬼は人間の生活に馴染めるのか?『夜の魔人といくさの国』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第44回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 3DS
  • 誰かと仲良くなるためには好みを考えたコミュニケーションも必要
  • とにかくいろいろなことが、とにかくいろいろできます
  • 好感度を上げていけば家に招待してくれるハズ!
  • 親切な恩人・・・しかし筆者はこの人に正体がバレて死にました(笑)
  • プレイヤーは性別も選べます。あらどっちもカワイイ
  • 難易度はお好みで細かに設定可能。ぬるくしてもかなり楽しめます
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第44回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

最近、ダウンロードゲームと店頭販売ゲームの質の差が埋まってきている気がします。もちろん、単純に配信できる容量が増えたということもあるのでしょうが、ゲームを含むモバイル機器の普及で、ゲームをダウンロードして遊ぶ機会が増え、ユーザーの視点に、店頭販売とダウンロード販売の差がなくなってきたというのが実際のところかもしれませんね。「ダウンロードゲームだから」という言い訳が通じない時代、魅力あふれるダウンロードゲームが増えまくっています。

というわけで、今回プレイするのはポイソフトのニンテンドー3DSダウンロードソフト『夜の魔人といくさの国 ~さまよえるヴァンピール~』です。

前回プレイした『王だぁ!』の続編的な、自由度が非常に高い独特のシステムが採用されている本作。これまで『ひゅ~ストン』や『タケヤリマン』をリリースしてきたポイソフトの3DSダウンロードソフトの一連のタイトルとは一風違うこの雰囲気、そしてジャンル。はたしてどんなゲームなのでしょうか。言葉で魅力を伝えるのがなかなか難しいタイトルですが、早速プレイしていきましょう。

※画像はiPhoneで無理矢理ニンテンドー3DS本体画面を撮影したものです。


■日本っぽい国で吸血鬼になる?
プレイヤーは、戦国時代の日本っぽい「いくさの国」にたどり着いた「ヴァンピール」(≒バンパイア、吸血鬼)となり、覇王「織田のぶなが」の血を吸うというのが本作の目的です。昼は人間として人間らしい生活を送りながら、夜は吸血鬼として魔法を使ったり吸血なんかもしてしまうという、一風変わった設定。昼と夜の生活は密接にリンクしています。

周囲の人間と仲良くなるには、昼の行動が重要。夜の吸血のために安全に「お近付き」になるには、昼の行動で親密な関係を築いておく必要があります。無理矢理吸うこともできるのですが、ちょっとリスキーです。


■性別を決めてバンパイアライフ
ゲームスタート時は、自分の名前のほかに、性別を決めることができます。血を吸う相手の性別によって得られる結果が変わったり、大袈裟に表現すると「恋愛」的な要素もあったりと、自分の性別は案外大事。プレイスタイルに合わせて性別は決めましょう。女バンパイアのドット絵カワイイなチクショー!(笑)しかし、ひとまずここは男性を選んでプレイしてみます。

開始地点はランダムのようですが、筆者のバンパイアライフは「出雲」からのスタートです。


■血を吸う量が大事
血を吸う量によって、相手の変化の仕方や自分への影響が変わります。「少しだけ吸う」と魔力の回復のみで、相手の警戒心がちょっとだけ高まります。「普通に吸う」と相手をしもべにでき、さまざまな命令を下すことが可能になります。「たくさん吸う」と相手は死んでしまいますが、持ち物やスキルを手に入れることができます。

場面や状況に合わせて吸う量を変えるのがひとつのテクニックとなってきますが、基本はしもべを増やした方が有利に展開しそうです。


■吸血鬼とバレずに生活する
周囲の警戒心が高まるような行動を取ったり、通りすがりの人を吸血したりすると、吸血鬼であることがバレやすくなります。正体がバレると、侍や忍者、あるいは吸血鬼がもっとも苦手とする宣教師に狙われたり、良いことが全くないです、はい。

筆者のプレイスタイルが良くなかったせいか、ゲーム開始時ストーリー的に助けてくれたおばさんに、吸血鬼だということがあっさりバレてしまい、宣教師を呼ばれて、コテンパンにされました(笑)。しもべを増やしていただけなのに、おばさん容赦ないっす。


■おばさん、さようなら
容赦無い仕打ちには、容赦無く返してやろうと。吸血によってしもべとなった忍者に「暗殺」の命令を下し、おばさん、さようなら。僕はおばさんがいなくても幸せになります。


■若い女子を嫁に・・・しかし!
血を吸うだけが本作の魅力ではないのです。職業、性格、年齢・・・気に入った異性と仲良くなったら結婚だって出来てしまうのです。早速、若い女子を嫁にもらった筆者。「人間」として幸せな日々が続く・・・と思いきや、嫁にも正体が吸血鬼だということがバレてしまい、宣教師を呼ばれてしまいましたよ。おぅふ。


■難易度設定はお気軽に
もう宣教師にやられるのはイヤだ!と思った筆者は、オプションから難易度を設定。自分を「不死」にすると、宣教師にやられてもアイテムを持っていかれるだけで済みます。難易度調整は細かに出来るので、自分にあった難易度で楽しむのが一番です。


■それはそうと、さっきはよくもやってくれたな!
元嫁の血を「普通に吸う」して、しもべにしてやりましたよ。人間らしい生活はひとまずあきらめ、吸血鬼らしい生き様で、しもべを増やしつつ今度こそ「織田のぶなが」の血を目指すことにしましょうか・・・。


■面白さが見つからない人は、1回無茶苦茶をやってみるとイイ
本作には無限にも近い「面白さの種」が埋まっていて、それをひとつでも発見できれば、かなりガッツリと楽しむことができます。ふたつ、みっつと発見できたら、そのハマり度はどんどん深いものになること間違いなし。ただし、その自由度の高さからひとつも発見できない場合も少なからずあると思います。

面白さがどうにも見つからない人は、30分~1時間ぐらい、ゲームオーバー覚悟で1回無茶苦茶をやってみてください。行きたい場所へ行く、取り返しのつかないような悪いことをする、お金を使いまくる、などなど。そうしていると、何かしら「面白さ」の取っ掛かりと出会い易いと思います。面白さを見つけたら、その続きをプレイするもヨシ、最初から目標を考えなおしてやり直すもヨシです。


■インターフェイスがやや不便なときも
しもべが増えてきたり、やることが多くなってきた際に、全体のチェックや各操作がやや面倒に感じられるときがありました。アイテムを一括で全部受け取るというような、ゲームを進行して展開が大規模になった際により便利な機能があれば良いなぁと思いました。


■総評:1人の人生、国の命運、何を楽しもうか?
バンパイア的な目標は「織田のぶなが」の血を吸うことなのですが、それを達成して「ゲーム終了」とするには、あまりにも出来ることが沢山あり、勿体ないです(笑)。「のぶなが」の血を吸うのは、あくまでも「指標」程度で、ゲームの進行のついでぐらいに考えた方がよりゲームの魅力が見え易いかもしれません。
(ドカンとやりこみ要素も用意されているようですが、ネタバレ自重!笑)

『王だぁ!』の系譜であることは随所に感じられるものの、視点が「世界における自国」から「一人の人生」になった分、全体の構図が見えやすくなりました。周囲の状況に流さず、より「自分のやりたいこと」をやりたい放題にできます。

「バンパイアライフゲーム」というジャンルを謳っている本作ですが、実は「バンパイア(らしいパンパイア)として生きるかどうか」まで、プレイヤーに委ねられていて、何を面白いと感じるかは完全にプレイヤー次第。

正体を隠して生活するスリルか、しもべをとにかく増やすことか、国々を支配下に置いて天下統一っぽい状態を目指すか、異性のキャラとひたすら知り合って恋愛シミュレーションっぽさを楽しむか、仕事に精を出してアイテム職人を目指すか・・・まさに十人十色で、やり込み方にも無限の可能性があります。

自由度の高いシミュレーションゲームが好きな方にはオススメ。また『シムズ』のようにまったりと人生を楽しむゲームが好きな方にもオススメです。自動でゲーム内の時間が経過するような要素はないので、実生活の隙間時間を利用してチマチマとプレイし易いです。テキストベースかつコマンド選択でゲームが進行するので、レトロゲームっぽい雰囲気が好きな人の方がより向いているかもしれません。

自分なりのプレイスタイルで、バンパイアライフをぜひ自由に謳歌してみてください!


【そそれぽ】第44回、いかがでしたでしょうか?いよいよ目前に迫って来ましたE3。各社の新作、新ハードの発表も楽しみです。仕事は忙しくなりそうです!(滝汗)次回もどうぞお楽しみに!


『夜の魔人といくさの国 ~さまよえるヴァンピール~』は、好評配信中で価格は700円(税込)です。

(C)2012 POISOFT


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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