先日、『Gears of War3』の開発者インタビューを掲載しましたが、当日はその他にもXbox 360(以下、360)におけるレーシングゲームの代表格、『Forza Motorsports』シリーズの最新作、『Forza Motorsports 4』(以下、『Forza 4 』)について開発元であるTurn10 Studioのシニアゲームデザイナー谷口潤氏から最新状況について伺いました。ここではその模様をお伝えします!■圧倒的なリアリティに酔いしれろ!-「Autovista」モード今回のプレゼンテーションでかなりの時間を用いて説明がなされたのは、Kinect対応の「Autovista」モード。これは、ハードが360でない限り実現がかなり難しいので本作の中でも要的なフィーチャーになるのは当然ですよね。筆者はそのリアリズムに圧倒されてしまいました。『Forza』シリーズは他社のレーシングタイトルよりも後発の05年にはじめてリリース。以降、他社のレーシングゲームに「追いつけ追い越せ」と言わんばかりに車種を揃えてきました。緻密なモデリングと車の挙動を正確に再現することで、タイトルの質を常に向上させ、本作では収録車両数は500と前作と同レベルですが、80社からの協力を得ることが出来たとのこと。この80社からの協力というのは、レーシングゲームにおいてトップです。「Autovista」は収録車両を「鑑賞」することを主目的としたカーマニア垂涎のスペシャルモード。当然、全車両を収録するわけにはいかないものの、車好きが喜々とする名車を数多く収録しているとのこと。ただこれは、レースを進めていく中で序々にアンロックされるとのことで、プレイヤーにとっての報酬的な位置づけになるようです。今回のプレゼンテーションでは、深紅のFerrari 458 を用いてその機能をじっくりと説明していきました。なお、「これまではポリゴン数についてかなり説明してきましたがもう説明しないことにしました」と谷口氏。「このモードを見てもらえればどれだけリアルに再現しているかが一目で分かるからです。」と画面をぐいぐいとクロースアップし続ける谷口氏。照明からの照り返しや格納庫からの写り込みも忠実に再現されたフェラーリ後部のディテールがくっきりと映し出されています。これは、Turn5 Studio独自技術であるイメージベーストライティングによるもの。また、KINECTに対応しているということで、体を前方に動かすことでまるで車に歩み寄るように車両全体がズームアップされ、体をかがめれば、自身が近づいた距離感覚のまま車両下部が画面に表示される、などまるで自身がショールームにいって名車を眺めているような感覚の再現が可能となりました。更に各車両ごとにBBCによる車専門番組、トップ・ギアの名ホスト、ジェレミー・チャールズ・ロバート・クラークソンによる解説つき。カーマニアにはたまらない演出ですね。これらに加え、たとえショールームで名車を鑑賞することが出来たとしても、一般人であればほとんど実現不可能な事もAutovistaモードは可能にしています。レアゲートを開けてエンジンをチェックしたり、車内への乗り込み、鍵をまわしてエンジンの重低音を感じるなどです。当然ドライビングも。各パーツも仔細まで完全に再現、各テキスチャーに応じ光や環境光のリフレクションも緻密に再現されているため、正にリッチな鑑賞体験をすることが出来るのです。■コミュニティ機能、ユーザーレベル、タイヤシミュレーションとあらゆる面で作り込みを徹底。ファンのニーズに応える姿勢この他にはコミュニティ機能についても言及。特に「クラブ」機能では、ソーシャルな部分とともにエクスクルーシビティを重視した仕様になっています。まずクラブに複数参加は出来ません。ですので、自身がクラブをつくる場合も、他人が作成したクラブに参加する場合もお互いにコミットメントをとる必要があります。また、コミットメントを重視している機能だけに、、クラブ内のメンバーは、共にレースをすることからはじまり、リーダーとなれば、クラブ内メンバーがアップロードしたデータを削除することも出来ます。クラブガレージという場に自身でチューニングしたカスタム車を100両程度までアップロードし共有出来たりします。また、レースだけを楽しむ人たちだけがクラスをつくれるわけではありません。チューナー、ペインター、フォトグラファーといった様々なカタゴリーがあり、それぞれ趣味趣向の違う人たちを集めるといったことも出来ます。これで各クラブごとにかなりの差別化が可能ですね。また、密なコミュニケーションといったものも期待できそう。当然レース部分についてもこれまでと同様に現実に沿ったシミュレーションが出来る様努力を重ねており、本作では、pirelli社による全面協力を受け、タイヤの挙動に関するあらゆる生データを入手。それぞれのシチュエーションでそのデータをそのまま用いているとのこと。また、やりこみ要素という点においても、従来はユーザーレベルの上限を50から150まで引き上げられました。これは前作がリリースされた際、程なくして多くの人が50レベルまで達してしまったため。レベル50に達した後にクレジット位しから報酬を与えることが出来なかったため。その難易度は「プレイを始めて2年で150レベルまで達する事が出来る人は統計的に数パーセント程度」と谷口氏自身、その徹底的な作り込みに自信を示しました。このように、Autovista機能、コミュニティ機能、徹底した挙動シミュレーション、そしてやり込み要素とあらゆる点においてディープなファンを満足させるために開発が進みつつある『Forza 4』。今回の発表を見る限り、新作のリリースを待ち望んでいたファンの期待に確かに答えるだろうと実感出来た一作です。
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