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【プレイレビュー】SF大作激動のフィナーレを見届けろ!『Mass Effect 3』日本版プレイレポ

海外で熱狂的な人気を誇るシリーズ最新作『Mass Effect 3』が、いよいよ国内で3月15日に発売されます。そんな本作を一足早く体験できたプレイレポートを、2回に分けてお届け。1回目の今回は、シングルプレイモードに焦点を絞ってお送りします。

ゲームビジネス 開発
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壮大でドラマチックなストーリーと、作品ごとに洗練されていくシューター要素が魅力のSFアクションRPG『Mass Effect』シリーズ。海外で熱狂的な人気を誇るシリーズ最新作『Mass Effect 3』が、いよいよ国内で3月15日に発売されます。そんな本作を一足早く体験できたプレイレポートを、2回に分けてお届け。1回目の今回は、シングルプレイモードに焦点を絞ってお送りします。

Mass Effect 3




人類が銀河での地位を確立した2186年、知能を持つ機械生命体リーパーとの最終決戦を描く本作。プレイヤーは人類を代表する英雄シェパード少佐となり、銀河の命運をその双肩に担うこととなります。様々な宇宙種族や惑星が登場し、緻密につくり込まれた舞台設定はもはやお馴染み。過去作をプレイしていなくともゲーム内の膨大なコーデックスで十分補えるので安心です。

Mass Effect 3

開始時に選択できるゲームモードは、従来のように会話選択とアクション両方楽しむRPGモードのほか、会話自動選択のアクションモード、戦闘難易度の低いストーリーモードが用意。会話選択の有無や戦闘難易度は後からも変更可能です。『Mass Effect 2』をプレイ済みの場合はセーブデータを引き継ぐことができ、プレイしていない場合は質問に答える形で今までの経緯を大まかに設定することができます。

アクションモード以外は更にシェパードの容姿やクラスを自由に設定。キャラクターエディットは細かくパーツと大きさを組み合わせることができ自由度は高め。クラスは前作同様6種類から選択でき、各クラスごとに8種類の異なるアビリティが設定されています。戦闘に特化したソルジャーやバイオティックと呼ばれる特殊能力のスペシャリスト・アデプト、コンバットドローンやセントリータレットを設置できるエンジニアなど、クラスによって戦闘スタイルが大きく変わってくるのも本作の特徴。ここで選択したクラスは後から変更できないので慎重に。

巨大なリーパーの艦隊
巨大なリーパーの艦隊

物語は地球がリーパーの大群の襲撃を受けるところからスタート。冒頭から息もつかせぬ展開が続き、即座に没入させる巧みなストーリーテリングはさすが。過去作をプレイしていれば感情移入もひとしおですが、プレイせずとも十分引き込まれる出来となっています。




少し進行するとノルマンディーという最新鋭の宇宙船が手に入り、以降ここを拠点に様々なミッションを進めていくこととなります。ミッションはジャーナルからいつでも確認可能で、「重要」と書かれたメインストーリーに関わるものから、遺物を探して届けるものまで様々。クリアすると報酬としてクレジットが手に入るほか、最終決戦へ向けた戦闘資産が手に入ることも。また、ミッションの進行によって個人端末へメールが入るのも面白い演出です。

ジョーカーとノルマンディ
艦内にはお馴染みのキャラクターも

その他、ノルマンディーの各施設では武器やアーマーをカスタマイズしたり、アイテムを購入したり、クレジットを消費してアビリティをリセットすることができます。デッキは5つに分かれており、各デッキ間の移動はエレベーターを使いますが、アクセスは良く艦内の移動に殆どストレスはありません。たくさんのクルーが各々の作業に従事している雰囲気は、出発前に装備を整えつつ艦内を見回るのが楽しみになるほど。これぞ艦長という立場の醍醐味かもしれません。




本作の大きな魅力である戦闘パートはより一層研ぎ澄まされ、本格的なシューター体験が味わえます。TPSスタイルで進む戦闘はカバーアクションを採用し、前転や側転による回避も容易。更に、本作から追加されたオムニブレードによる近接攻撃はなかなか強力で、これとアビリティを併用すればピンチから一気に形勢逆転することも。

特に特筆すべきはバイオティックをはじめとするアビリティを駆使した戦闘の楽しさ。単なる銃撃だけでは難しい局面も、アビリティを使えば簡単に切り抜けられることもあり、これによって戦略に広がりを持たせることができます。一度に2人まで連れて行ける部隊メンバーにも各キャラクター固有のアビリティがあり、戦闘中いつでも指示することが可能。それぞれのアビリティを最大限発揮させることが戦闘を有利に進める鍵となります。

バイオティクスを駆使して強敵を薙ぎ払う快感
バイオティクスを駆使して強敵を薙ぎ払う快感

ひとつのミッションは殆どが30分前後でクリアできるような程良いボリュームで、熱帯の研究所や海辺の修道院、荒廃した遺跡など、異なる環境を持つ惑星ごとに用意されたマップは豊富。敵のバリエーションも豊かで、リーパーやサーベラス部隊との戦闘のほか、洞窟に巣食うクリーチャーとのまるでホラーのような戦いも。豊富なシチュエーションと随所に挟まれるダイナミックな演出も相まって、常に次は何が待ち受けているのかという緊張感とワクワク感が絶えません。

次々現れる多様な敵との戦闘に飽きることはない
次々現れる多様な敵との戦闘に飽きることはない

弾薬は豊富に落ちており、一部の武器を除く全武器共通で使用可能。シールド以上にダメージを受けた場合、体力は一定段階までしか回復しませんが、回復アイテムであるメディジェルも豊富に落ちているためそこまで意識する必要はないでしょう。リトライも容易で、死んでもすぐ直前からやり直すことができます。そのため戦闘中のストレスは殆どなく、さくさくと進めることができます。この点は上級者には少し物足りないかもしれませんが、難易度は5段階用意されいつでも変更可能なので問題ありません。逆にTPSに不慣れであっても、爽快に戦闘を楽しむ配慮がされているという点は大きく評価すべきポイント。TPS入門としても是非オススメしたいです。




装備のカスタマイズも本作の楽しみ。武器の種類はアサルトライフル、スナイパーライフル、サブマシンガン、ショットガン、ピストルの5タイプに分けられ、30種類以上用意された中からタイプごとにそれぞれ好きなものを持ち運ぶことができます。全て持ち歩くことももちろん可能ですが、各武器に設定された重量の総計によってアビリティチャージ速度が遅くなるデメリットがあります。

各武器はショップで購入するほかミッション中に発見すればその場で装備することもでき、一度手に入れた武器はノルマンディーや各地に設置してある武器モジュールステーションでいつでも持ち替えることが可能。同様にショップで購入するか拾うことで手に入る武器改良モジュールはひとつの武器につき2つまで装着することができ、スコープや照準安定性、貫通性などを付与することができます。改良モジュールは取り外しが自由で、取り付けたモジュールによって武器の見た目も変化します。

ノルマンディーのシャトルベイで武器のアップグレードを購入すれば武器そのものの性能を強化することができます。部隊メンバーの武器も共通なので、自分が使う武器だけでなく他のメンバーの武器もこまめにアップグレードすると良いでしょう。

武器やアーマーには細かい解説がついており、読むだけでも楽しい
武器やアーマーには細かい解説がついており、読むだけでも楽しい

カスタマイズは全てクレジットを必要としますが、ミッション中やミッションクリアでクレジットは比較的容易に入手でき、モジュールやアーマーの一部も頻繁に落ちているので金策に困ることはあまりありません。これも戦闘パートを気兼ねなく楽しめる大きなポイント。




イベントシーンは豊富で、映画的で迫力ある演出は目が離せません。イベントシーンと区別なく展開される会話では頻繁に選択肢が現れ、それによって物語が変化していくのも緊張感を維持させる大きな要因。特に、会話を遮って行動できる介入システムが意図しない場面で出現するため、ぼんやり眺めているような「他人事」ではいられず、常に自分が主人公であることを認識させてくれます。

骨太な物語を彩るグラフィックは美しく、特に光と奥行き感の描き方が秀逸。宇宙空間の一種乾燥した空気感を感じさせ、ここが地球ではないことを改めて噛み締めさせます。とある衛星から間近に見える惑星の姿を見たときには、戦場にも関わらずつい足を止めて見入ってしまうほど。

ジェームズ・ヴェガ
本作から登場する新キャラクター、ジェームズ・ヴェガ。男の会話は拳で語る、なんて一幕も

そして忘れてはならないのが個性豊かなキャラクターたちとのコミュニケーション。親密になれば特有のイベントが発生し、つい笑ってしまうような会話や意外な過去を知ることができ、より愛着を感じずにはいられません。もちろん、異性同性関わらずラブロマンスも健在。思わぬところで選択肢が出現するため、その気がない相手を容易に口説かないよう注意。




育成・カスタマイズするRPG性とTPSの戦闘パートが見事に融合した本作は、他にないオンリーワンの魅力を確実に放っています。3部作最終章ということで、過去作をプレイしていないととっつきにくい印象も与えますが、最終章ならではの完成度は本作からでも十分楽しめる出来。親切なゲームシステムは見た目以上に間口が広く、誰でも気軽に楽しむことができます。圧倒的なスケールで描かれる壮大なスペースオペラは、SFファンならずとも大きな感動を与えてくれるでしょう。

Mass Effect 3

次回のプレイレポでは、本作から導入されたマルチプレイモードをご紹介する予定です。お楽しみに!


※本レビューにはXbox 360バージョンを使用しました。

【製品情報】
タイトル: 『Mass Effect 3 (マスエフェクト 3)』
発売予定日: 2012年3月15日(PS3/Xbox 360)
価格: 7,665円(税込)
対応機種: Xbox 360/PS3
ジャンル: シューティング、RPG
プレイ人数: 1人 (オンラインプレイ人数: 2~4人)
CERO審査: 「D」17歳以上対象


(C) 2012 Electronic Arts Inc. EA and EA logo are trademarks of Electronic Arts Inc. BioWare, BioWare logo and Mass Effect are trademarks of EA International (Studio and Publishing) Ltd. All other trademarks are the property of their respective owners.
《Game*Spark》
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