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【そそれぽ】第18回:「避け」の快感と「和風」な美しさ『ひらり 桜侍』をプレイしたよ!

インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。第18回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

任天堂 3DS
  • アクションゲームをiPhoneで撮影するのは限界があったよ
  • 上下の画面で見易いマップ。遠くの山にも城が…
  • 絵が重なるような表現の美しいオープニング。
  • 実機だとこれが3Dで、
  • 絵巻物を流れるように読む感じです。
  • 一見の価値あり。ぜひ実機でご覧あれ。
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。第18回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

今週は、「タヌキマリオ」が大きな話題を呼んでいましたね。「動物の毛皮を使ってるぞ!」的なニュアンスでの抗議運動だったらしいのですが、「釣り」にしてもツッコミどころ満載。今回話題になってしまった「マリオ」でさえ、これまで「カメ」的な生き物たちを、世界中で、何年間、何億匹と踏んづけていることか(笑)。例え「ジョークだ」と言い訳しても、ゲームと現実を一緒くたに考える人がまだまだ世の中には沢山いるんだなぁと感じた次第です。筆者は、現実では絶対になれないし、なろうとも思わない「居合い」の達人に、ゲームの中ぐらいではなっちゃいますよ!

というわけで、今回は任天堂のニンテンドー3DSダウンロードソフト『ひらり 桜侍』をプレイします。

動画などで情報が解禁されてから配信までのスパンが短いのもダウンロードソフトの特徴のひとつ。しかし、逆に言えば「欲しいゲームかどうか」を考える時間が足りないまま配信がスタートしてしまった、という方も多いのではないのでしょうか。この【そそれぽ】が、そんな方の助けになれたら幸いであります。それでは早速プレイしていきましょう。
(※画像はiPhoneでムリヤリ撮影したものです。実機はめちゃめちゃ美しいですよ!)


■和風と立体視の見事な融合
タイトルやオープニングは、桜をモチーフにした雰囲気のある画面で構成されているのですが、文字の表示などと併せてすごく良い感じになっています。3D立体視によって重なる桜の花、背景に描かれる大きな桜の木、そこに浮かび上がるあらすじ。今までプレイしてきた3DSのゲームの中でもとくに立体視が素晴らしくて、この和風テイストと立体視の融合は一見の価値ありです。


■操作はボタンをフルに使用
プレイヤーである「桜丸」のアクションはかなり多彩なものになっています。スライドパッド(移動)と十字キー(アイテム使用)で役割が違うので、プレイする際にはご注意ください。とは言え、説明書に書かれている文章よりも実際のプレイはかなり直感的で簡単です。アクションの基本はゲームスタート時にチュートリアルがあるので、そこでしっかりと覚えておきましょう。


■「避け」を主軸とした戦闘パート
敵との戦いは闇雲に斬るだけでは絶対に勝てません。相手の動きをよく見て「避ける」ことこそ、このゲームの醍醐味です。相手に隙が出来たら攻撃。これがなかなか爽快です。

相手の隙をつけずに防御されたり自分が防御したりすると、刀は刃こぼれしていって、斬れ味がどんどん悪くなってしまいます。今まで一撃で倒せてた相手が倒せなくなった・・・そんなときはアイテム「砥石」を使ったり、街の「鍛冶屋」で刀を研いでもらったりして斬れ味を元に戻してあげましょう。アイテムを駆使することで戦闘を有利に進められるほか、「避け」でゲージを溜めて必殺技を放つことも可能です。


■連続で見切っているときほど手に汗握る
ギリギリで避けることで発動する「見切り回避」はエフェクトも派手。「見切り回避」からは2回攻撃を叩き込めるのでぜひ極めていきたいところです。「連続見切り回避」の回数が貯まっていくと、貯まった回数を「道具屋」で売ることも出来ます。「いつ売るか」というタイミングはプレイヤー次第で、これがけっこうギャンブル感があってドキドキします。

「連続見切り回避」の回数が貯まっているときほど、戦闘を有利に運んできているということなので、有利な状況を作り出しているはずなのですが、回数が貯まるこのシステムのせいで逆に緊張感が増すということに(笑)。「居合い」の道はまさにおのれとの戦いでもあるわけです。欲は捨てましょう!(笑)「道具屋」では「最高回数」の記録も表示されているため、やり込み好きの人はこのシステムだけでお腹一杯になれます。


■街ではRPG的な要素が沢山
「宿屋」で体力の回復やセーブをしたり、「万屋」でアイテムを買ったり出来ます。また使うほど刃こぼれして切れ味が悪くなってしまう本作の武器である刀は、「鍛冶屋」で研いで切れ味を元に戻したり、貯まったお金で鍛えて強くしたりすることが出来ます。この他にも、お金やアイテムが貰えるミニゲームがあったり、情報を収集したりと、RPGのような要素が街にはたくさん詰まっています。


■歩数計と連動した「庭園」
「庭園」モードでは、1日1回、3DS本体に貯まる「歩数」を奉納することができます。奉納によって桜が咲き、満開になるにつれて様々なものが置かれていきます。筆者はなかなか時間確保できずにこのプレイレポオートまでに一本も桜を満開にできなかったのですが、本編の緊張感とは全く逆のまったりとした空気の流れる庭園で、たまに癒されたくなります。戦いに疲れたら、ぜひ桜の風景を楽しみつつ「桜丸」と一緒にのんびりしましょう。

また「庭園」以外にもゲームを進行することで新たなゲームモードが出現します。どんなモードが出現するかはぜひその目で確かめてみてください。


■序盤がけっこう厳しい
ゲームを進行するほど体力が増えていくのですが、序盤はもちろん体力が少なめ。プレイヤーもこの時点では操作や感覚に慣れていないのでかなり難易度が高く感じられると思います。「壱ノ国」を越えたあたりでは体力もそれなりに増えており、プレイヤーも「居合い」を極め始め、爽快感が増していきます。まずは「壱ノ国」をぜひ頑張ってクリアしてみてください。

どうしても進められない人は、積極的にアイテムを、特に回復アイテム「桜餅」を惜しみなく使っていくことをオススメします。また、ゲームオーバーになり「再挑戦」した際にマップに現れる「河童」のマスへ確実に向かって、お金をたくさんゲットすれば「桜餅」を買う込む余裕も出来るはずです。あきらめずに「再挑戦」して「居合い」の道を極めましょう。


■総評:ゴリ押しだけが爽快なワケじゃなかった!
近年のアクションゲームには、敵をとにかく倒して、勢いで進んでいき、敵も強くなるから自分の武器も強くして、また敵をとにかく倒していく・・・という内容のものが増えている印象があります。そんな中、この『ひらり 桜侍』は流れの逆を行って、それでいてしっかりとした面白さを見出したタイトルであると感じました。ボタン連打だけでは決して進めない、更に「攻撃」よりも「避け」に重きをおいて、これだけ「アクションゲーム」として面白く感じさせてくれるのは、絶妙なバランスやゲーム全体の雰囲気の素晴らしさが際立っているからだと思います。

緊張感のあるアクションをお求めの方、和風テイストな世界観のゲームが好きな方にオススメです。難易度はちょっと高めですが操作は簡単なので、ぜひ「居合い」の爽快感を味わってみてください。


【そそれぽ】第18回、いかがでしたでしょうか?ここ数日、部屋が寒い寒い。ゲームのプレイに「着る毛布」がかなり良いなんて噂も耳にしているのですが、実際どうなんでしょうか?(笑)次回もどうぞお楽しみに!


『ひらり 桜侍』は、好評配信中で価格は700円(税込)です。

(C)2011 Nintendo


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》
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