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【GDC2011】勢いを感じられたUnity、GREE対応や時期バージョンをチェック

ゲームエンジンの分野で急成長を遂げる「Unity」。スマートフォン向けの開発環境として採用が進む一方で、PS3やXbox360のハイエンドなゲームも開発実績が出てきました。

ゲームビジネス 開発
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ゲームエンジンの分野で急成長を遂げる「Unity」。スマートフォン向けの開発環境として採用が進む一方で、PS3やXbox360のハイエンドなゲームも開発実績が出てきました。その価格体系もあって開発コミュニティが広く、各プラットフォームホルダーも注目。GDCではグリーのGREEプラットフォームやソニー・エリクソンのXperia Playのパートナーとなることも発表されました。

去年の2倍はあるブースに常に人でごった返してました


「Unity」は誰もがゲームを開発できる世界を目指して開発がされているゲームエンジン。スマートフォン、家庭用ゲーム機、ウェブゲームなどマルチプラットフォームに開発する事ができ、ライセンス料も非常に安価に抑えられています(iOSやAndroidは400ドルなど)。強力なツール群が用意されるほか、「Unity Asset Store」というゲーム制作に必要なモデルやライブラリなどが購入できるストアが用意されておりゲーム開発のハードルが下がります。

まずは提携発表が注目を集めた「Unity Plugin for GREE」です。これは「Unity」で開発したゲームに数行のコードを追加するだけでGREEプラットフォームとの統合ができるライブラリです。イメージとしては「OpenFeint」や「plus+」に近いようです。「Unity」を用いてグリーが自社開発した『CosmoLightning』を体験できました。飛び出してくる隕石(?)をタッチで斬るような動作で破壊していくシンプルなゲームですが、スクリーンショットを撮ってGREEの友達と共有するような事が簡単にできます。

CosmoLightningというゲーム。右にGREEのバーが見える指でなぞって飛んでくる隕石を破壊する


配布資料によれば既に、バンダイナムコゲームズ、コナミ、タイトー、セガ、ハドソン、タカラトミー、ケイブ、D3パブリッシャー、コーエーテクモ、スクウェア・エニックス、Qエンタテインメント、ジークレスト、アエリア、サン電子、カヤック、芸者東京、ATEAM、CrowdStar、Zynga、playfishなどが採用を決めているようです。SDKは1日から配布がスタートしています。

(訂正、上記の会社はGREEプラットフォームに参画している企業のようです。お詫びして訂正いたします)

またブースでは次期バージョンから本体に取り込まれるAllegorithmic社の「Substance」が紹介されていました。これは、非常に軽量ながら解像度やフィルターを動的に変更できるサブスタンス・テクスチャを利用したり作成するためのツールです。

以下にある砂漠の家のような建物はサブスタンス・テクスチャを使って作られていて、見た目にリッチながら全体でのテクスチャの総量は2MB程度に抑えられているそうです。また、動的に経過年数や埃などの数値を操作することができ、真新しい様子(左)と古びた様子(右)は単純にパラメータを変更するだけで作りだす事ができます。

真新しい家古びた家


同梱される「サブスタンス・デザイナー」を使えば簡単にサブスタンス・テクスチャは作成することができます。また、「Unity Asset Store」に650を超えるプリセットを並べる予定だとのこと。それだけでかなりの範囲のテクスチャはカバーすることになりそうです。かなり強力な新機能ですが時期バージョンで取り込まれる計画で、価格は現行を維持する予定とのこと(=つまり無料で提供されるということ!)。

サブスタンス・デザイナー


ブースには常に多くの人が滞在しているような状況で、いまの「Unity」の勢いを感じるものがありました。日本でもどんどん採用が増えているようです。ぜひチェックしてみてください。
《土本学》
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